2016年1月11日月曜日

17年 阪神vs名古屋 12回戦


11月4日 (水) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 5 0 0 0 0 1 6 阪神     48勝45敗5分 0.516 御園生崇男 三輪八郎 若林忠志
0 0 0 3 0 0 0 0 0 3 名古屋 36勝57敗5分 0.387 西沢道夫 石丸進一

勝利投手 若林忠志 23勝13敗
敗戦投手 西沢道夫   6勝10敗

二塁打 (神)門前 (名)古川
三塁打 (名)吉田

勝利打点 門前真佐人 1


猛虎打線爆発

 3回まで三者凡退を続けた阪神は4回、先頭の塚本博睦が左前打を放って出塁、山口政信の送りバントが野選を誘い、カイザー田中義雄が送りバントを決めて一死二三塁、ここで門前真佐人が右中間に二塁打を放って2点を先制、藤井勇が三遊間に流し打って一死一三塁、御園生崇男の二遊間内野安打がタイムリーとなって3-0、野口昇の中前打で一死満塁、名古屋ベンチはここで先発の西沢道夫から石丸進一にスイッチ、平林栄治が三遊間を抜くタイムリーを放って4-0、三輪裕章の投ゴロを石丸進一はゲッツーを狙って二塁に送球するが、これが悪送球となって三走御園生が還り5-0とする。打者一巡して塚本の三ゴロは「5-4-3」の併殺打となってようやく攻撃を終了、猛虎打線が爆発した。

 名古屋もその裏反撃する。先頭の吉田猪佐喜が右中間に三塁打、古川清蔵がレフト線二塁打で続いて1-5、本田親喜は三ゴロ、石丸進一は中飛に倒れるが、野口正明が左前にタイムリーを放ち2-5、芳賀直一の中前打で野口正明は三塁に進んで二死一三塁、トップに返り石丸藤吉の中前タイムリーで3-5と追い上げる。阪神ベンチはここで先発の御園生から三輪八郎にスイッチ、岩本章の遊ゴロをショート野口昇がエラー、これを見て三塁に進んだ二走芳賀が一気にホームを狙うが、白球を拾いあげた野口昇の本塁送球にタッチアウト。

 阪神打線は4回以降沈黙を続けるが8回、一死後門前、藤井が連続四球、二死後野口昇の内野安打で満塁、ここは平林が投ゴロに倒れて無得点。

 阪神は9回、二死後山口が遊失に生きると二盗に成功、田中の左前タイムリーで6-3と突き放して試合を決める。

 阪神は5回途中から若林忠志を投入、若林は4回3分の1を投げて2安打1四球4三振無失点の好投、23勝目をあげる。


 翌日の読売新聞・鈴木惣太郎の論評は「4回勃発した大波乱は久し振りにスタンドの沈黙を破り熱狂を惹起した」と書いているが、この日の観衆は1,000人であった。


 

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