6月24日 (月) 西宮
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 4 0 0 0 1 1 0 6 巨人 22勝10敗1分 0.688 諏訪裕良 近藤貞雄
0 0 0 1 0 0 2 0 0 3 ゴ軍 11勝18敗1分 0.379 石田光彦 内藤幸三
勝利投手 諏訪裕良 4勝3敗
敗戦投手 石田光彦 6勝8敗
セーブ 中尾輝三 1
二塁打 (巨)千葉
三塁打 (巨)山田
本塁打 (ゴ)菊矢吉男 2号
勝利打点 (巨)黒沢俊夫 5
猛打賞 (巨)山川喜作 3
4本の犠飛
西宮の第2試合は午後2時50分、金政主審の右手が上がりプレイボール。
巨人は初回、呉新亨、山川喜作の連打で無死一二塁、しかしクリーンアップトリオが凡退して無得点。
巨人は3回表、再び呉、山川の連打で無死一三塁、パスボールで山川が二進、千葉が四球を選んで無死満塁、黒沢の中犠飛で1点を先制、二走山川と一走千葉もタッチアップから進塁して一死二三塁、多田の右飛をライト末崎正隆が落球、三走山川が還って2-0、二走千葉は三塁ストップ、打者走者の多田は二塁に進んで一死二三塁、千葉はタッチアップ体勢に入ったので三塁にストップしたか、多田は基本通り全力疾走したので二塁に進んだ。更に林清一の右犠飛で3-0、坂本の右前タイムリーで4-0、ライト末崎が後逸して坂本は二進、諏訪裕良は左飛に倒れてスリーアウトチェンジ。
巨人先発の諏訪は3回まで無安打ピッチング。
ゴ軍は4回裏、先頭の菊矢吉男がレフトスタンドに第2号ホームランを叩き込んで1-4とする。
ゴ軍は5回から二番手の内藤幸三がマウンドに上がり、先発の石田はライトに回る。キャッチャーも先発マスクの大崎欣一から辻功に代えてバッテリーをチェンジした。
巨人は7回表、先頭の山川が三塁に内野安打、千葉の右中間二塁打で無死二三塁、黒沢はショートライナー、多田は四球を選んで一死満塁、林は三振に倒れて二死満塁、坂本茂に代わる代打近藤貞雄が押出し四球を選んで5-1とする。
ゴ軍は7回裏、先頭の田中宣顕が左前打で出塁、末崎に代わる代打内藤幸三は遊飛、ワイルドピッチで田中は二進、石田光彦の中前打で一死一三塁、坂本勲の中前タイムリーで2-5、一死一三塁から辻功の中犠飛で3-5とする。
巨人は8回表、九番山田潔がセンター右後方に三塁打、一死後山川の中犠飛で6-3とする。
ゴ軍は8回裏、先頭の大友一明がライト線にヒット、巨人ベンチはここで諏訪から中尾輝三にスイッチ、菊矢が左前打を放って無死一二塁、しかし田中は三振、内藤もスリーボールツーストライクから三振、二走大友がスタートを切っており、キャッチャー多田からの送球にタッチアウト、三振ゲッツーでスリーアウトチェンジ。
中尾は9回裏、ゴ軍に2安打許すが無失点で切り抜け、今季初セーブを記録する。藤本英雄がしばらく登板しておらず、近藤貞雄は昨日完投に近い8回3分の2を投げているので、あの場面でのリリーフは中尾しか考えられなかった。
セ軍と最下位争いを続けるゴ軍は打開策として先発キャッチャーに大崎欣一を起用、大崎がプロでマスクを被ったのはこの試合だけである(日本プロ野球私的統計研究会様「1リーグ時代のデータ集 - 個人別 」参照)。
この試合では巨人の黒沢、林、山川、ゴ軍の辻の4人が「犠飛」を記録した。昭和16年から公式記録では「犠飛」は記録されなくなり「凡打」の扱いとなる。「犠飛」が公式記録に復活するのは昭和29年からのこととなるが、当ブログではスコアカードの記載から「犠飛」と認定できる場合は「犠飛」として実況しています。
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