11月2日 (火) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
4 0 0 0 1 0 0 1 0 6 大和 34勝42敗6分 0.447 片山栄次 金子裕 石田光彦
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 阪急 30勝51敗2分 0.370 笠松実
勝利投手 片山栄次 12勝19敗
敗戦投手 笠松実 9勝14敗
二塁打 (和)小島2 (急)松本
勝利打点 小島利男 3
猛打賞 (和)小島利男 3
小島利男爆発
大和は初回、先頭の木村孝平が四球を選んで出塁、岡田福吉は中飛に倒れるが、キャッチャー安田信夫からの一塁牽制が悪送球となって一走木村は一気に三塁に進み、小島利男が左中間に二塁打を放って1点を先制、高橋吉雄の三ゴロをサード伊藤健一が一塁に悪送球して一死二三塁、小松原博喜のレフト線タイムリーで2-0として一死一三塁、小松原が二盗を決めて一死二三塁、木下政文が中前に2点タイムリーを放ってこの回4点を先制する。
大和は5回、一死後岡田の当りは三ゴロ、これをサード伊藤がエラー、岡田が二盗を決めて一死二塁、小島が中前にタイムリーを放って5-0とする。
小島利男は3回の第2打席でも左中間に2打席連続となる二塁打を放っており、これで猛打賞となった。
大和は8回、先頭の高橋が左前打で出塁、小松原は四球を選んで無死一二塁、木下の遊ゴロで小松原が二封されて一死一三塁、鈴木秀雄の左犠飛で6-0とリードを広げる。
大和先発の片山栄次は7回まで阪急打線を4安打1四球1三振無失点の好投。ところが大和ベンチは8回から今季初登板となる金子裕をマウンドに送る。
阪急は8回、先頭の遠山晴富に代わる代打高橋敏が四球を選んで出塁、伊藤に代わる代打大平茂の二ゴロの間に高橋は二進、トップに返り山田伝はストレートの四球で一死一二塁、大和ベンチはここで金子に代えて石田光彦を三番手としてマウンドに送り、上田藤夫の三ゴロをサード木下が三塁ベースを踏んでから一塁に送球してダブルプレー。
石田は阪急最終回の攻撃を三者凡退に退け、大和が逃げ切る。
小島利男が4打数3安打1得点2打点、二塁打2本と爆発した。昭和初期の東京六大学野球全盛期における最大のスター選手であった小島利男はプロに入ってからは不遇であったと言えるかもしれない。今ではほとんど知られていない小島利男を伝える唯一の書籍は、妻である松竹少女歌劇団のスターであった小倉みね子(本名:小島千鶴子)が残した「小島利男と私 都の西北と松竹少女歌劇」のみである。
夫人の著書以外には『ベースボーロジー5号』に掲載されている「六大学野球の花形選手・小島利男の野球人生」(堤哲)ぐらいですかね。東京六大学の成績を中心に書かれていてコチラも充実しています。
返信削除ハッキリ言って森茂雄の更迭劇がなければ、小島利男の野球人生も、下手すればプロ野球の歴史も大きく変わっていたかもしれません。六大学時代の活躍ぶりを知れば、それほどの大選手が何故プロでは精彩を欠いたのか、と誰しもが疑問に思うことでしょう。
六大学時代の活躍との比較であれば山下実や宮武三郎も同じですね。寧ろ、山下好一はプロでの活躍の方が目立っていたかもしれません。プロ野球の開始が5年早ければ・・・を想像してみるのも面白いかも。
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