9月15日 (水) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 朝日 30勝25敗5分 0.545 内藤幸三
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 西鉄 25勝29敗6分 0.463 近藤貞雄 野口二郎
二塁打 (朝)中谷
勝利打点 なし
内藤幸三、一世一代のピッチング
打線が好調の西鉄はここまで9連勝。その強力打線に内藤幸三が立ち塞がった。
内藤は初回、中村信一を遊ゴロ、濃人渉を投ゴロ、野口二郎を遊ゴロに打ち取ると調子の波に乗った。
2回は野口明を二ゴロ、黒沢俊夫を二飛、中村民雄を中飛に、3回は富松信彦を一ゴロ、鵜飼勉を遊ゴロ、近藤貞雄を中飛に打ち取りここまでパーフェクトピッチング。
4回、先頭の中村信一に四球を与えるが、濃人を三振、野口二郎の一邪飛に一走中村が飛び出しており内藤が一塁ベースカバーに走って「3-1A」のダブルプレー。エンドランで一塁横へのハーフライナーとなったか、バントエンドランが小飛球になったのか。
5回は野口明、黒沢、中村民雄が3連続中飛。
6回、先頭の富松に四球を与えると、鵜飼が送りバントを決めて初めてスコアリングポジションに走者を背負う。近藤の当りはレフトライナー、トップに返り坪内と濃人に四球を与えて二死満塁のピンチを迎えるが、野口二郎を三ゴロに打ち取る。
0対0の膠着状態が続き、西鉄は7回から先発の近藤を下げてライトの野口二郎をマウンドに送る。
7回、先頭の野口明の当りは一二塁間へのゴロ、これが内野安打となって無死一塁、黒沢の二ゴロで野口明は二封、黒沢が二盗を決めるが中村民雄は二飛、富松も一飛に打ち取り無失点。
8回、先頭の鵜飼は左邪飛、87回からライトに入っている村瀬秀孝が四球を選び二盗に成功、しかしここも坪内を捕邪飛、濃人を左飛に打ち取る。
9回、先頭の野口二郎の当りは遊ゴロ、これをショート酒沢政夫がエラー、しかし野口明の右飛に一走野口二郎が飛び出しており「9-3」と送られてダブルプレー、ここはエンドランだったか。黒沢を左飛に打ち取り、9回まで内野安打1本無失点に抑え込み、0対0のまま延長戦に突入する。
10回、中村民雄を遊ゴロ、富松を二ゴロ、鵜飼を三ゴロに打ち取る。11回、村瀬を三振、トップに返り中村信一を中飛、濃人を三ゴロに打ち取る。
最終12回、先頭の野口二郎を左飛、野口明を右飛、黒沢を左飛に打ち取り、0対0のまま引分け。
内藤幸三は12回を1安打5四球2三振無失点。7回の野口明の内野安打がどのような当りであったかは分からないが、「エラー」と判定されていたら空前絶後の記録が樹立されたかもしれない。
朝日打線も近藤貞雄-野口二郎の継投の前に3安打無得点に抑え込まれた。
*内藤幸三の一世一代のピッチングを伝えるスコアカード。
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