2016年2月11日木曜日

17年 朝日vs南海 14回戦


11月9日 (月) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 2 0 2 朝日 46勝49敗6分 0.484 内藤幸三 林安夫
0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 南海 49勝52敗 0.485 神田武夫

勝利投手 林安夫     29勝22敗
敗戦投手 神田武夫 24勝20敗

三塁打 (南)岩本

勝利打点 酒沢政夫 3


酒沢政夫、逆転タイムリー

 朝日は初回、先頭の坪内道則が中前打で出塁、好調・酒沢政夫が送りバントを決めて一死二塁とするが、岩田次男は一ゴロ、浅原直人は二飛に倒れて無得点。

 南海は1回裏、先頭の柳鶴震が四球からワイルドピッチで無死二塁、しかし猪子利男の送りバントをピッチャー内藤幸三がダッシュ良く飛び出して柳を三塁に刺し一死一塁、岡村俊昭はストレートの四球で一死一二塁、岩本義行は左邪飛に倒れて二死一二塁、二走猪子が内藤からの牽制に刺されてスリーアウトチェンジ。3人の走者を出しながら無得点であった。

 南海は2回、先頭の国久松一が四球で出塁、清水秀雄は左前打、長谷川善三も中前打を放って無死満塁、しかし八木進は一邪飛、神田武夫の中飛で三走国久がタッチアップからホームを狙うが、センター坪内からの好返球に刺されてスリーアウトチェンジ。南海は2イニング連続で3人の走者を出すが無得点。

 南海は3回、先頭の柳が四球を選んで出塁、猪子の投前送りバントを内藤が一塁に悪送球、犠打とエラーが記録されて無死一二塁、朝日の竹内愛一監督はここで内藤から林安夫にスイッチ、岡村の一ゴロの間に二者進塁して一死二三塁、岩本の遊ゴロで三走柳がホームを突くがショート酒沢からのバックホームにタッチアウト、国久は二飛に倒れてこの回も無得点。

 南海は5回、先頭の神田が中前打で出塁、トップに返り柳も左前打を放って無死一二塁とこの試合4度目のチャンス到来、ところが二走神田がキャッチャー広田修三からの牽制に刺されてタッチアウト、一走柳も「6-4」と送球されてタッチアウトとなって一瞬にしてチャンスを潰し、猪子も中飛に倒れて又しても無得点。神田のアウトは「2-6C」と記録されており、キャッチャー広田からサードベースカバーに入ったショート酒沢に送球されたものであり、「盗塁刺」の記録はないのでディレードスチールではないようだ。サード岩田がバント警戒と見せかけて突っ込んでウエストして二走神田を釣り出すピックオフプレーの可能性が考えられる。ショートの酒沢が三塁ベースカバーに走ってキャッチャー広田が神田をサードベースに追い詰めて刺し、二塁に向かった一走柳もショートの酒沢からセカンド原秀雄に送球されてタッチアウトとなった模様。

 南海は7回、先頭の清水が右前打、長谷川も左前打で続いて無死一二塁と5度目のチャンス、ここも八木に代わる代打別所昭が三飛、神田も二飛に倒れて二死一二塁、トップに返り柳の二遊間内野安打で二死満塁、猪子の二塁への内野安打で三走清水が還って待望の先取点をあげる。
 朝日は8回、二死後原の当りも三ゴロ、スリーアウトチェンジかと思われた瞬間サード柳が一塁に悪送球、原が二盗を決めて、坪内は四球、ここでダブルスチールを決めて二死二三塁、酒沢がライト線に逆転の2点タイムリーを放ち2-1とする。


 南海は8回裏、先頭の岩本がレフト線に三塁打を放って無死三塁と同点のチャンス、続く国久の遊ゴロをショート酒沢がファンブルするが三走岩本は動けず無死一三塁、国久が二盗を決めて無死二三塁、清水の当りは痛烈なショートライナー、三走岩本が飛び出しており「6-5」と送球されてダブルプレー、長谷川は投ゴロに倒れて万事休した。

 南海は9回も一死後神田が右前打を放って気を吐くが、トップに返り柳は右飛、猪子は中飛に倒れて朝日が逆転勝ちを収める。

 どう見ても南海が勝っていた試合であったが、サード柳鶴震の一塁悪送球、三走岩本義行のボーンヘッドなどが響き、10残塁を記録して敗れた。南海と朝日のゲーム差はゼロとなったが、勝率で南海が1厘上回っており辛うじて5位の座を守っている。


 

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