2014年11月25日火曜日

17年 阪急vs南海 4回戦


5月2日 (土) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0   0   0   0  0 阪急 12勝8敗 0.600 義川泰造
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0   0   0 1X  1 南海 15勝6敗 0.714 神田武夫

勝利投手 神田武夫 10勝2敗
敗戦投手 義川泰造   0勝1敗

二塁打 (急)森田、黒田

勝利打点 岩本義行 1

ファインプレー賞 (急)池田久之 1


阪急、3試合連続延長サヨナラ負け

 阪急は義川泰造がプロ入り初登板初先発。更に、森田定雄がプロ入り初の四番に入る。当ブログが「最も無名の最強打者」と認定する森田はこれまで三番と五番を打ったことはありますが四番は初めてです。


 本日の神田武夫はあまり調子が良くなかった。

 阪急は初回、先頭のフランク山田伝は三振に倒れるが西村正夫が四球を選んで出塁、黒田健吾も四球で一死一二塁、しかし森田定雄の三ゴロは「5-4-3」と渡ってダブルプレー。

 阪急は3回、先頭の池田久之が左前打で出塁、義川泰造の投ゴロで池田は二封、トップに返り山田の右前打で一死一二塁、西村の当りは左前に飛ぶが二走義川のスタートが遅れレフト国久松一からのバックサードに封殺される。試合経験の無い義川のボーンヘッドか、強肩国久のファインプレーかは定かではないが珍しいレフトゴロが記録された。黒田は三ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。

 阪急は4回、先頭の森田がストレートの四球を選ぶが山下好一の三ゴロが「5-4-3」と渡ってダブルプレー。江口行雄は遊飛に倒れてスリーアウトチェンジ。

 阪急は6回、二死後森田が左中間に二塁打を放つが山下好一は二飛に倒れて無得点。7回、一死後江口が三塁内野安打で出塁するが後続なし。8回も二死後黒田がレフト線に二塁打を放つが森田は三振に倒れてこの回も無得点。

 神田は走者を出しながらも何とか踏ん張ってきた。


 プロ入り初登板となる義川は初回、いきなり先頭の国久に四球を与えるが、猪子利男を三ゴロ併殺に打ち取る。

 2回、岩本義行、岡村俊昭に連続四球を与えて無死一二塁、九番から六番に上がった柳鶴震の一塁線送りバントにファースト森田がダッシュ良く飛び出し三塁に送球して岩本を刺す。これで落ち着いた義川は宮口美吉を三振、八木進を二ゴロに打ち取り無死点で切り抜ける。

 3回も一死後国久に四球を与えるが後続を断ち、4回は二死後柳に三塁内野安打を許すが宮口を一邪飛に打ち取る。

 5回も一死後神田、国久に連続四球を与えるが猪子を三ゴロ併殺に打ち取る。二走神田のアウトは「×5」と記録されているので打球に触れてアウト、その打球をサード黒田が捕球して一塁に送球しダブルプレーが記録されたようだ。

 6回は先頭の北原昇を三失で出すが岩本を遊ゴロ併殺に打ち取る。


 両軍走者を出しながら決め手に欠くまま延長戦に突入。

 南海は10回裏、一死後宮口、八木が連続四球で一二塁、義川は8個目の与四球、しかしここも神田の三ゴロが「5-4-3」と渡ってこの日4つ目の併殺。

 南海は12回裏、先頭の岡村が四球を選んで出塁、義川は9個目の与四球、柳鶴震の三前送りバントは成功するが一走岡村が二塁をオーバーランしてファースト森田からの二塁送球にタッチアウト、超珍しい「犠打と併殺」が記録された。筆者の長いスコアカード解読歴でもこのプレーは初めて見ました。

 阪急は13回表、先頭の山田が中前打で出塁、西村が得意の送りバントを決めて一死二塁、黒田の痛烈な当たりはサードライナー、二走山田が飛び出したのを見てサード柳は二塁に送球、ところがこれを二塁ベースカバーのセカンド北原が弾いて山田は三進、二死三塁のチャンスを迎えるが森田は遊飛に倒れてスリーアウトチェンジ。

 南海は13回裏、神田、国久が連続遊ゴロに倒れて二死無走者、猪子が三前にセーフティバントを決めて出塁、北原がストレートの四球を選んで二死一二塁、義川は10個目の与四球、このチャンスに岩本がレフト前にサヨナラタイムリーを放って激戦に終止符を打つ。


 神田武夫は延長13回を7安打4四球3三振に抑えて今季5度目の完封、ハーラー2位の広瀬6勝をを引き離す断トツトップの10勝目をあげる。


 プロ入り初登板の義川泰造は12回3分の2を完投して6安打10四球4三振1失点で涙を呑んだ。初勝利のチャンスを逃した義川はプロでは未勝利のまま球界を去ることとなる。


 阪急は昨日の巨人戦でも延長14回を無得点でサヨナラ負け、その前の試合となる4月29日の阪神戦も延長17回を戦い初回に2点を取っただけでサヨナラ負け、3試合連続延長サヨナラ負けを記録し、43イニングス無得点を継続中となった。









*神田武夫は今期5度目の完封でハーラー断トツトップの10勝目をあげる。
















 

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