11月6日 (土) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 大和 35勝43敗6分 0.449 石田光彦 片山栄次
0 0 2 3 0 0 0 0 X 5 西鉄 39勝36敗8分 0.520 野口二郎
勝利投手 野口二郎 25勝12敗
敗戦投手 石田光彦 11勝13敗
二塁打 (和)鈴木 (西)農人、黒沢
勝利打点 野口明 9
西鉄、秋季優勝!!
西鉄はこの試合に勝つと、明日の名古屋戦に負けて巨人が阪神との最終戦に勝っても巨人を勝率で上回ることから、秋季リーグ戦優勝を決めることとなる。
西鉄は3回、先頭の鵜飼勉が左前打を放って出塁、トップに返り中村信一が中前打、濃人渉の投前送りバントをピッチャー石田光彦が三塁に送球するがセーフ、犠打と野選が記録されて無死満塁、野口二郎は遊飛に倒れて一死満塁、野口明の左犠飛で1点を先制、レフト小松原博喜が落球する間に二走中村信一も還って2-0とする。
西鉄は4回、二死後鵜飼がストレートの四球を選び出塁、鵜飼が二盗を決め、中村信一の中前打で二死一三塁、中村が二盗を決めて二死二三塁、濃人がレフト線に二塁打を放って4-0、野口二郎も左前にタイムリーで続いて5-0とリードを広げる。
大和は6回、先頭の呉新亨が三塁線にセーフティバントを決めて出塁、トップに返り木村孝平が左前打、岡田福吉の遊ゴロで木村が二封されて一死一三塁、小島利男が左前にタイムリーを放って1-5とするが反撃もここまで。
野口二郎は6安打無四球1三振の完投で25勝目をあげる。
西鉄はこの勝利によって昭和18年秋季リーグ戦を決めた。昭和14年以降、1シーズン制が導入されたが実際はシーズンを春季、夏季、秋季に分けて運営され、それぞれのシーズンで優勝と首位打者が表彰されている。昭和16年秋季以降、昭和18年夏季まで巨人が6季連続優勝を続けてきたが、今期は西鉄が優勝した。巨人以外の優勝は、昭和16年夏季の阪急以来のこととなる。肘の故障からシーズン当初は全く勝てなくなった野口二郎が復活したことが優勝の要因となった。野口二郎は西鉄の秋季17勝のうち12勝をあげる獅子奮迅の活躍を見せたのである。
0 件のコメント:
コメントを投稿