2017年8月31日木曜日

18年 阪神vs西鉄 10回戦


10月12日 (火) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 阪神 34勝29敗6分 0.540 三輪八郎 若林忠志
0 0 0 0 1 2 0 0 X 3 西鉄 29勝34敗7分 0.460 近藤貞雄 重松通雄 野口二郎

勝利投手 野口二郎 17勝12敗
敗戦投手 三輪八郎   8勝9敗

二塁打 (神)塚本 (西)重松、富松

勝利打点 祖父江東一郎 1


祖父江東一郎が決勝打

 阪神は初回、先頭の塚本博睦が右中間に二塁打、金田正泰はストレートの四球で無死一二塁、しかし藤村冨美男は二飛、景浦将は遊ゴロ、門前真佐人は中飛に倒れて無得点。

 西鉄は1回裏、先頭の中村信一が三遊間に内野安打、濃人渉が四球を選んで無死一二塁、黒沢俊夫の送りバントは三邪飛となって失敗、野口明のライト線ヒットで一死満塁、しかし中村民雄は捕邪飛、山田秀夫は三振に倒れて無得点。

 阪神は2回、先頭の御園生崇男が四球で歩いて二盗を試みるがキャッチャー中村民雄からの送球にタッチアウト、玉置玉一が四球を選んで出塁、三輪八郎のピッチャー強襲ヒットで一死一二塁、武智修が左前にタイムリーを放って1点を先制、西鉄ベンチはここで先発の近藤貞雄から重松通雄にスイッチ、塚本は一飛、金田は中飛に倒れてこの回1点止まり。

 阪神先発の三輪八郎に2回~4回を三者凡退に抑えられた西鉄は5回、一死後重松が左中間に二塁打、富松信彦のニゴロで重松は三進、トップに返り中村信一は四球、農人の三塁線タイムリーで1-1の同点に追い付く。

 阪神は6回、先頭の門前が四球を選び二盗を試みるがキャッチャー中村民雄からの送球にタッチアウト、御園生が四球を選ぶと、西鉄ベンチは重松に代えてエース野口二郎を投入、田中は三ゴロ、三輪八郎は三振に倒れて西鉄のリリーフ策が効を奏す。

 西鉄は6回裏、先頭の中村民雄の当りは三ゴロ、これをこの回からサードに入っている田中義雄が一塁に悪送球、打者走者の中村は一気に三塁まで進み、山田はストレートの四球で無死一三塁、阪神ベンチはここで先発の三輪八郎から若林忠志にスイッチ、祖父江東一郎が左前に勝越しタイムリーを放って2-1、野口二郎も左前にタイムリーを放って3-1と突き放す。

 西鉄三番手の野口二郎は圧巻の投球で3回3分の2を無安打2四球1三振無失点の好リリーフ、17勝目をあげる。

 勝利打点を記録した祖父江東一郎は戦前は昭和18年でプロ生活を終える。戦後は愛知産業に所属して昭和21年はレフト、昭和22年と23年は投手として3年連続都市対抗に出場し、昭和25年の2リーグ分裂に乗じて毎日オリオンズでプロ野球に復帰し、2年間投手として出場する。その後、電通に入社して出世し、常務にまで昇進して2015年に92歳で亡くなることとなる。プロ野球出身としての出世頭でしょう。

 

2017年8月29日火曜日

18年 南海vs巨人 11回戦


10月12日 (火) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 南海 24勝47敗2分 0.338 政野岩夫 長沼要男
0 0 0 0 2 0 0 3 X 5 巨人 47勝24敗2分 0.662 須田博

勝利投手 須田博     8勝3敗
敗戦投手 政野岩夫 0勝1敗

勝利打点 多田文久三 5


須田博、約半年ぶりの完封

 南海は昭和15年に応召された政野岩夫が帰還後3回目の登板、巨人は須田博が病気療養から復帰後2回目の登板。

 政野は序盤快調なピッチングを見せ、初回は三者凡退、2回二死後多田文久三に四球を与えるが多田の二盗をキャッチャー八木進が刺し、3回、4回も巨人打線を三者凡退に抑える。

 巨人は5回、先頭の四番・小暮力三が右前打で出塁、小暮が二盗を決め、青田昇の投前送りバントをピッチャー政野が三塁に送球するがセーフ、野選が記録されて無死一三塁、多田文久三がセンター右にタイムリーを放って1点を先制、坂本茂も左前にタイムリーを放ち2-0とする。南海ベンチはここで先発の政野から長沼要男にスイッチ、長沼が後続を抑える。

 巨人は8回、先頭の小池繁雄が左前打で出塁、須田が送りバントを決めて一死二塁、トップに返り呉昌征が三前にバントヒットを決めて一死一三塁、白石敏男が左前にタイムリーを放って3-0、不振の中島治康も左前打で続いて一死満塁、小暮は三邪飛に倒れるが、青田が左前に2点タイムリーを放って5-0として試合を決める。

 須田博は5安打1四球6三振で5月19日の阪急戦以来となる今季2度目の完封、8勝目をあげる。

 須田が復帰して藤本の負担が軽くなった巨人は独走態勢を確定させた。

 

2017年8月28日月曜日

18年 名古屋vs大和 11回戦


10月12日 (火) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 4 0 0 1 0 0 5 名軍 38勝24敗7分 0.613 石丸進一
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 大和 30勝33敗6分 0.476 片山栄次

勝利投手 石丸進一 16勝8敗
敗戦投手 片山栄次 10勝17敗

二塁打 (名)吉田

勝利打点 石丸進一 2

猛打賞 (名)小鶴誠 3


石丸進一、生涯唯一の無安打無得点

 石丸進一が快投を見せた。

 1回、木村孝平を投ゴロ、岡田福吉を遊ゴロ、金子裕を二ゴロに打ち取る。2回、小島利男を三ゴロ、高橋吉雄を遊ゴロ、鈴木秀雄を投ゴロに仕留める。3回、小松原博喜を三ゴロ、片山栄次を投ゴロ、呉新亨を三振に打ち取り、ここまで外野への打球は無し。

 名古屋は4回表、先頭の加藤正二の当りは三ゴロ、これをサード高橋が一塁に悪送球、岩本章が左前打を放ち、芳賀直一が送りバントを決めて一死二三塁、藤原鉄之助は四球を選んで一死満塁、石丸進一の遊ゴロをショート木村がエラーする間に三走加藤が還って1点を先制、石丸進一には打点が記録されている。トップに返り石丸藤吉の三ゴロをサード高橋が今度は本塁に悪送球して三走岩本が生還し2-0、古川清蔵の三ゴロはサード高橋が三塁ベースを踏んだだけで三走藤原が還り3-0、二死一二塁から小鶴がレフト線にタイムリーを放って二走石丸藤吉が還り4-0とリードを広げる。

 石丸進一は4回裏、先頭の木村を遊直、岡田を左飛、金子を投ゴロに打ち取る。5回、小島を遊飛、高橋を三ゴロ、鈴木を一ゴロに打ち取る。6回、小松原を右飛、片山を三振、呉を遊ゴロに打ち取り、ここまで外野へ飛んだ打球は2個だけ。

 名古屋は7回表、一死後小鶴がこの日3本目のヒットを左前に放ち、吉田猪佐喜の右中間二塁打で一走小鶴が還り5-0と突き放す。

 石丸進一は7回裏、先頭の木村の投前セーフティバントを焦ってファンブル、一塁アウトのタイミングと判定されて石丸にエラーが記録される。無死一塁となったが、岡田を三飛、金子を二ゴロ、小島を捕邪飛に打ち取りここまで無安打ピッチング。8回、先頭の高橋を左飛、鈴木を三振、小松原には初四球を与えるが、片山を一飛に打ち取る。

 石丸進一は9回裏、先頭の呉を三ゴロに打ち取り、トップに返り木村を渾身のピッチングで三振、最後の打者となった岡田も三振に打ち取り、1四球1失策のみで無安打無得点を記録する。決勝点は自らの遊ゴロ失による得点で、石丸に打点が記録されたので勝利打点も石丸が記録したことになる。石丸進一が特攻死する1年半前の出来事である。


*石丸進一に無安打無得点に抑え込まれた大和打線。



*石丸進一の無安打無得点を伝えるスコアカード。
 

2017年8月27日日曜日

18年 朝日vs阪急 12回戦


10月12日 (火) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 朝日 36勝30敗6分 0.545 内藤幸三
0 1 0 0 0 0 0 2 X 3 阪急 27勝44敗2分 0.380 天保義夫

勝利投手 天保義夫 10勝13敗
敗戦投手 内藤幸三   7勝10敗

二塁打 (急)伊藤

勝利打点 天保義夫 1


天保義夫、1失点完投で10勝目

 朝日は2回、一死後大友一明が中前打で出塁、田中雅治の右前打で大友は三塁に進み、ライト三木久一から三塁に送球される間に打者走者の田中も二塁に進んで一死二三塁、早川平一は四球で一死満塁、内藤幸三のニゴロ併殺崩れの間に三走大友が還って1点を先制する。

 阪急は2回裏、一死後安田信夫が四球を選んで出塁、伊藤健一もストレートの四球で一死一二塁、中村栄の二遊間ヒットで一死満塁、トップに返り山田伝の三ゴロ併殺崩れの間に三走安田が還って1-1の同点、朝日と同じような得点経過であった。

 この後は朝日先発の内藤幸三と阪急先発の天保義夫が無失点ピッチングを続けて試合は8回へ。

 阪急は8回裏、先頭の上田藤夫が四球を選んで出塁、三木が送って一死二塁、笠石徳五郎に代わる代打高橋敏がライト線にヒットを放ち一死満塁、高橋の代走に仁木安を起用、天保が左前にタイムリーを放って2-1と勝越し、安田も左前にタイムリーで続き3-1と突き放す。

 天保義夫は9回も三者凡退に抑えて、7安打2四球5三振の完投で10勝目をあげる。

 内藤幸三も7安打で8回を完投したが、8四球を出したことが敗因となる。先制点も決勝点も四球で出した走者がホームに還ったものであった。

 

2017年8月26日土曜日

18年 巨人vs西鉄 12回戦


10月11日 (月) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 巨人 46勝24敗2分 0.657 藤本英雄
1 0 1 0 0 1 2 0 X 5 西鉄 28勝34敗7分 0.452 野口二郎

勝利投手 野口二郎 16勝12敗
敗戦投手 藤本英雄 30勝10敗

二塁打 (巨)多田

勝利打点 野口明 7


野口二郎、無四球完封

 西鉄は初回、先頭の中村信一が四球を選んで出塁、濃人渉の遊ゴロは「6-4-3」と転送されるがファースト小暮力三が落球して一死一塁、野口二郎の右前打で濃人は三塁に走り一死一三塁、野口明の二ゴロで三走濃人がホームに突っ込み、セカンド坂本茂がバックホームするがセーフ、野選が記録されて1点を先制する。

 西鉄は3回、先頭の中村信一が中前打で出塁、濃人が四球を選んで無死一二塁、野口二郎の投ゴロをピッチャー藤本英雄が三塁に悪送球する間に中村信一が還って2-0とする。

 西鉄は6回、一死後黒沢俊夫が中前打で出塁、中村民雄は二飛に倒れるが、祖父江東一郎が四球を選んで二死一二塁、山田秀夫のニゴロをセカンド坂本茂が二塁に悪送球する間に三塁に進んでいた二走黒沢がホームに還り3-0とする。

 西鉄は7回、先頭の中村信一が四球、農人もストレートの四球を選んで無死一二塁、野口二郎の中前打で無死満塁、野口明が押出し四球を選んで4-0、黒沢の中犠飛で5-0として試合を決める。

 野口二郎は3安打無四球3三振で今季7度目の完封、16勝目をあげる。好調の呉昌征と白石敏男を無安打に抑えたことが勝因であった。

 藤本英雄は6四球を出して自滅、春先の悪い癖が顔を出してきた。

 

2017年8月23日水曜日

埼玉初


 高校野球七不思議の一つ、関東で唯一夏の優勝が無かった埼玉県が遂に夏の初優勝。

 春のセンバツでは1968年に大宮工業、2013年に浦和学院が優勝しています。

 大宮工業の優勝は、春休みに神戸の祖母宅に帰っていた時、ラジオで聞いていました。吉沢投手のピッチングが評判でしたね。慶大に進んで六大学リーグを代表する三塁手となりました。


*1972年日米大学野球選手権大会パンフレットより。隣は東門選手です。





*1972年日米大学野球選手権大会全日本チーム色紙より、吉沢選手の直筆サイン。隣は東門選手です。



 

18年 南海vs阪神 11回戦


10月11日 (月) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 2 0 0 0 0 0 0 0 2 南海 24勝46敗2分 0.343 丸山二三雄
1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 阪神 34勝28敗6分 0.548 若林忠志

勝利投手 丸山二三雄 5勝16敗
敗戦投手 若林忠志   20勝10敗

二塁打 (南)丸山

勝利打点 丸山二三雄 2


丸山二三雄、自らの勝利打点で完投勝利

 阪神は初回、一死後金田正泰が三塁線にセーフティバントを決めて出塁、藤村冨美男の二塁内野安打で一死一二塁、景浦将の中前タイムリーで1点を先制、バックホームの間に景浦は二塁に進み、門前真佐人は歩かされて一死満塁、しかし玉置玉一のニゴロが「4-6-3」と渡ってダブルプレー。阪神としては追加点が欲しかったところ。

 南海は2回、先頭の岡村俊昭がツーツーから3球ファウルで粘って右前打、堀井数男の遊ゴロをショート武智修がエラーして無死一二塁、中野正雄が送りバントを決めて一死二三塁、八木進の二ゴロの間に三走岡村が還って1-1の同点、丸山二三雄が左前に逆転タイムリーを放って2-1とリードを奪う。

 南海はこの後5回まで無安打。6回も無安打であったが3つの四球を奪い二死満塁としたが、八木が中飛に倒れて無得点。9回は一死後八木が左前打で出塁、丸山が左中間に二塁打を放って一死二三塁、増田敏の二ゴロで三走八木がホームに突っ込むがセカンド藤村冨美男からのバックホームにタッチアウト、トップに返り猪子利男も右飛に倒れて無得点。

 南海先発の丸山二三雄は2回以降阪神打線を無得点に抑え、7安打2四球2三振1失点の完投で5勝目をあげる。勝利打点も記録して投打に活躍した。

 今季京阪商業から南海入りした丸山は戦後も南海で活躍を続け、南海がグレートリングと称した昭和21年には25勝をあげて南海の初優勝に貢献することとなる。この年、別所は19勝に終わっており、MVPにはプレイイングマネージャーの山本一人が選出されたが、丸山が戦後初のMVPに輝いてもおかしくはなかった。