2017年12月2日土曜日

18年 大和vs南海 12回戦


10月31日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0  2  2 大和 33勝42敗6分 0.440 片山栄次 石田光彦
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0  0 南海 26勝54敗2分 0.325 清水秀雄
 
勝利投手 石田光彦 10勝12敗
敗戦投手 清水秀雄   2勝3敗

勝利打点 木村孝平 3


大和、バント攻勢が奏功

 大和は初回、一死後呉新亨が三前にバントヒット、呉がスタートを切るが高橋吉雄の当りは左飛、呉が戻れず「7-4-3」と渡ってダブルプレー。

 南海は1回裏、先頭の安井亀和がライト線にヒット、猪子利男が送って一死二塁、岡村俊昭の中前打で一死一三塁、しかし堀井数男の三ゴロが「5-4-3」と渡ってダブルプレー。

 大和は4回、先頭の木村が投前にバントヒット、しかしキャッチャー八木進からの牽制にタッチアウト、呉が四球から二盗に成功、高橋は三振に倒れるが、小島利男が四球を選んで二死一二塁、しかし小松原博喜は三振に倒れて無得点。

 大和は5回、先頭の木下政文が四球を選んで出塁、鈴木秀雄が投前に送りバントを決めて一死二塁、片山栄次は三振に倒れるが、岡田福吉が三塁線にヒットを放ち二死一三塁、しかしトップに返り木村は三ゴロに倒れて無得点。

 大和は7回、先頭の小松原が四球で出塁すると木下が投前に送りバントを決めて一死二塁、しかし鈴木は三振、片山も一ゴロに倒れて無得点。

 大和は8回、先頭の岡田が左前打で出塁、トップに返り木村が投前に送りバントを決めて一死二塁、ここも呉が中飛、高橋が三ゴロに倒れて無得点。

 大和はここまで2本のバントヒットと3つの送りバントを成功させるが無得点が続いた。

 南海は9回裏、先頭の岡村がストレートの四球で出塁、堀井が投前に送りバント、鈴木芳太郎は歩かされて一死一二塁、大和ベンチはここまで無失点の片山栄次を下げて石田光彦をリリーフに送り、清水の一ゴロが「3-6-3」と渡ってダブルプレー。

 大和は10回、先頭の鈴木が右前打を放って出塁、石田が一塁線にバントヒットを決めて無死一二塁、岡田が三前に送りバントを決めて一死二三塁、トップに返り木村が投前に決勝スクイズを決めて1-0、呉が三遊間タイムリーで続いて2-0とリードする。

 石田光彦は10回裏、7回の代打からファーストに入っている別所昭を三ゴロ、八木進を三振、長谷川善三も三振に打ち取る好リリーフを見せて10勝目をマークする。
 決勝点を木村孝平のスクイズバントでもぎ取った大和はこの試合で3本のバントヒットと5個の犠打を記録した。


 石田光彦が10勝目をあげたことにより、大和は畑福俊英、片山栄次と共に3人の二桁勝利投手を輩出した。昭和18年に3人の投手が二桁勝利を記録したのは、8球団で大和だけである。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿