6月24日 (月) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 3 0 0 0 0 0 0 0 3 パ軍 15勝16敗2分 0.484 井筒研一
0 0 0 1 0 0 3 0 X 4 セ軍 12勝22敗 0.353 白木義一郎
勝利投手 白木義一郎 6勝7敗
敗戦投手 井筒研一 4勝7敗
二塁打 (パ)辻井、森下2
本塁打 (セ)大下弘 3号
勝利打点 (セ)北川圭太郎 1
猛打賞 (パ)森下重好 7 (セ)白木義一郎 1
白木、大下が揃い踏み
第9節最終日、後楽園の第1試合は井筒研一と白木義一郎の先発で午後1時5分、島球審の右手が上がりプレイボール。
パ軍は2回表、先頭の森下重好の当りは三ゴロ、これをサード石原光男が一塁に悪送球、辻井弘の右中間二塁打で無死二三塁、伊勢川真澄の遊ゴロで三走森下がスタートを切るとショート鈴木清一が三塁に送球するが森下が戻ってセーフ、野選が記録されて無死満塁、平野徳松のカウントはスリーボールナッシングとなるが白木が粘って平野は三振、一死満塁から井筒の中犠飛で1点を先制、二走石原と一走辻井もタッチアップから進塁し、トップに返り白石敏男は四球を選んで二死満塁、木暮力三が中前に2点タイムリーを放ち3-0とリードする。
セ軍は4回裏、一死後大下弘がライトスタンドに第3号のソロホームランを叩き込んで反撃開始。
セ軍は7回裏、先頭の白木が左前打で出塁、鈴木が三塁線に内野安打、熊耳武彦のニゴロをセカンド小島利男が大きく後逸する間に二走白木が還って2-3、一走鈴木は三塁に、打者走者の熊耳は二塁に進んで無死二三塁、ここで石原に代わる代打北川圭太郎が左前に逆転の2点タイムリーを放ち4-3と勝ち越す。
白木は3回一死後と5回二死後に森下に二塁打を打たれるが後続を抑え、その後も走者を出すが4回を除いては先頭打者の出塁は許さず、5安打4四球6三振の完投で5月20日以来、約1か月ぶりの勝ち星となる6勝目をマークする。
低迷を続けてきたセ軍であるがこの日は白木と大下が揃い踏み、低迷を脱するきっかけとなるか見ものである。
決勝打を放った北川圭太郎は島田商業時代には昭和16年の選抜に出場、北川のタイムリーで三塁から同点のホームを踏んだ鈴木清一は、島田商業で選抜に出場した時のチームメイトであった。
北川は昭和27年で一旦プロを離れて大昭和製紙に入社し、昭和28年の都市対抗では決勝戦で貴重な2点目となるタイムリー三塁打を放ち優勝に貢献する。翌29年の産業対抗でも大昭和製紙が優勝し、北川は最優秀選手に輝く活躍を見せる。更に翌30年の都市対抗1回戦の専売公社千葉戦では4打数2安打5打点、本塁打1本、三塁打1本の猛打を見せるなど、勝負強い打撃は衰えを見せることはなく、翌31年に高橋ユニオンズでプロに復帰することとなる。
*北川圭太郎は昭和28年都市対抗決勝で貴重な追撃団となるタイムリー三塁打を放つなど、勝負強い打撃で活躍を続ける。(「都市対抗野球大会60年史」より)
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