2015年3月10日火曜日

17年 阪神vs朝日 7回戦


6月22日 (月) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
0 0 0 0 0 0 0 0 1  2  3 阪神 22勝18敗1分 0.550 若林忠志
0 0 0 0 1 0 0 0 0  0  1 朝日 18勝21敗2分 0.462 福士勇 林安夫

勝利投手 若林忠志 10勝5敗
敗戦投手 福士勇       5勝4敗

二塁打 (朝)室脇、伊勢川、内藤
三塁打 (神)田中

勝利打点 藤井勇 1


若林執念の完投、藤井が決勝打

 阪神は好調朝日戦に前日不甲斐ない投球で敗戦の因となった若林忠志監督が自ら先発を志願、朝日は福士勇で応戦する。

 その阪神は気合が空回りして4回まで無安打。5回、二死後カイザー田中義雄が右中間に三塁打を放つが玉置玉一は二ゴロに倒れて無得点。

 朝日は3回、一死後室脇正信が右翼線に二塁打を放つが、坪内道則は遊ゴロ、五味も投ゴロに倒れて無得点。4回も二死後伊勢川真澄がレフト線に二塁打を放つが、続く内藤幸三の打席で若林からの送球に刺されてスリーアウトチェンジ。普通の二塁牽制であれば「1-6B」でアウトとなるが、スコアカードには「(2)1-6B」と記載されているので、単なる牽制球ではなかったようだ。

 朝日は5回、先頭の打ち直しとなった内藤が右中間に二塁打、代走に山本秀雄を起用、岩田次男の遊ゴロで山本が三塁に走りショート野口昇が三塁に送球するがこれが悪送球となって無死一三塁、福士の二ゴロをセカンド松本貞一が二塁に送球するがこれも悪送球となる間に三走山本が還って1点を先制する。福士には打点が記録されているので簡単にゲッツーが取れる打球ではなかったことが分かる。松本は無理な体勢から二塁に送球したのかもしれない。

 阪神は7回、一死後土井垣武が三塁に内野安打、藤井勇も左前打を放って一死一二塁、御園生崇男は中飛に倒れるが田中が四球を選んで二死満塁、しかし玉置は一ゴロに倒れてこの回も無得点。

 阪神は9回、二死後田中が左前打、7回裏の守備から玉置に代わってライトに入っている上田正が右前打を放って二死一三塁、ここで若林が中前に起死回生の同点タイムリーを放って1-1、試合は延長戦に突入する。

 阪神は10回表、先頭の松本がストレートの四球、松本が二盗を決めると土井垣も四球、朝日竹内愛一監督はここで福士から6連投の林安夫にスイッチ、しかし戦場からの帰還兵藤井が右前に殊勲の決勝タイムリーを放って2-1、更にこちらも帰還兵の御園生が左前に追撃のタイムリーを放って3-1とする。


 若林忠志は10回裏の朝日を三者凡退に抑え、6安打無四球3三振1失点、自責点ゼロの完投で10勝目をあげる。9回には貴重な同点タイムリーも放った。


 戦場から戻って夏季シーズンから4年ぶりに出場している藤井勇の活躍が目覚ましい。この日も5打数2安打を記録して、復帰後24打数12安打、打率5割をマークしている。


 若林の執念が阪神に勝利をもたらしたゲームであった。






 

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