2015年3月8日日曜日

17年 名古屋vs朝日 7回戦


6月21日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 名古屋 11勝28敗1分 0.282 河村章 石丸進一
1 0 0 0 0 0 0 0 X 1   朝日    18勝20敗2分 0.474 林安夫
 
勝利投手 林安夫 10勝8敗
敗戦投手 河村章   1勝9敗

二塁打 (朝)鬼頭、林
三塁打 (朝)伊勢川

勝利打点 鬼頭政一 2


林安夫、今季6度目の完封で10勝目

 朝日は夏季シーズン全試合に登板している林安夫が5連投となる先発、名古屋は河村章で応戦する。

 朝日は初回、先頭の坪内がレフト線にヒット、五味芳夫の送りバントはファースト田中金太郎が直接捕球して失敗、ならばと坪内が二盗に成功、キャッチャー古川清蔵の悪送球を誘って坪内は三塁に進み、鬼頭政一の右中間二塁打で1点を先制する。

 このスミ一を林安夫が守り切った。1回、いきなり先頭の木村進一に左前打を許すが桝嘉一を一ゴロ、古川を三ゴロに打ち取り木村の三進は許したものの吉田猪佐喜を三ゴロに打ち取る。2回も先頭の飯塚誠にストレートの四球を与えるが岩本章を三ゴロ併殺に打ち取り河村も三ゴロに仕留める。3回も先頭の田中に右前打を許すが、石丸藤吉の送りバントにダッシュよく飛び出し田中幸男を二塁に刺し、トップに返り木村のセカンドライナーに一走石丸藤吉が飛び出してダブルプレーでここも切り抜ける。

 4回以降林は波に乗り、4回から7回まで三者凡退を重ねるパーフェクトピッチング。8回、飯塚に四球を与えて無死一塁、岩本の送りバントも巧みに捌いて飯塚を二塁に刺し、7回途中から登板している石丸進一に右前打を許すが、田中に代わる代打西沢道夫を右飛、石丸藤吉を三ゴロに打ち取りここまで無失点。

 9回も三者凡退に抑えた林安夫は3安打2四球3三振で今季6度目の完封、10勝目を飾る。完封数で並んでいた神田武夫と野口二郎を抜いて単独完封王に躍り出た。


 林は打っても3打数2安打二塁打1本を記録、夏季シーズンは全試合に出場して13打数5安打と野手並の成績を残している。

 夏季シーズンここまで7打数3安打と当たっている早川平一はこの日も3打数2安打をマーク、隠れた夏季シーズン首位打者候補となっている。


 昭和13年秋以来4年ぶりに戦場から復帰してきた酒沢政夫は6月15日に復帰後初出場、この日も8回からサードに入って1打席を記録(右飛)した。「Wikipedia」には酒沢の登録名は「1938年、1942年 - 1944年、1946年 - 1952年が酒沢成治」で「1953、1954年が酒沢政夫」と書かれていますが(2015年3月8日現在)これは逆で、戦前のライオン、朝日時代と戦後のゴールドスター、金星スターズ、大映スターズ時代「1938年、1942年 - 1944年、1946年 - 1952年が酒沢政夫」で阪急に移って「1953、1954年が酒沢成治」です。








*林安夫は今季6度目の完封で10勝目をマークする。










 

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