2017年1月15日日曜日

18年 6・7月 月間MVP


 2016年9月4日付けブログ「夏季リーグ戦の日程について 」で予告させていただいたとおり、昭和18年夏季リーグ戦は6月19日から8月18日にかけて行われる変則日程となりますので、6月19日~7月13日に行われた56試合を対象として「18年 6・7月 月間MVP」を表彰させていただきます。

投手部門

 名古屋 石丸進一 1

 石丸進一は今月8試合に登板、60回3分の1を投げて4勝0敗1完封。防御率1.04、WHIP1.03、奪三振率2.40でした。

 ライバルの藤本英雄は、9試合に登板し、60回3分の2を投げて4勝1敗2完封。防御率0.59、WHIP0.77、奪三振率4.88と、投球内容では石丸進一を上回っています。

 それでは何故、当ブログは石丸進一を選出したのか。

 お伝えしているとおり、昭和18年ペナントレースは名古屋、巨人、朝日が激しく首位争いを繰り広げています。このような状況下でそのチームのエースに求められる条件とは「負けないピッチング」となります。

 石丸進一は4勝0敗を記録して、名実ともに名古屋のエースに成長しました。奪三振率が2.40と藤本に劣る理由は、石丸進一には球威がないのでピチングスタイルの違いに起因しているに過ぎません。

 朝日のエース林安夫は8試合に登板し、63回3分の2を投げて4勝2敗2完封。防御率1.13、WHIP0.74、奪三振率3.00。1敗している藤本同様、2敗している林は、今月の月間MVPの座を石丸進一に譲らなければならないというのが当ブログの考えです。

 石田光彦と若林忠志も今月4勝を記録していますが、上記3人より投球内容が劣ります。


打撃部門

 大和 鈴木秀雄 1

 大和 木村孝平 1

 今月の打撃部門の選出は、当ブログにおける月間MVP選出の歴史上、最も困難な作業となりました。異例ではありますが、鈴木秀雄、木村孝平の2名を選出させていただきました。

 鈴木秀雄は50打数16安打8得点9打点10四球2盗塁、二塁打2本、三塁打3本、本塁打3本。打率3割2分、OPS1.086を記録しました。

 木村孝平は52打数15安打10得点5打点12四球4盗塁、二塁打2本、三塁打1本、本塁打1本。打率2割8分8厘、OPS0.829を記録しています。

 山田伝は48打数17安打12盗塁、打率3割5分4厘を記録しましたが、安打は全てシングルでした。山田は4月21日の阪神戦以降、38安打連続シングルヒットを継続中です。昭和18年は、夏季シーズンからボールが飛ぶようになっていますので、今月の月間MVPは「長打」を重視しています。


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