6月29日 (月) 西宮
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 阪神 23勝20敗1分 0.535 御園生崇男 木下勇 藤村隆男 渡辺誠太郎
0 0 4 0 0 3 3 0 X 10 南海 29勝14敗 0.674 神田武夫
勝利投手 神田武夫 15勝6敗
敗戦投手 御園生崇男 4勝4敗
二塁打 (南)岩本
三塁打 (神)御園生 (南)岩本
勝利打点 中野正雄 1
猛打賞 (南)岩本義行(4安打) 4、猪子利男 1
岩本義行、4安打4打点
阪神vs南海7回戦は2,800人の観衆が詰めかけた西宮球場で午後3時47分、沢東洋男主審の右手が上がりプレイボール。マウンドには27日の6回戦で一死も取れずにKOされた神田武夫が上がった。
阪神は初回、先頭の金田正泰は一ゴロ、今季初めて二番に入った松本貞一は三振と神田はまずまずの立ち上がり。しかしカイザー田中義雄が左前打、土井垣武はツーワンと追い込まれながら四球を選んで二死一二塁、ここは神田が踏ん張り藤井勇は二ゴロに倒れる。2回も二死後野口昇が三塁内野安打で出塁するが塚本博睦は中飛に倒れてスリーアウトチェンジ。3回はトップからの打順であったが三者凡退と神田は尻上がりに調子をあげてきた。
南海は初回、先頭の国久松一がバントヒットで出塁、猪子利男が右前打、北原昇は右飛に倒れるが岩本義行の三塁内野安打で一死満塁、岡村俊昭の当りは三塁への痛烈なライナーであったがサード土井垣がキャッチしてそのまま塁を離れてリードを取っていた三走国久にタッチしてダブルプレー、一瞬にしてチャンスは潰えた。
2回の二死一二塁も逃した南海は3回、一死後北原の遊ゴロをショート野口がエラー、岩本がレフト線に二塁打を放って一死二三塁、岡村が四球を選んで一死満塁、中野正雄の三塁内野安打で北原が還って1点を先制してなお一死満塁、キャチャー田中の一塁牽制が悪送球となる間に三走岩本が還って2-0、なお一死二三塁から神田が右前にタイムリーを放って3-0、八木進の二ゴロをセカンド松本がエラーする間に三走中野も還って4-0、八木には打点が記録された。更に柳鶴震が四球を選んだところで先発の御園生崇男は降板、リリーフの木下勇が後続を抑える。
南海は6回、一死後国久が三前にセーフティバントを決めて出塁、猪子の三前バントも内野安打となって一死一二塁、北原の二ゴロをセカンド平林栄治が二塁に悪送球する間に二走国久が還って5-0、岩本の左前タイムリーで猪子が還って6-0、岡村のショートへの内野安打の間に二走北原もホームに還る好走塁を見せて7-0とする。北原の快脚のお陰で岡村に打点が記録された。阪神は木下から三番手の藤村隆男にスイッチ、藤村が後続を抑える。
南海は7回、二死後国久が四球を選んで出塁、猪子が左前打、北原が四球を選んで二死満塁、ここで岩本が走者一掃の左中間三塁打を放って10-0とダメ押す。
神田武夫は6安打2四球2三振1失点の完投、15勝目をあげる。完全復活と言えるか微妙なところである。
南海打線は阪神が繰り出す3投手を万遍なく打ちまくって快勝した。岩本義行が5打数4安打4打点、二塁打1本、三塁打1本と猛打を爆発させる。猪子利男も5打数3安打で猛打賞を獲得した。勝利打点は中野正雄であったが真の殊勲者は岩本義行となる。4打数無安打ながら3得点と渋い活躍を見せた北原昇が影の殊勲者であった。
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