6月24日 (月) 西宮
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 グ軍 15勝14敗 0.517 丸山二三雄 松川博爾
1 0 1 0 0 0 3 0 X 5 タ軍 18勝16敗 0.529 渡辺誠太郎
勝利投手 渡辺誠太郎 3勝7敗
敗戦投手 丸山二三雄 5勝6敗
二塁打 (グ)清水 (タ)土井垣
三塁打 (タ)金田
勝利打点 (タ)本堂保次 3
猛打賞 (タ)金田正泰 4
渡辺誠太郎、プロ入り初完封
第9節最終日、西宮の第1試合は丸山二三雄と渡辺誠太郎の先発で午後1時丁度、杉村主審の右手が上がりプレイボール。
グ軍は初回、二死後木村勉が中前打で出塁、山本一人監督も中前打を放って二死一二塁、ここでダブルスチールを決めて二死二三塁、しかし堀井は三振に倒れて無得点。
タ軍は1回裏、先頭の金田がライト線ヒットで出塁するとパスボールで二進、土井垣は四球、藤村冨美男監督は一塁への内野安打で無死満塁、本堂のニゴロ併殺崩れの間に三走金田が還って1点を先制する。
タ軍は3回裏、先頭の御園生が四球を選んで出塁、トップに返り金田の打席で初球の前に御園生がディレードスチールを仕掛けるとピッチャー丸山が二塁に悪送球して無死二塁、グ軍ベンチは丸山を引っ込めて松川博爾をマウンドに送り、金田のニゴロが進塁打となって一死三塁、土井垣が左前にタイムリーを放ち2-0とする。更に藤村が右前打を放って一死一二塁、しかし富樫の左飛に二走土井垣が飛び出しておりダブルプレー。
タ軍は7回裏、7回までグ軍を無得点に抑えている渡辺が中前打で出塁、高山泰夫が四球を選んで無死一二塁、長谷川善三のピッチャーライナーに二走渡辺が飛び出しておりダブルプレー、しかし御園生が四球を選んで二死一二塁、トップに返り金田が中前にタイムリーを放ち3-0、更に土井垣が右中間に2点タイムリー二塁打を放ちと5-0として止めを刺す。
渡辺誠太郎は5安打2四球3三振でプロ入り初完封、ここまで勝ち運に恵まれなかったが今季3勝目をマークする。プロ入り5年、通算4勝目にして初めての完封勝利となった。渡辺はピッチングよりもバッティングが好調で、今季ここまで80打数32安打、打率4割丁度。もう少しで規定打席に到達する。
打撃好調の金田正泰が2試合連続猛打賞、このところ強打が目立つ土井垣武が真の殊勲者であった。
日刊スポーツの高山方明記者が「ダイナマイト打線」と名付けた時に、打撃ベストテンのトップが、この渡辺誠太郎だったハズです。この昭和21年のシーズンは専ら6番打者で、投手でありながら9番での出場がゼロというのが面白いです。
返信削除阪神を離れたのは打者として起用されることで若林忠志に反発したとか…
第9節終了時点では「隠れ首位打者」となります。「規定打席」の概念そのものが定まってはいませんが、「日本野球連盟」発行の「日本野球年鑑」では各節ごとの「規定打数」が定められています。詳しくは「第9節終了時点打撃成績」をお待ちください。
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