2016年2月14日日曜日

17年 大洋vs南海 15回戦


11月10日 (火) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 大洋 58勝37敗6分 0.611 野口二郎
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 南海 49勝53敗 0.480 別所昭

勝利投手 野口二郎 38勝17敗
敗戦投手 別所昭       0勝1敗

二塁打 (大)野口明

勝利打点 中村民雄 1


中村民雄の決勝打を野口二郎が守り抜く

 南海は別所昭がプロ入り初登板。

 大洋は初回、先頭の中村信一が四球を選んで出塁、濃人渉が送って一死二塁、中村民雄が中前に弾き返して二走中村信一を迎え入れ1点を先制する。

 大洋先発の野口二郎はこのスミ一を守り抜き、南海打線を2安打1四球4三振に抑えて今季19度目の完封、38勝目をあげる。

 別所は9回を完投して8安打2四球3三振1失点、プロ入り初の責任投手は敗戦投手であった。


 決勝打を放った中村民雄は昭和12年にセネタースに入団して四番を打つが1年で応召し、昭和17年秋にプロ野球に戻ってきた。戦後は母校・熊本工業の監督として何度も甲子園に出場することとなる。


 熊本工業と言えば川上哲治ですが、中村民雄が昭和12年に応召してから後輩の川上が昭和13年に巨人入団し、川上が昭和17年秋に応召すると中村が5年ぶりに戦場から帰還して昭和18年もプロ野球に在籍するが、不思議な巡り会わせでプロ野球では中村民雄と川上哲治の接点はない。


 

5 件のコメント:

  1. この試合の南海の出塁の状況について、教えていただけないでしょうか。
    「1回誰それ二塁打、2回誰それ遊失誰それ四球」というような内容です。
    よろしくお願いいたします。

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    1. 初回:三者凡退
      2回 :岩本義行遊失、清水秀雄中飛併殺、増田敏四球、別所昭中飛
      3回 :三者凡退
      4回 :一死後岡村俊昭レフト線ヒット
      5回 :三者凡退
      6回 :長谷川善三左前打、柳鶴震犠打、猪子利男犠打、岡村俊昭三振
      7回 :三者凡退
      8回 :三者凡退
      9回 :三者凡退

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  2. 早速ありがとうございます。
    中飛の併殺ですか。思わず飛び出す良い当たりだったのでしょうね。

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    1. 詳述しますと、「L-8」による「8-3」の併殺ではなく、「F-8」による「8-3-6」の併殺です。
      したがってセンターライナーによるものではなく、センター前に落ちそうな当りに一走岩本義行が飛び出しており、ファースト野口明が一二塁間までランナーを追っていて、センター富松信彦からの返球で岩本が一二塁間に挟まれ、野口明は一塁ベースに戻る選択もありましたがショートの農人渉に送球してあきらめてストップしていた岩本にタッチしたのではないかと考えられます。
      もう一つ考えられるのは、岩本がタッチアップから中途半端にスタートして、センター富松が一塁に送球してファースト野口明からショート農人に転送されてタッチアウトの「8-3-6」による併殺です。
      いずれにしても変則形の併殺でした。

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    2. なるほど、やはりスコアを見ないと全くわからない事情ですね・・・
      岩本義行の走塁癖ならいずれもありそうな気がしてきました。

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