8月8日 (日) 甲子園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 1 0 1 0 2 朝日 30勝21敗2分 0.588 林安夫
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 名軍 29勝17敗6分 0.630 石丸進一
勝利投手 林安夫 18勝8敗
敗戦投手 石丸進一 11勝5敗
二塁打 (名)小鶴
勝利打点 中谷順次 4
林安夫、今季11度目の完封
首位巨人が快進撃を続けているので、朝日も名古屋も負けられない一戦とあって、林安夫、石丸進一のエース対決となった。
朝日は初回、先頭の坪内道則が四球で出塁、酒沢政夫が送って一死二塁、しかし中谷順次は三ゴロ、浅原直人も三ゴロに倒れて無得点。
朝日は2回、先頭の早川平一がレフト線にヒット、林は二飛に倒れ、小林章良の三前バントが犠打となって二死二塁、野本良雄が二遊間に内野安打、二走早川は三塁ベースを蹴ってホームに向かうが、ショート金山次郎からの送球にタッチアウト。
名古屋は3回、先頭の金山が左前打で出塁、石丸進一の投ゴロの間に金山は二進、しかしトップに返り石丸藤吉は右飛、古川清蔵も右飛に倒れて無得点。
5回まで両軍無得点で迎えた朝日6回の攻撃、ここまで1四球の石丸進一が突然乱れ、先頭の広田修三がストレートの四球で出塁、トップに返り坪内もストレートの四球で一死一二塁、酒沢の一ゴロをファースト小鶴誠が三塁に送球して二走広田は三封、二死一二塁から中谷が左前に先制タイムリーを放って1点をリードする。
朝日は8回、一死後坪内がストレートの四球で出塁、酒沢の二ゴロの間に坪内は二進、中谷は四球で二死一二塁、浅原が右前にタイムリーを放って貴重な追加点を奪い2-0とする。ここも石丸のコントロールの乱れに付け込んだ。
名古屋は9回裏、先頭の吉田猪佐喜が中前に痛烈なヒット、西沢道夫もレフト線に痛打を放って無死一二塁、しかし芳賀直一の送りバントは三邪飛となって失敗、ここで藤原鉄之助に代わって岩本章が代打で登場、5月30日以来の出場となる岩本は三ゴロ、サード中谷がベースを踏んで二死一二塁、岩本の代走に長島甲子男を起用、金山に代わる代打桝嘉一が四球を選んで二死満塁、しかし石丸進一は右飛に倒れてゲームセット。
林安夫は6安打3四球1三振で今季11度目の完封、18勝目をあげる。
石丸進一は後半、突然コントロールを乱して墓穴を掘った。
首位巨人を追う両チームの白熱した勝負は両軍無失策の引き締まった試合であった。
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