6月27日 (木) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 0 0 1 0 0 0 0 3 セ軍 13勝22敗 0.371 黒尾重明
0 0 0 0 0 0 0 0 2 2 グ軍 15勝15敗 0.500 別所昭
勝利投手 黒尾重明 5勝7敗
敗戦投手 別所昭 3勝2敗
勝利打点 (セ)大下弘 2
猛打賞 (グ)河西俊雄 2
大下が全打点
第10節の初日、後楽園の第1試合は黒尾重明と別所昭の先発で午後1時丁度、島球審の右手が上がりプレイボール。
グ軍は今季初めて三番に清水秀雄を起用、ファーストに入れる。
セ軍は初回、先頭の一言多十が打ち上げた右飛をライト堀井が落球、横沢の遊ゴロもショート宮崎仁郎がエラー、飯島の左前打で無死満塁、このもらったチャンスに大下が中前に先制の2点タイムリー、2-0とリードする。
セ軍は5回表、一死後横沢がノーボールツーストライクから粘って四球で出塁、飯島が左前打を放って一死一二塁、ここで大下が右前にタイムリーを放ち3-0とリードを広げる。
グ軍は5回裏、一死後田川豊が四球を選んで出塁、宮崎の右前打で一死一二塁、筒井敬三のセーフティバントは投前に転がりピッチャー黒尾が三塁に送球して二走田川は三封、トップに返り安井の当りは黒尾を強襲するがセカンド横沢が巧みにバックアップして安井は一塁アウト。
別所は6回以降、9回までセ軍打線を三者凡退に抑えて試合はグ軍最後の攻撃へ進む。
グ軍は最終回、先頭の別所が左前打を放つと代走に長谷川治を起用、田川は右飛に倒れるが、宮崎が四球を選んで一死一二塁、筒井に代わる代打丸山二三雄の一塁内野安打で一死満塁、トップに返り安井の中犠飛で1-3、二死一二塁から河西が左前にタイムリーを放ち2-3と1点差に詰め寄るが、最後は清水がスリーボールノーストライクから三振に倒れてゲームセット。
黒尾重明は何とか粘り切って8安打4四球4三振で完投、5勝目をマークする。
大下が全打点をあげる活躍。前節で2本のホームランも放ち、徐々に本領を発揮してきた。大下の成績は131打数29安打17打点3本塁打、打率は2割2分1厘、三振は33個で断トツのトップである。
グ軍は最後まで粘ったが、初回の守備の乱れが全てであった。
一方、セ軍は5回に黒尾と横沢が好守備を見せるなど無失策で2連勝。ここまで最下位に低迷してきたが、大下のバットで浮上へのきっかけをつかむこととなるか。
*大下のブロマイド。タテ25㎝ヨコ18㎝の大版です。昭和24年頃のものと考えられます。このサイズでこの状態で残っているのは珍しいでしょうね。
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