6月23日 (日) 西宮
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 0 1 3 0 5 巨人 21勝10敗1分 0.677 宮下信明 近藤貞雄
2 0 0 0 0 0 0 0 0 2 タ軍 17勝16敗 0.515 野崎泰一 渡辺誠太郎
勝利投手 近藤貞雄 9勝2敗
敗戦投手 野崎泰一 2勝5敗
二塁打 (巨)呉新亨 (タ)土井垣
勝利打点 (巨)山田潔 2
猛打賞 (タ)金田正泰 3
近藤貞雄、投走に活躍
西宮の第2試合は宮下信明と野崎泰一の先発で午後2時50分、杉村主審の右手が上がりプレイボール。
巨人は伝統的にタイガース戦にはエースを起用してきたが、しばらく藤本英雄の登板がないことから宮下を持ってきた。
巨人は初回、先頭の呉新亨がレフト線に二塁打、山川のニゴロが進塁打となって一死三塁、千葉の中犠飛で1点を先制する。
タ軍は1回裏、一死後金田が中前打で出塁、土井垣が左中間に二塁打を放って一死二三塁、巨人ベンチはここで早くも宮下から近藤貞雄にスイッチ、しかし近藤は準備不足だったか本堂が左前に2点タイムリーを放ち2-1と逆転、富樫も中前打を放って一死一二塁、藤村冨美男のカウントがスリーボールツーストライクのところで二者スタートを切ったが藤村は三振、キャッチャー多田からの三塁送球に二走本堂もタッチアウト、巨人は三振ゲッツーでピンチを凌いだ。
タ軍は2回裏、先頭の御園生が中前打で出塁、野崎の投ゴロでランナーが入れ替わり、長谷川善三の遊ゴロが「6-4-3」と渡ってダブルプレー。
ようやく肩が出来てきた近藤は3回以降5回まで無安打ピッチング。
タ軍は6回裏、先頭の金田が中前にゴロで抜けるヒット、これをセンター呉新亨が後逸して金田は一気に三塁に進み、土井垣は投ゴロに倒れるが、本堂が四球を選んで一死一三塁、富樫の二塁への小フライに一走本堂が飛び出しており「4-3」と渡ってダブルプレー。ここはエンドランが掛かっていたのか、本堂の判断ミスか。
巨人は7回表、一死後呉新亨の当りはニゴロ、これをセカンド本堂がエラー、二死後呉が二盗を決め、千葉のレフト線タイムリーで2-2の同点に追い付く。
巨人は8回表、先頭の林清一が左前打で出塁するが二盗に失敗、二死後近藤の当りは三ゴロ、しかしサード藤村が一塁に悪送球、ここで近藤が二盗を決めて二死二塁、山田潔が右前に勝ち越しタイムリーを放ち3-2、トップに返り呉新亨の遊ゴロをショート長谷川もエラー、二死一二塁から山川の右前タイムリーで二走山田が還り、ライト富樫からの本塁送球が悪送球となる間に一走呉もホームに還って5-2とリードを広げる。タ軍はここで先発の野崎から渡辺誠太郎にスイッチして後続を抑える。
タ軍は8回裏、一死後金田が右前打、二死後本堂が左前打を放って一二塁とするが、富樫は遊ゴロに倒れて無得点。
タ軍は9回裏、先頭の藤村に代打池端忠夫を起用するが三振、御園生にも代打乾国雄を起用して四球、しかし当たっている渡辺は投ゴロ併殺に倒れてゲームセット。
近藤貞雄は8回3分の2を6安打3四球2三振無失点、ハーラートップに並ぶ9勝目をマークする。走っても8回に決勝点を呼び込む二盗を決めた。近藤の盗塁は今季はこの1個だけとなるが、昭和19年には8盗塁を記録しているので足は遅くないようだ。
タ軍は7回、8回に犯した4エラーが全て失点に結びついた。序盤から攻撃でもちぐはぐの連続、勝てる試合を落としたの感が強い。
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