11月3日 (火) 甲子園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
3 0 0 0 0 0 0 0 1 4 南海 49勝49敗 0.500 清水秀雄 神田武夫
0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 阪急 47勝46敗6分 0.505 天保義夫 森弘太郎
勝利投手 清水秀雄 4勝0敗
敗戦投手 天保義夫 8勝5敗
セーブ 神田武夫 7
二塁打 (南)国久
勝利打点 国久松一 6
清水秀雄、4勝目と2打点
南海は初回、先頭の柳鶴震が三塁に内野安打、猪子利男の投前送りバントが野選を誘い無死一二塁、岡村俊昭の送りバントは捕邪飛となって失敗、岩本義行は打っていったが捕邪飛に倒れて二死一二塁、この嫌な流れを国久松一が断ち切ってレフト線に二塁打、二走柳が還り1点を先制、二死二三塁から清水秀雄が中前に2点タイムリーを放ってこの回3点を先制する。
阪急は1回裏、先頭のフランク山田伝が三塁線にバントヒット、上田藤夫が送って一死二塁、しかし黒田健吾は遊ゴロ、山下好一も遊ゴロに倒れて無得点。
阪急は2回、先頭の井野川利春が遊ゴロ、小田野柏も遊ゴに倒れて南海のショー長谷川善三が4者連続補殺を記録、池田久之は四球を選んで出塁するが、中村栄も遊ゴロ、長谷川がそのまま二塁ベースに入ってここは刺殺となった。一塁に投げていれば5アウト連続補殺を記録したかもしれない。
長谷川善三の活躍はまだまだ続く。阪急は4回、先頭の井野川が四球で出塁、小田野の遊ゴロを長谷川が二塁に送球して井野川は二封、続く池田の遊ゴロも長谷川が二塁に送球してこの回も2補殺記録した。
阪急は6回、先頭の山下好一が四球を選んで出塁するとワイルドピッチで二進、井野川も四球を選んで無死一二塁、しかし小田野の遊ゴロは「6-4-3」と渡ってダブルプレー。南海のショート長谷川は6回までに7補殺を記録する。
阪急は7回、先頭の天保義夫が右前打で出塁、トップに返り山田が左前打を放って無死一二塁、上田藤夫がセオリー通り三前に送りバントを決めて一死二三塁、黒田が左前にタイムリーを放ち1-3、黒田が二盗を決めて一死二三塁、しかし山下好一は浅い右飛、井野川も左邪飛に倒れてスリーアウトチェンジ。ここで追い付けなかったのが阪急の敗因となった。
南海は9回、一死後柳がストレートの四球で出塁すると二盗に成功、猪子のバントが犠打となって柳は三進、ここはセーフティ気味でアウトになっても柳を二塁に送れればという狙いでしょう。二死三塁から岡村が三前にタイムリーバントヒットを決めて4-1とダメ押す。
清水は8回に先頭の小田野に四球を与えたところで降板してリリーフに神田武夫が登場、神田が2イニングを無安打に抑えて南海が快勝する。
清水秀雄は7回3分の0を投げて5安打8四球と乱れたが1失点に抑え、戦場から復帰後無傷の4連勝をマークする。打っても貴重な2打点をあげた。
南海のショート長谷川善三が6回まで7補殺を記録する渋い活躍、猪子利男も2つの犠打を決めて何れも得点に結びつけた。
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