2020年6月12日金曜日

21年 セネタースvsパシフィック 8回戦


7月19日 (金) 西宮 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 
1 0 3 0 1 1 2 2 1 11 セ軍 17勝29敗 0.370 白木義一郎 
0 0 0 0 0 2 0 0 0  2 パ軍  19勝27敗2分 0.413 湯浅芳彰
勝利投手 白木義一郎 8勝10敗
敗戦投手 湯浅芳彰     2勝9敗 

二塁打 (セ)飯島 (パ)高須
三塁打 (セ)鈴木、清水、熊耳 (パ)森下

勝利打点 (セ)飯島滋弥 7

猛打賞 (セ)鈴木清一 4 (パ)伊勢川真澄 1


セ軍、好走塁を絡めて快勝

 西宮の第1試合は白木義一郎と湯浅芳彰の先発で午後1時5分、島球審の右手が上がりプレイボール。平日としては今季最多となる8,599人の観客が押し寄せた。第2試合が人気カードのタ軍vs阪急戦であることが要因と考えられるが、野球人気の高まりを感じさせる観客数推移となっている。

 セ軍は初回、一死後「三塁打王」鈴木清一が右越えに三塁打、飯島が中前に先制タイムリーを放ち1-0と幸先の良いスタートを切る。


 セ軍は3回表、一死後一言多十が四球から二盗に成功、鈴木も四球を選んで一死一二塁、飯島が左中間に2点タイムリー二塁打を放ち3-0、大下は三振に倒れるが、白木のニゴロをセカンド高須清がエラーする間に二走飯島が還って4-0とリードを広げる。


 セ軍は5回表、一死後白木が中前打で出塁、二死後この試合がプロ入り初スタメンとなる清水喜一郎が左中間に三塁打を放ち5-0とする。


 セ軍は6回表、先頭の石原光男が四球で出塁、トップに返り一言の当りは右前に落ちるが石原のスタートが遅れて「9-4」と送球されて二封、ライトゴロとなって一死一塁、鈴木の中前打で一言は三塁に向かうが「8-4-5」と送球されてタッチアウト、この間に打者走者の鈴木は二塁に進み、飯島の2球目に鈴木がディレードスチール、虚を突かれたピッチャー湯浅の三塁送球が悪送球となって鈴木がホームに還り6-0とする。


 パ軍は6回裏、先頭の木暮が右前打で出塁、白石も左前打で続いて無死一二塁、藤井の一ゴロで白石が二封されて一死一三塁、森下が右中間に三塁打を放ち2点を返して2-6とする。主砲森下久々の快打であった。


 セ軍は7回表、先頭の大下が右前打で出塁、白木はショートに内野安打、長持の捕前送りバントが野選を誘って無死満塁、清水は三振に倒れて一死満塁、熊耳の三ゴロ併殺崩れの間に三走大下が還って7-2、二死一三塁からダブルスチールを決めて8-2と突き放す。一走熊耳、三走白木のバッテリーコンビが走者の場面でピッチャー白木が本盗を記録した。まだ全てを調べているわけではありませんが、「バッテリーコンビによるダブルスチールにおけるピッチャーのホームスチール」は史上初めての可能性がある。


 セ軍は8回表、一死後鈴木が中前打で出塁、飯島は四球、大下の左飛をレフト木暮が落球して一死満塁、白木の遊ゴロは「6-4-3」と転送されるが白木がよく走って一塁セーフ、併殺崩れとなって三走鈴木が生還、二走飯島も送球の間に三塁ベースを蹴ってホームに還る好走塁を見せて10-2とする。


 セ軍は9回表、先頭の熊耳が中越えに三塁打、石原の中前タイムリーで11-2とする。


 白木義一郎は8安打4四球2三振で完投、8勝目をマークする。


 セ軍は三塁打が3本、ダブルスチールを含めて5盗塁、白木や飯島の力走と、現在は最下位に低迷しているが試合ぶりが変わってきた。このような試合を演じてくれれば、大差がついた試合でも8,599人の観客は満足だったであろう。



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