月間MVP
投手部門
南海 神田武夫 1
今月の月間MVPは神田武夫が満票で受賞した。
19試合中15試合に登板して9勝2敗2セーブ、101回3分の2を投げて防御率0.44、WHIP0.85、奪三振率3.51の圧倒的な成績を残した。これまで日本のプロ野球が経験した最高の月間成績である。
過去には、昭和13年6月に亀田忠が5月28日から6月26日にかけて12試合に登板して85回3分の1を、昭和14年8月に野口二郎が8月2日から8月27日にかけて11試合に登板して84回を投げたことがある。神田は3月28日から4月29日にかけて101回3分の2を投げた。月間記録の場合、試合数が異なることから単純な数字の比較には意味がないが、神田の成績には中身が伴っているところに意味がある。
神田は4月4日から25日にかけて11連投を記録した。日程の関係で13日から18日は元々空いており、4月18日にはドーリットル空襲があったことから更に日程が空いたことが要因である。
昭和19年に若林忠志が14連投を記録することになるが、これは春季と夏季にかけて記録されたものであり5月22日の次の登板は7月1日であった。
昭和47年に南海の後輩となる佐藤道郎が6月29日から7月18日にかけて11連投を記録したが、佐藤はリリーフ投手なのでその間の投球回数は21回に過ぎない(こちらは「クラシックSTATS」たばともデータを参照させていただいております)。
打撃部門
朝日 坪内道則 1
18試合に出場して70打数24安打9得点7打点9四球1死球10盗塁。打率3割4分3厘、出塁率4割2分5厘、長打率4割1分4厘、OPS0.839の成績であった。
打率2位は南海の国久松一で3割1分6厘、3位は巨人の中島治康で3割6厘、4位は南海の岩本義行で3割。3割打者は4人であった。
10盗塁が物語っているように体がよく動いている。二塁打も5本打っており、長打率でも中島治康に引けをとらない。
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