6月27日 (月) 甲子園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 2 0 0 2 ライオン 7勝18敗 0.280 近藤久
0 0 0 1 1 0 1 1 X 4 タイガース 19勝4敗 0.826 西村幸生
勝利投手 西村幸生 8勝2敗
敗戦投手 近藤久 0勝4敗
二塁打 (タ)藤村、田中、本堂
本塁打 (タ)田中 1号
西村幸生巧投、8勝目をあげる
タイガースは4回、この回先頭の景浦将の遊ゴロをショート中野隆雄がエラー、松木謙治郎の右前打で無死一三塁、松木は盗塁に失敗するが二死後カイザー田中義雄が右翼線にタイムリー二塁打を放って1点を先制する。
タイガースは5回、一死後本堂保次が右前打で出塁、藤村富美男の中前打で一死一三塁、山口政信四球で満塁とし、景浦の左犠飛で2-0とする。
ライオンは7回、この回先頭の柳澤騰市が四球で出塁、煤孫伝の投ゴロで柳澤は二進、近藤久の中前打で一死一三塁、トップに返り坪内道則の三ゴロで三走柳澤が本塁に突っ込むとサード伊賀上良平が本塁に悪送球して1-2、水谷則一の二ゴロで三塁に進んだ近藤はキャッチャー田中の牽制悪送球でホームに還り2-2の同点とする。
タイガースは7回、この回先頭の本堂保次が右中間に二塁打、藤村の遊ゴロで本堂が三塁に走ると6-5と渡りタッチアウト、山口の右前打で一死一三塁、キャッチャー室井豊が三塁に牽制悪送球して3-2とする。更に8回、この回先頭のカイザー田中が左翼にホームランを放ち4-2と突き放す。
西村幸生は12安打を浴びながら2四球5三振2失点自責点ゼロの完投で8勝目をあげる。不調が続く西村ではあるが、ランナーを出しながらも抑えるピッチングは流石というところ。若林忠志が肩の故障で温泉治療に行っており、このところ景浦と藤村が野手に専念していることから御園生崇男との二本柱ということであまり力を入れて投げていないようだ。
ライオンの近藤久は12年春季には11勝ながら今季は勝星がない。本日はナチュラルチェンジアップが冴えてタイガースを4点に抑えており、復活が待たれるところ。
カイザー田中義雄のホームランは翌日の読売新聞では「タ軍としては止めを刺した八回田中の本塁打で寝ざめの悪さから救われたものといえよう」と記述されているのみでオーバーフェンスかどうかは判然としないが、文脈からはオーバーフェンスの可能性が読み取れる。日本で残した記録は1,619打数で5本塁打のみではあるが、松木謙治郎著「タイガースのおいたち」によると、ハワイ時代の若かりし頃の田中は「強肩のうえホームラン打者としてまさにハワイでは英雄的存在だった。ハワイの古いファンに、現在までの最高プレイヤーは誰かと尋ねると、ほとんどこのカイザー田中を第一にあげる。」とのことであり、現在31歳であるがまだまだ甲子園でオーバーフェンスするだけのパワーはあったであろう。
2011年2月5日土曜日
13年春 セネタースvs金鯱 4回戦
6月27日 (月) 甲子園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 0 0 0 0 0 0 1 3 セネタース 10勝15敗1分 0.400 金子裕 伊藤次郎
3 1 0 3 1 1 1 0 X 10 金鯱 9勝17敗 0.346 古谷倉之助 中山正嘉
勝利投手 古谷倉之助 3勝6敗
敗戦投手 金子裕 4勝5敗
セーブ 中山正嘉 2
二塁打 (セ)伊藤 (金)五味、中山
三塁打 (金)佐々木
本塁打 (金)五味 2号
五味芳夫、本塁打と本盗
セネタースは初回、先頭の苅田久徳が四球で出塁するが盗塁に失敗、しかし伊藤次郎が右中間に二塁打、二死後尾茂田叶四球、綿貫惣司が中越えに三塁打を放って2点を先制する。
金鯱は1回裏、先頭の五味芳夫が右翼線に二塁打、江口行男の三前送りバントが野選を誘い、瀬井清四球で無死満塁、小林茂太の遊ゴロをショート磯野政次が失する間に五味と江口が還り2-2の同点、小林茂には1打点が記録される。古谷倉之助が送って一死二三塁、中山正嘉の三ゴロの間に瀬井が還って3-2と逆転する。更に2回、二死から五味が左中間に本塁打を放って4-2とする。翌日の読売新聞の記載は「二回には五味の本塁打」だけでオーバーフェンスかランニングホームランかは不明。
金鯱は4回、この回先頭の岡田源三郎監督が中前打で出塁、佐々木常助が送って一死二塁、トップに返り五味の二ゴロで二走岡田御大は当然三塁に走る。セカンド苅田は三塁に送球、しかし岡田御大の足が一瞬早くフィルダーズチョイスとなって一死一三塁、名手苅田も岡田御大の必死の走塁に一瞬力を緩めたか。江口が右前にタイムリーを放ち5-2としてなお一死一三塁、ここでダブルスチールを決めて6-2、五味はこの試合で本塁打と本盗を記録する。更に瀬井が中前にタイムリーを放って7-2とする。
金鯱は5回、古谷左前打、中山右翼線二塁打、岡野八郎の三遊間のゴロをショート磯野は三塁に送球するがセーフ、記録は野選となって無死満塁、岡田源三郎監督が左犠飛を打ち上げて8-2、続く6回、この回先頭の江口が左前打から盗塁、キャッチャー北浦三男の悪送球で三進、瀬井の遊ゴロをショート磯野が弾き一三塁、二死後中山の右飛をライト家村相太郎が失して9-2、更に7回、佐々木の中越え三塁打と五味の中犠飛で10-2とする。
古谷倉之助は6回まで4安打6四球で初回の2点だけに抑えて降板、7回からレフトに入っていた中山正嘉がマウンドに上がり、最終回に3四球と尾茂田叶の右犠飛で1点を失うが大勢に影響は無く金鯱が快勝。五味芳夫、江口行男の一二番コンビが3得点ずつを記録する。
2回の五味芳夫のホームランがオーバーフェンスかランニングホームランかは謎です。五味は甲府中学時代甲子園で1試合5盗塁を記録した快足ランナー、通算1,345打数で4本塁打ですから、両翼110メートル、左中間と右中間は膨らみを持った構造で昭和9年に来日したベーブ・ルースですら「甲子園ではホームランは出ない」と降参した球場ではランニングホームランの可能性の方が高いのではないかと思われますが真実は判りません。甲府中学と言えば「ジャップ・ミカド」三神吾朗の出身校でもあります。三神吾朗が「ジャップ・ミカド」のうちの一人であった可能性はありますが、オール・ネイションズでプレーした複数の日本人(むしろ黄色人種に拡大解釈しておいた方がより正確かもしれませんが)の呼称が「ジャップ・ミカド」であったという説が有力となってきていますがこの謎もまだ解けてはいません(2011年1月28日付けスポニチ裏一面参照)。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 0 0 0 0 0 0 1 3 セネタース 10勝15敗1分 0.400 金子裕 伊藤次郎
3 1 0 3 1 1 1 0 X 10 金鯱 9勝17敗 0.346 古谷倉之助 中山正嘉
勝利投手 古谷倉之助 3勝6敗
敗戦投手 金子裕 4勝5敗
セーブ 中山正嘉 2
二塁打 (セ)伊藤 (金)五味、中山
三塁打 (金)佐々木
本塁打 (金)五味 2号
五味芳夫、本塁打と本盗
セネタースは初回、先頭の苅田久徳が四球で出塁するが盗塁に失敗、しかし伊藤次郎が右中間に二塁打、二死後尾茂田叶四球、綿貫惣司が中越えに三塁打を放って2点を先制する。
金鯱は1回裏、先頭の五味芳夫が右翼線に二塁打、江口行男の三前送りバントが野選を誘い、瀬井清四球で無死満塁、小林茂太の遊ゴロをショート磯野政次が失する間に五味と江口が還り2-2の同点、小林茂には1打点が記録される。古谷倉之助が送って一死二三塁、中山正嘉の三ゴロの間に瀬井が還って3-2と逆転する。更に2回、二死から五味が左中間に本塁打を放って4-2とする。翌日の読売新聞の記載は「二回には五味の本塁打」だけでオーバーフェンスかランニングホームランかは不明。
金鯱は4回、この回先頭の岡田源三郎監督が中前打で出塁、佐々木常助が送って一死二塁、トップに返り五味の二ゴロで二走岡田御大は当然三塁に走る。セカンド苅田は三塁に送球、しかし岡田御大の足が一瞬早くフィルダーズチョイスとなって一死一三塁、名手苅田も岡田御大の必死の走塁に一瞬力を緩めたか。江口が右前にタイムリーを放ち5-2としてなお一死一三塁、ここでダブルスチールを決めて6-2、五味はこの試合で本塁打と本盗を記録する。更に瀬井が中前にタイムリーを放って7-2とする。
金鯱は5回、古谷左前打、中山右翼線二塁打、岡野八郎の三遊間のゴロをショート磯野は三塁に送球するがセーフ、記録は野選となって無死満塁、岡田源三郎監督が左犠飛を打ち上げて8-2、続く6回、この回先頭の江口が左前打から盗塁、キャッチャー北浦三男の悪送球で三進、瀬井の遊ゴロをショート磯野が弾き一三塁、二死後中山の右飛をライト家村相太郎が失して9-2、更に7回、佐々木の中越え三塁打と五味の中犠飛で10-2とする。
古谷倉之助は6回まで4安打6四球で初回の2点だけに抑えて降板、7回からレフトに入っていた中山正嘉がマウンドに上がり、最終回に3四球と尾茂田叶の右犠飛で1点を失うが大勢に影響は無く金鯱が快勝。五味芳夫、江口行男の一二番コンビが3得点ずつを記録する。
2回の五味芳夫のホームランがオーバーフェンスかランニングホームランかは謎です。五味は甲府中学時代甲子園で1試合5盗塁を記録した快足ランナー、通算1,345打数で4本塁打ですから、両翼110メートル、左中間と右中間は膨らみを持った構造で昭和9年に来日したベーブ・ルースですら「甲子園ではホームランは出ない」と降参した球場ではランニングホームランの可能性の方が高いのではないかと思われますが真実は判りません。甲府中学と言えば「ジャップ・ミカド」三神吾朗の出身校でもあります。三神吾朗が「ジャップ・ミカド」のうちの一人であった可能性はありますが、オール・ネイションズでプレーした複数の日本人(むしろ黄色人種に拡大解釈しておいた方がより正確かもしれませんが)の呼称が「ジャップ・ミカド」であったという説が有力となってきていますがこの謎もまだ解けてはいません(2011年1月28日付けスポニチ裏一面参照)。
2011年2月4日金曜日
13年春 名古屋vsジャイアンツ 4回戦
6月27日 (月) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 3 0 0 0 2 0 0 0 6 名古屋 8勝19敗 0.296 繁里栄 松尾幸造 西沢道夫
2 0 0 0 0 0 4 1 X 7 ジャイアンツ 19勝7敗 0.731 川上哲治 前川八郎 スタルヒン
勝利投手 前川八郎 5勝2敗
敗戦投手 西沢道夫 1勝2敗
セーブ スタルヒン 1
二塁打 (名)桝 (ジ)水原
三塁打 (ジ)千葉
ジャイアンツ、大逆転
名古屋は初回、先頭の桝嘉一が左中間に二塁打、鈴木秀雄四球、一死後白木一二が左翼線にタイムリーを放って1点を先制する。
ジャイアンツは1回裏、呉波、水原茂が連続四球、伊藤健太郎の右前打で無死満塁、中島の遊ゴロで伊藤が二封される間に呉が還って1-1の同点、繁里栄がワイルドピッチを犯して水原が生還し2-1と逆転。
名古屋は2回、一死後繁里が中前打で出塁、代走に田中実を起用、石田政良がセーフティバントを決めて一死一二塁としてジャイアンツ先発川上哲治をKO。代わった前川八郎から桝が四球を選び無死満塁、一死後大沢清が中前に2点タイムリーを放ち、この打球をセンター呉が失する間に一走桝も還って4-2と逆転する。なお二死二塁で続く白木も中前にヒットを放つが今度は呉が強肩で二走大沢を刺してチェンジ。名古屋としては呉がエラーした後だけに鈍足大沢清を回したのだろうが呉の肩と大沢の足を天秤にかけたら自重するべきではなかったか。
名古屋は2回から早くも二番手に松尾幸造を投入、松尾は6回まで1安打無失点の好投を見せる。
名古屋は6回、この回先頭の三浦敏一の遊ゴロをショート白石敏男がエラー、村瀬一三四球で無死一二塁、松尾の投ゴロをピッチャー前川が三塁に悪送球する間に三浦が還って5-2、桝四球で満塁、鈴木の一ゴロの間に村瀬が還ってこの回無安打で2点を追加して6-2とする。松尾の調子から勝負あったかに見えたが勝負は下駄を履くまで分からない。
ジャイアンツは7回、この回先頭の吉原正喜が左前打で出塁、前川四球、一死後水原が左翼線にタイムリー二塁打を放って3-6、二死後中島治康が右前に2点タイムリーを放って5-6、更に千葉茂が左中間に三塁打を放って6-6の同点に追い付く。
名古屋は8回から三番手に西沢道夫を投入、しかしジャイアンツはこの回先頭の永澤富士雄が四球で出塁、吉原が送って前川中前打で一死一三塁、トップに返り呉は三飛に倒れるが水原四球で二死満塁、ここで伊藤に代えて久々登場の三原脩が代打で登場、三原は押出し四球を選んでジャイアンツが7-6と逆転する。ジャイアンツは最終回、スタルヒンを投入して逃げ切り見事な逆転勝利をおさめる。
川上哲治は本日もKOといいところが無かった。同期の千葉と吉原は二週続けて週間MVPの活躍であり、そろそろクビを覚悟している頃か。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 3 0 0 0 2 0 0 0 6 名古屋 8勝19敗 0.296 繁里栄 松尾幸造 西沢道夫
2 0 0 0 0 0 4 1 X 7 ジャイアンツ 19勝7敗 0.731 川上哲治 前川八郎 スタルヒン
勝利投手 前川八郎 5勝2敗
敗戦投手 西沢道夫 1勝2敗
セーブ スタルヒン 1
二塁打 (名)桝 (ジ)水原
三塁打 (ジ)千葉
ジャイアンツ、大逆転
名古屋は初回、先頭の桝嘉一が左中間に二塁打、鈴木秀雄四球、一死後白木一二が左翼線にタイムリーを放って1点を先制する。
ジャイアンツは1回裏、呉波、水原茂が連続四球、伊藤健太郎の右前打で無死満塁、中島の遊ゴロで伊藤が二封される間に呉が還って1-1の同点、繁里栄がワイルドピッチを犯して水原が生還し2-1と逆転。
名古屋は2回、一死後繁里が中前打で出塁、代走に田中実を起用、石田政良がセーフティバントを決めて一死一二塁としてジャイアンツ先発川上哲治をKO。代わった前川八郎から桝が四球を選び無死満塁、一死後大沢清が中前に2点タイムリーを放ち、この打球をセンター呉が失する間に一走桝も還って4-2と逆転する。なお二死二塁で続く白木も中前にヒットを放つが今度は呉が強肩で二走大沢を刺してチェンジ。名古屋としては呉がエラーした後だけに鈍足大沢清を回したのだろうが呉の肩と大沢の足を天秤にかけたら自重するべきではなかったか。
名古屋は2回から早くも二番手に松尾幸造を投入、松尾は6回まで1安打無失点の好投を見せる。
名古屋は6回、この回先頭の三浦敏一の遊ゴロをショート白石敏男がエラー、村瀬一三四球で無死一二塁、松尾の投ゴロをピッチャー前川が三塁に悪送球する間に三浦が還って5-2、桝四球で満塁、鈴木の一ゴロの間に村瀬が還ってこの回無安打で2点を追加して6-2とする。松尾の調子から勝負あったかに見えたが勝負は下駄を履くまで分からない。
ジャイアンツは7回、この回先頭の吉原正喜が左前打で出塁、前川四球、一死後水原が左翼線にタイムリー二塁打を放って3-6、二死後中島治康が右前に2点タイムリーを放って5-6、更に千葉茂が左中間に三塁打を放って6-6の同点に追い付く。
名古屋は8回から三番手に西沢道夫を投入、しかしジャイアンツはこの回先頭の永澤富士雄が四球で出塁、吉原が送って前川中前打で一死一三塁、トップに返り呉は三飛に倒れるが水原四球で二死満塁、ここで伊藤に代えて久々登場の三原脩が代打で登場、三原は押出し四球を選んでジャイアンツが7-6と逆転する。ジャイアンツは最終回、スタルヒンを投入して逃げ切り見事な逆転勝利をおさめる。
川上哲治は本日もKOといいところが無かった。同期の千葉と吉原は二週続けて週間MVPの活躍であり、そろそろクビを覚悟している頃か。
13年春 阪急vsイーグルス 2回戦
6月27日 (月) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 3 0 0 0 0 0 3 阪急 15勝9敗 0.625 宮武三郎
0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 イーグルス 13勝11敗1分 0.542 亀田忠
勝利投手 宮武三郎 3勝1敗
敗戦投手 亀田忠 9勝5敗
二塁打 (イ)中根、亀田
宮武三郎、老獪なピッチング
亀田忠は1~3回を三者凡退に抑える好調な立ち上がりで連続自責点ゼロを33イニングスに伸ばした。一方、阪急先発の宮武三郎も初回に中根之に左中間二塁打を許すが3回まで無失点。
阪急は4回、先頭の西村正夫が四球で出塁、フランク山田伝が送ってジミー堀尾文人が中前にタイムリーを放ち1点を先制、堀尾は送球の間に二塁に進む。亀田の連続自責点ゼロは33回でストップした。山下実は三振に倒れるが黒田健吾四球、上田藤夫中前打で二死満塁、宇野錦次の右前打で二者還り3-0とする。
イーグルスは4回裏、一死後バッキー・ハリスが四球で出塁、四番亀田忠が右中間を抜いてハリスが還り1-3とする。
阪急は5~8回は無安打、9回に西村が四本目のヒットを放つが得点はならず。亀田は結局4安打しか許さなかったがその内3安打を4回に集めた阪急の集中攻撃にやられた。
一方、宮武三郎は毎回走者を背負いながら粘りのピッチング。5回は1四球、6回は2安打、7回は2四球、8回は死球と四球で走者を許すが無失点に切り抜け、結局5安打4四死球2三振の完投で3勝目をあげる。剛腕亀田に老獪宮武が投げ勝った一戦であった。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 3 0 0 0 0 0 3 阪急 15勝9敗 0.625 宮武三郎
0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 イーグルス 13勝11敗1分 0.542 亀田忠
勝利投手 宮武三郎 3勝1敗
敗戦投手 亀田忠 9勝5敗
二塁打 (イ)中根、亀田
宮武三郎、老獪なピッチング
亀田忠は1~3回を三者凡退に抑える好調な立ち上がりで連続自責点ゼロを33イニングスに伸ばした。一方、阪急先発の宮武三郎も初回に中根之に左中間二塁打を許すが3回まで無失点。
阪急は4回、先頭の西村正夫が四球で出塁、フランク山田伝が送ってジミー堀尾文人が中前にタイムリーを放ち1点を先制、堀尾は送球の間に二塁に進む。亀田の連続自責点ゼロは33回でストップした。山下実は三振に倒れるが黒田健吾四球、上田藤夫中前打で二死満塁、宇野錦次の右前打で二者還り3-0とする。
イーグルスは4回裏、一死後バッキー・ハリスが四球で出塁、四番亀田忠が右中間を抜いてハリスが還り1-3とする。
阪急は5~8回は無安打、9回に西村が四本目のヒットを放つが得点はならず。亀田は結局4安打しか許さなかったがその内3安打を4回に集めた阪急の集中攻撃にやられた。
一方、宮武三郎は毎回走者を背負いながら粘りのピッチング。5回は1四球、6回は2安打、7回は2四球、8回は死球と四球で走者を許すが無失点に切り抜け、結局5安打4四死球2三振の完投で3勝目をあげる。剛腕亀田に老獪宮武が投げ勝った一戦であった。
2011年2月3日木曜日
13年春 6月 月間MVP
対象期間は5月28日~6月26日、対象試合数は53試合となります。
月間MVP
投手部門
イーグルス 亀田忠 1
亀田忠は今月12試合に登板して7勝2敗、85回3分の1を投げて防御率1.37、WHIP1.05、奪三振率6.54。堂々の成績で文句なしの選出となった。
5月28日のライオン2回戦は1安打5四球7三振で完投勝利。
6月18日の阪急1回戦は1安打10四球8三振で完封勝利。
6月19日の金鯱3回線は1安打4四球6三振で完封勝利。
6月26日の名古屋5回戦は1安打6四球6三振で完投勝利。
今月は四度の1安打ピッチングという空前絶後の成績であった。6月18日のダブルヘッダー第二試合でも1イニング投げているので厳密に言うと三試合連続1安打ピッチングではないが、実質的には三試合連続1安打ピッチングと言ってよいでしょう。
26日の名古屋5回戦も自責点はゼロであり、現在30イニングス連続自責点ゼロを継続中である。
亀田は四球が多いので、正直なところWHIPを算出するまではもう少し数字は悪いだろうと思っていたが、実際はご覧のとおりである。今月与四球60個に対して被安打は30本にすぎない。
打撃部門
セネタース 苅田久徳 1
苅田久徳は今月13試合に出場して54打数19安打14得点7打点、二塁打5本、本塁打4本、打率3割5分2厘、出塁率4割3分5厘、長打率6割6分7厘、OPS1.102であった。
中島治康は56打数20安打、10得点5打点、二塁打4本、本塁打0本、打率3割5分7厘、OPS0.866。
吉原正喜は43打数14安打、11得点9打点、三塁打1本、本塁打3本、打率3割2分6厘、OPS1.034。
苅田の爆発がなかったら月間MVPは吉原の頭上に輝いていた。中島は先月も伊藤健太郎と争い四球が少ないことから出塁率が見劣りOPSで大差をつけられたが、今月は14試合で8つの四球を選んで出塁率は改善されたが、本塁打ゼロと長打が出なかったことから長打率が見劣り、またしてもOPSが伸びなかった。
吉原正喜はその豪快な性格、ファイト、捕手に似合わぬ俊敏性が語られることが多い反面、打力は劣っているかのように誤って伝わっているが、上記の打撃成績をよく見てもらいたい。昭和13年と言えば中島治康の全盛期と言って過言ではなく、実際、今季は首位打者、秋季は三冠王となる。
ジャイアンツは今月14試合中13試合を後楽園で行っておりホームランでは有利となるが(タイガースは11試合中10試合が甲子園であり、チーム本塁打は景浦と広田の2本だけであるがジャイアンツのチーム本塁打は吉原の3本を含む5本である。)、中島と吉原は同じ条件で闘っており、少なくとも昭和13年5月28日~6月26日の1ヵ月の成績では、誰がどこからどう見ても中島治康より吉原正喜が上回っているのである。
なお、今季ここまで本塁打は全部で41本飛び出したが、西京極で1本、甲子園で2本、洲崎で1本、残りの37本は後楽園球場で生まれている。全本塁打の90%以上が両翼78メートルの後楽園に偏っており、両翼110メートルの甲子園では2本しか記録されていません(景浦の1本は読売新聞の記述からもオーバーフェンスと考えられますが広田は不明)ので、「記録」を語る場合は注意が必要です。
ここまでタイガースは22試合中14試合が甲子園で後楽園は4試合、ジャイアンツは25試合中14試合が後楽園で甲子園は4試合であり、タイガースは本塁打が少ないので打力は弱いなどとは思わないでくださいね。尤もタイガースは後楽園の4試合で5本のホームランを打っていますので、後楽園を主戦場としていたらどこまで数字が伸びるか分かりません。
月間MVP
投手部門
イーグルス 亀田忠 1
亀田忠は今月12試合に登板して7勝2敗、85回3分の1を投げて防御率1.37、WHIP1.05、奪三振率6.54。堂々の成績で文句なしの選出となった。
5月28日のライオン2回戦は1安打5四球7三振で完投勝利。
6月18日の阪急1回戦は1安打10四球8三振で完封勝利。
6月19日の金鯱3回線は1安打4四球6三振で完封勝利。
6月26日の名古屋5回戦は1安打6四球6三振で完投勝利。
今月は四度の1安打ピッチングという空前絶後の成績であった。6月18日のダブルヘッダー第二試合でも1イニング投げているので厳密に言うと三試合連続1安打ピッチングではないが、実質的には三試合連続1安打ピッチングと言ってよいでしょう。
26日の名古屋5回戦も自責点はゼロであり、現在30イニングス連続自責点ゼロを継続中である。
亀田は四球が多いので、正直なところWHIPを算出するまではもう少し数字は悪いだろうと思っていたが、実際はご覧のとおりである。今月与四球60個に対して被安打は30本にすぎない。
打撃部門
セネタース 苅田久徳 1
苅田久徳は今月13試合に出場して54打数19安打14得点7打点、二塁打5本、本塁打4本、打率3割5分2厘、出塁率4割3分5厘、長打率6割6分7厘、OPS1.102であった。
中島治康は56打数20安打、10得点5打点、二塁打4本、本塁打0本、打率3割5分7厘、OPS0.866。
吉原正喜は43打数14安打、11得点9打点、三塁打1本、本塁打3本、打率3割2分6厘、OPS1.034。
苅田の爆発がなかったら月間MVPは吉原の頭上に輝いていた。中島は先月も伊藤健太郎と争い四球が少ないことから出塁率が見劣りOPSで大差をつけられたが、今月は14試合で8つの四球を選んで出塁率は改善されたが、本塁打ゼロと長打が出なかったことから長打率が見劣り、またしてもOPSが伸びなかった。
吉原正喜はその豪快な性格、ファイト、捕手に似合わぬ俊敏性が語られることが多い反面、打力は劣っているかのように誤って伝わっているが、上記の打撃成績をよく見てもらいたい。昭和13年と言えば中島治康の全盛期と言って過言ではなく、実際、今季は首位打者、秋季は三冠王となる。
ジャイアンツは今月14試合中13試合を後楽園で行っておりホームランでは有利となるが(タイガースは11試合中10試合が甲子園であり、チーム本塁打は景浦と広田の2本だけであるがジャイアンツのチーム本塁打は吉原の3本を含む5本である。)、中島と吉原は同じ条件で闘っており、少なくとも昭和13年5月28日~6月26日の1ヵ月の成績では、誰がどこからどう見ても中島治康より吉原正喜が上回っているのである。
なお、今季ここまで本塁打は全部で41本飛び出したが、西京極で1本、甲子園で2本、洲崎で1本、残りの37本は後楽園球場で生まれている。全本塁打の90%以上が両翼78メートルの後楽園に偏っており、両翼110メートルの甲子園では2本しか記録されていません(景浦の1本は読売新聞の記述からもオーバーフェンスと考えられますが広田は不明)ので、「記録」を語る場合は注意が必要です。
ここまでタイガースは22試合中14試合が甲子園で後楽園は4試合、ジャイアンツは25試合中14試合が後楽園で甲子園は4試合であり、タイガースは本塁打が少ないので打力は弱いなどとは思わないでくださいね。尤もタイガースは後楽園の4試合で5本のホームランを打っていますので、後楽園を主戦場としていたらどこまで数字が伸びるか分かりません。
2011年2月2日水曜日
13年春 第8節 週間MVP
今節はイーグルスが2勝0敗、阪急とジャイアンツが3勝1敗、タイガースが2勝1敗、セネタースが2勝2敗、名古屋が2勝3敗、金鯱が1勝3敗、ライオンが0勝4敗であった。
週間MVP
投手部門
イーグルス 亀田忠 2
今節2試合連続1安打ピッチングで自責点ゼロ。現在3試合連続1安打ピッチングを継続中。
打撃部門
ジャイアンツ 吉原正喜 1
今節16打数7安打3得点6打点、本塁打3本の活躍。前節の千葉茂に続いて花の13年組から連続受賞。
殊勲賞
名古屋 西沢道夫 1
プロ入り初先発を3安打完投勝利で飾る。16歳での初勝利。
敢闘賞
金鯱 岡田源三郎 1
松元三彦の負傷で今節4試合にフル出場。42歳にして13打数3安打2得点4打点、二塁打2本の活躍。
ライオン 原一朗 1
チームは4連敗ながら今節13打数6安打の活躍。
技能賞
阪急 森弘太郎 1
ジャイアンツ4回戦では、二つの牽制で勝利をもぎ取る。
阪急 高橋敏 1
名古屋3回戦でプロ入り初勝利を完封で飾る。
週間MVP
投手部門
イーグルス 亀田忠 2
今節2試合連続1安打ピッチングで自責点ゼロ。現在3試合連続1安打ピッチングを継続中。
打撃部門
ジャイアンツ 吉原正喜 1
今節16打数7安打3得点6打点、本塁打3本の活躍。前節の千葉茂に続いて花の13年組から連続受賞。
殊勲賞
名古屋 西沢道夫 1
プロ入り初先発を3安打完投勝利で飾る。16歳での初勝利。
敢闘賞
金鯱 岡田源三郎 1
松元三彦の負傷で今節4試合にフル出場。42歳にして13打数3安打2得点4打点、二塁打2本の活躍。
ライオン 原一朗 1
チームは4連敗ながら今節13打数6安打の活躍。
技能賞
阪急 森弘太郎 1
ジャイアンツ4回戦では、二つの牽制で勝利をもぎ取る。
阪急 高橋敏 1
名古屋3回戦でプロ入り初勝利を完封で飾る。
13年春 セネタースvsタイガース 4回戦
6月26日 (日) 甲子園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 2 0 1 0 1 0 4 セネタース 10勝14敗1分 0.417 遠藤忠二郎 金子裕
0 0 0 1 2 0 2 1 X 6 タイガース 18勝4敗 0.818 西村幸生 御園生崇男
勝利投手 御園生崇男 7勝1敗
敗戦投手 金子裕 4勝4敗
二塁打 (セ)遠藤、北浦、綿貫 (タ)田中
三塁打 (タ)本堂
西村、御園生の豪華リレー
セネタースは初回、一死後伊藤次郎左前打、尾茂田叶右前打で一二塁とするが、四番家村相太郎の二直に尾茂田が飛び出しゲッツー。続く2回、遠藤忠二郎右前打、綿貫惣司三振の一死一塁で久々登場の佐藤武夫が三ゴロ、5-4-3と渡ってゲッツー。タイガースは3回、先頭の西村幸生が右前打で出塁するが岡田宗芳の遊ゴロは6-4-3のゲッツー。序盤戦は両チームのダブルプレー合戦で3回まで無得点。
セネタースは4回、一死後遠藤が左中間に二塁打、綿貫左前打、佐藤四球で一死満塁、横沢七郎の左前タイムリーで2点を先制するが、磯野政次の遊ゴロは6-4-3のダブルプレー。
タイガースは4回裏、藤村富美男が左前打から二盗、山口政信の中前打で一三塁とし、景浦将が中犠飛を打ち上げて1-2とする。更に5回、一死後カイザー田中義雄が中越え二塁打で出塁、岡田宗芳の左翼線タイムリーで2-2の同点。トップに返り本堂保次の中前打で一死一三塁、セネタースはここで先発遠藤忠二郎がライトに下がり二番手の金子裕にスイッチ、しかし藤村富美男が中前タイムリーを放って3-2と逆転に成功する。
セネタースは6回、この回先頭の家村が左中間に二塁打、遠藤が左前にタイムリーを放って3-3の同点。
タイガースは7回、この回先頭の田中の右飛をライト遠藤がエラー、岡田四球、本堂が送って藤村二飛後、山口四球で二死満塁、景浦将が押出し四球を選んで4-3と勝越し、松木も押出し四球を選んでこの回無安打で2点をあげて5-3とする。
セネタースは8回、綿貫の二塁打と金子のタイムリーで1点を返すが、タイガースはその裏、御園生崇男が右前打で出塁、本堂の中越え三塁打で6-4と突き放す。
金子裕は又も四球を連発、今年は安定したピッチングを続けていたが完全に去年に戻ってしまった。西村幸生、御園生崇男の豪華リレーを見せてタイガースが快勝、後楽園で敗れたジャイアンツを1.5ゲーム差に突き放す。
家村相太郎は昭和12年3月26日、春季リーグ戦の初戦では八番ライトで先発出場、その後もライパチ君が続いていたが徐々に強打が認められて打順を上げてきた(2010年3月27日付けブログ、12年春 セネタースvs名古屋2回戦「ライパチ君の意地」参照)。本日は遂に四番で先発出場、「元祖・意外性の男」が意外性を見せた。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 2 0 1 0 1 0 4 セネタース 10勝14敗1分 0.417 遠藤忠二郎 金子裕
0 0 0 1 2 0 2 1 X 6 タイガース 18勝4敗 0.818 西村幸生 御園生崇男
勝利投手 御園生崇男 7勝1敗
敗戦投手 金子裕 4勝4敗
二塁打 (セ)遠藤、北浦、綿貫 (タ)田中
三塁打 (タ)本堂
西村、御園生の豪華リレー
セネタースは初回、一死後伊藤次郎左前打、尾茂田叶右前打で一二塁とするが、四番家村相太郎の二直に尾茂田が飛び出しゲッツー。続く2回、遠藤忠二郎右前打、綿貫惣司三振の一死一塁で久々登場の佐藤武夫が三ゴロ、5-4-3と渡ってゲッツー。タイガースは3回、先頭の西村幸生が右前打で出塁するが岡田宗芳の遊ゴロは6-4-3のゲッツー。序盤戦は両チームのダブルプレー合戦で3回まで無得点。
セネタースは4回、一死後遠藤が左中間に二塁打、綿貫左前打、佐藤四球で一死満塁、横沢七郎の左前タイムリーで2点を先制するが、磯野政次の遊ゴロは6-4-3のダブルプレー。
タイガースは4回裏、藤村富美男が左前打から二盗、山口政信の中前打で一三塁とし、景浦将が中犠飛を打ち上げて1-2とする。更に5回、一死後カイザー田中義雄が中越え二塁打で出塁、岡田宗芳の左翼線タイムリーで2-2の同点。トップに返り本堂保次の中前打で一死一三塁、セネタースはここで先発遠藤忠二郎がライトに下がり二番手の金子裕にスイッチ、しかし藤村富美男が中前タイムリーを放って3-2と逆転に成功する。
セネタースは6回、この回先頭の家村が左中間に二塁打、遠藤が左前にタイムリーを放って3-3の同点。
タイガースは7回、この回先頭の田中の右飛をライト遠藤がエラー、岡田四球、本堂が送って藤村二飛後、山口四球で二死満塁、景浦将が押出し四球を選んで4-3と勝越し、松木も押出し四球を選んでこの回無安打で2点をあげて5-3とする。
セネタースは8回、綿貫の二塁打と金子のタイムリーで1点を返すが、タイガースはその裏、御園生崇男が右前打で出塁、本堂の中越え三塁打で6-4と突き放す。
金子裕は又も四球を連発、今年は安定したピッチングを続けていたが完全に去年に戻ってしまった。西村幸生、御園生崇男の豪華リレーを見せてタイガースが快勝、後楽園で敗れたジャイアンツを1.5ゲーム差に突き放す。
家村相太郎は昭和12年3月26日、春季リーグ戦の初戦では八番ライトで先発出場、その後もライパチ君が続いていたが徐々に強打が認められて打順を上げてきた(2010年3月27日付けブログ、12年春 セネタースvs名古屋2回戦「ライパチ君の意地」参照)。本日は遂に四番で先発出場、「元祖・意外性の男」が意外性を見せた。
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