今節は快進撃を続けるイーグルスが4戦全勝、優勝を決めたタイガースが2勝1敗1分、ライオン、阪急、ジャイアンツが2勝2敗、名古屋が1勝2敗1分、金鯱とセネタースが1勝3敗であった。最下位名古屋がタイガースと引き分け、ジャイアンツから1勝と健闘した。
週間MVP
投手部門
イーグルス 畑福俊英 4
今節2勝2完投。何といっても若林忠志と延長11回を投げ合ったタイガース戦の投球が光る。
打撃部門
イーグルス バッキー・ハリス 2
今節18打数8安打7得点5打点、二塁打4本、三塁打1本。ハリスの加入により春季リーグ戦12勝44敗のチームが13連勝するまでになった。
イーグルス サム高橋吉雄 1
今節15打数8安打7得点5打点、二塁打1本、本塁打1本。ハリスとの三、四番がチームを引っ張る。春季のショートからセカンドに回って守備の負担が軽くなったことが大きい。
殊勲賞
イーグルス 野村実 1
11月13日のタイガース7回戦、延長11回サヨナラ二塁打を放つ。
ライオン 大友一明 2
11月14日のセネタース7回戦、サヨナラ三塁打を放つち5対4でサヨナラ勝ち。大友は10月3日の阪急3回戦でも10対9となるサヨナラヒットを放ち第5節の殊勲賞に輝いている。
敢闘賞
名古屋 遠藤忠二郎 1
このところ打撃を生かして四番ライトに入っており、9月26日以来約二週間ぶりの登板となった11月10日のタイガース5回戦において、西村幸生、若林忠志を向こうに回して延長11回を投げ抜き2対2の引き分けに持ち込む。
名古屋 木下博喜 1
11月13日のジャイアンツ7回戦で完投勝利。今季の2勝はいずれもジャイアンツからのものであり、「超隠れたジャイアンツキラー」である。
技能賞
阪急 中田武夫 1
11月11日の名古屋7回戦で完封勝利。サードゴロ9個の記録がシュートの冴えを物語っている。
2010年11月13日土曜日
12年秋 ジャイアンツvsタイガース 7回戦
11月14日 (日) 甲子園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 0 0 0 1 0 1 3 ジャイアンツ 28勝15敗 0.651 前川八郎
1 0 3 0 1 0 0 0 X 5 タイガース 34勝8敗1分 0.810 西村幸生
勝利投手 西村幸生 14勝3敗
敗戦投手 前川八郎 2勝4敗
二塁打 (ジ)中島 (タ)伊賀上、藤井
三塁打 (ジ)中島、白石、筒井 (タ)松木
タイガース優勝!
タイガースは初回、先頭の松木謙治郎が右中間に三塁打、藤村富美男がセンター右にタイムリーを放って1点を先制する。ジャイアンツは2回、先頭の中島治康が右中間に三塁打、一死後永澤富士雄の二ゴロの間に生還して1-1の同点とする。
タイガースは3回、先頭の松木が右前打で出塁、藤村の遊ゴロで松木が二進、山口政信の投ゴロに松木が飛び出し二三塁間でタッチアウト、しかしこの間に山口が二塁に進んだことが生きてくる。景浦将は四球(当然敬遠か敬遠気味であったと想像できる。)、ここで藤井勇がセンター左に決勝タイムリーを放ち2-1、伊賀上良平が右中間を抜いて二者還り4-1とする。更に5回、山口、景浦の連打と藤井四球で満塁とし、伊賀上が押出し四球を選んで5-1とする。
リードを奪うと西村幸生の投球は生きてくる。ジャイアンツは7回、白石敏男の三塁打を前川八郎の遊ゴロで還して1点、9回には平山菊二のヒットと筒井修の右越え三塁打で1点を返すが、結局、タイガースが5対3でジャイアンツを破り、昭和12年秋季リーグ戦の優勝を決定する。
西村幸生は13安打1四球7三振の完投で14勝目、MVPの最有力候補(実際は選出されなかったが)である。ジャイアンツは二番筒井修が5打数3安打、四番中島治康が4打数4安打、七番白石敏男が4打数2安打、九番内堀保が4打数2安打で合計13安打を放ちいくらでも得点のチャンスはあったが、初回5-4-3、二回6-4-3、八回4-6-3と三つの併殺が響き3点止まりであった。
タイガースは終盤に来てセカンドに藤村富美男を固定してから更に安定味を増してきた。本日はどちらかというと守り勝ちの試合であった。更に、3回の挟殺プレーで松木が巧く時間を稼ぎ山口を二塁に進塁させたことが勝因であり、豪打、投手陣、守備力、試合巧者振りで他を圧している。
春は歯が立たなかった澤村栄治を打ち崩し、ジャイアンツ戦は7戦全勝であった。春季リーグ戦終了後の読売新聞誌上の座談会でジャイアンツ藤本定義監督が「タイガースは若林を使ってこなかったので助かった。」と手の内をばらしてしまったことも影響したであろう。タイガースは若林をジャイアンツ戦のローテーションの中心に据えて先発回数は若林が4回、西村が3回である。
タイガースはこれで34勝8敗1分、ジャイアンツは28勝16敗(10月27日のセネタース戦は現在聯盟に提訴中であり、この時点においては敗戦として認識されていた。当ブログでお伝えしている通算記録からは引いてあります。)であり、残り試合にタイガースが全敗しても34勝14敗1分でジャイアンツが全勝しても33勝16敗(提訴中の試合が再試合となりセネタースに勝っても34勝15敗)となることからタイガースの優勝が決定した。提訴中の試合の取扱いが微妙であったため、今シーズンはマジックナンバーの算出はしませんでした。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 0 0 0 1 0 1 3 ジャイアンツ 28勝15敗 0.651 前川八郎
1 0 3 0 1 0 0 0 X 5 タイガース 34勝8敗1分 0.810 西村幸生
勝利投手 西村幸生 14勝3敗
敗戦投手 前川八郎 2勝4敗
二塁打 (ジ)中島 (タ)伊賀上、藤井
三塁打 (ジ)中島、白石、筒井 (タ)松木
タイガース優勝!
タイガースは初回、先頭の松木謙治郎が右中間に三塁打、藤村富美男がセンター右にタイムリーを放って1点を先制する。ジャイアンツは2回、先頭の中島治康が右中間に三塁打、一死後永澤富士雄の二ゴロの間に生還して1-1の同点とする。
タイガースは3回、先頭の松木が右前打で出塁、藤村の遊ゴロで松木が二進、山口政信の投ゴロに松木が飛び出し二三塁間でタッチアウト、しかしこの間に山口が二塁に進んだことが生きてくる。景浦将は四球(当然敬遠か敬遠気味であったと想像できる。)、ここで藤井勇がセンター左に決勝タイムリーを放ち2-1、伊賀上良平が右中間を抜いて二者還り4-1とする。更に5回、山口、景浦の連打と藤井四球で満塁とし、伊賀上が押出し四球を選んで5-1とする。
リードを奪うと西村幸生の投球は生きてくる。ジャイアンツは7回、白石敏男の三塁打を前川八郎の遊ゴロで還して1点、9回には平山菊二のヒットと筒井修の右越え三塁打で1点を返すが、結局、タイガースが5対3でジャイアンツを破り、昭和12年秋季リーグ戦の優勝を決定する。
西村幸生は13安打1四球7三振の完投で14勝目、MVPの最有力候補(実際は選出されなかったが)である。ジャイアンツは二番筒井修が5打数3安打、四番中島治康が4打数4安打、七番白石敏男が4打数2安打、九番内堀保が4打数2安打で合計13安打を放ちいくらでも得点のチャンスはあったが、初回5-4-3、二回6-4-3、八回4-6-3と三つの併殺が響き3点止まりであった。
タイガースは終盤に来てセカンドに藤村富美男を固定してから更に安定味を増してきた。本日はどちらかというと守り勝ちの試合であった。更に、3回の挟殺プレーで松木が巧く時間を稼ぎ山口を二塁に進塁させたことが勝因であり、豪打、投手陣、守備力、試合巧者振りで他を圧している。
春は歯が立たなかった澤村栄治を打ち崩し、ジャイアンツ戦は7戦全勝であった。春季リーグ戦終了後の読売新聞誌上の座談会でジャイアンツ藤本定義監督が「タイガースは若林を使ってこなかったので助かった。」と手の内をばらしてしまったことも影響したであろう。タイガースは若林をジャイアンツ戦のローテーションの中心に据えて先発回数は若林が4回、西村が3回である。
タイガースはこれで34勝8敗1分、ジャイアンツは28勝16敗(10月27日のセネタース戦は現在聯盟に提訴中であり、この時点においては敗戦として認識されていた。当ブログでお伝えしている通算記録からは引いてあります。)であり、残り試合にタイガースが全敗しても34勝14敗1分でジャイアンツが全勝しても33勝16敗(提訴中の試合が再試合となりセネタースに勝っても34勝15敗)となることからタイガースの優勝が決定した。提訴中の試合の取扱いが微妙であったため、今シーズンはマジックナンバーの算出はしませんでした。
2010年11月12日金曜日
12年秋 イーグルスvs名古屋 6回戦
11月14日 (日) 甲子園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 0 3 0 0 0 0 0 5 イーグルス 26勝16敗1分 0.619 中河美芳
0 0 1 1 0 0 0 0 0 2 名古屋 11勝28敗3分 0.282 森井茂 田中実
勝利投手 中河美芳 11勝4敗
敗戦投手 森井茂 4勝10敗
二塁打 (イ)高橋、ハリス (名)石田
イーグルス、破竹の十三連勝
イーグルスは初回、一死後中根之が左前に流し打って出塁、バッキー・ハリスの遊ゴロをショート小坂三郎がセカンド石丸藤吉に送球するが間に合わず野選となって一死一二塁、サム高橋吉雄が左中間に二塁打を放ち1点を先制、小島利男四球後、杉田屋守の三前内野安打で2-0とする。
名古屋は3回、この回先頭の桝嘉一の遊ゴロをショート辻信夫がエラー、石田政良の遊ゴロで桝が二封、大沢清の遊ゴロを又も辻がエラー、遠藤忠二郎の遊ゴロで大沢が二封となり二死一三塁、田中実が三遊間を破り1-2、石丸四球後三浦敏一は三ゴロに取れてチェンジ。名古屋打線は全て右打者であり、四連続遊ゴロを含めて打球が全て左方向となっている。完全に中河美芳の術中にはまっている。
イーグルスは4回、一死後辻が四球で出塁、二死後トップに返り寺内一隆がピッチャー強襲ヒット、中根四球で二死満塁、ここでハリスが左翼線に二塁打を放って4-1として名古屋先発森井茂をKO、サードの田中実がリリーフに出た関係でファースト大沢がサードに、ライト遠藤がファーストに、森井に代わって高木茂がライトに入る。更に高橋四球、小島が押出し四球を選んで5-1とする。
名古屋は4回裏、高木が左前打、小坂の二ゴロをセカンド高橋が二塁に悪送球、一死後石田が三前内野安打、二死後遠藤が押出し四球を選んで2-5とするがここまで。
中河美芳は5回以降名古屋打線を1四球無安打に抑える。3エラーを含めて内野ゴロが19個、内野フライが4個、5安打4四球2三振の完投で自身九連勝として11勝目をあげる。イーグルスは破竹の十三連勝。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 0 3 0 0 0 0 0 5 イーグルス 26勝16敗1分 0.619 中河美芳
0 0 1 1 0 0 0 0 0 2 名古屋 11勝28敗3分 0.282 森井茂 田中実
勝利投手 中河美芳 11勝4敗
敗戦投手 森井茂 4勝10敗
二塁打 (イ)高橋、ハリス (名)石田
イーグルス、破竹の十三連勝
イーグルスは初回、一死後中根之が左前に流し打って出塁、バッキー・ハリスの遊ゴロをショート小坂三郎がセカンド石丸藤吉に送球するが間に合わず野選となって一死一二塁、サム高橋吉雄が左中間に二塁打を放ち1点を先制、小島利男四球後、杉田屋守の三前内野安打で2-0とする。
名古屋は3回、この回先頭の桝嘉一の遊ゴロをショート辻信夫がエラー、石田政良の遊ゴロで桝が二封、大沢清の遊ゴロを又も辻がエラー、遠藤忠二郎の遊ゴロで大沢が二封となり二死一三塁、田中実が三遊間を破り1-2、石丸四球後三浦敏一は三ゴロに取れてチェンジ。名古屋打線は全て右打者であり、四連続遊ゴロを含めて打球が全て左方向となっている。完全に中河美芳の術中にはまっている。
イーグルスは4回、一死後辻が四球で出塁、二死後トップに返り寺内一隆がピッチャー強襲ヒット、中根四球で二死満塁、ここでハリスが左翼線に二塁打を放って4-1として名古屋先発森井茂をKO、サードの田中実がリリーフに出た関係でファースト大沢がサードに、ライト遠藤がファーストに、森井に代わって高木茂がライトに入る。更に高橋四球、小島が押出し四球を選んで5-1とする。
名古屋は4回裏、高木が左前打、小坂の二ゴロをセカンド高橋が二塁に悪送球、一死後石田が三前内野安打、二死後遠藤が押出し四球を選んで2-5とするがここまで。
中河美芳は5回以降名古屋打線を1四球無安打に抑える。3エラーを含めて内野ゴロが19個、内野フライが4個、5安打4四球2三振の完投で自身九連勝として11勝目をあげる。イーグルスは破竹の十三連勝。
2010年11月11日木曜日
12年秋 セネタースvsライオン 7回戦
11月14日 (日) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 1 0 2 1 0 4 セネタース 15勝25敗1分 0.375 野口明
0 0 1 0 0 0 0 3 1X 5 ライオン 15勝26敗 0.366 菊矢吉男
勝利投手 菊矢吉男 9勝10敗
敗戦投手 野口明 11勝14敗
二塁打 (ラ)坪内、鬼頭
三塁打 (セ)苅田 (ラ)大友
大友一明、サヨナラ三塁打
1、2回ともに三者凡退のライオンは3回、一死後柳澤騰市が中前打、原一朗もセンター左に安打を放ち坪内道則の左翼線二塁打で1点を先制する。
セネタースは初回は先頭の苅田久徳が三塁打、二回は1安打1四球、3回は苅田のヒットと2四球、4回は2四球といつ点を取ってもおかしくない展開であったが二つの併殺もあり無得点。ようやく5回、先頭の苅田が四球で出塁、一死後尾茂田叶の三ゴロが一塁に送球される隙を突いて苅田は三塁に進み中村民雄の左前タイムリーで1-1の同点とする。内野ゴロの間に三塁まで進む苅田の走塁は時々みかけるが、本日はファーストが守備に難のある煤孫伝であることを見越した上での走塁であろう。
セネタースは7回、一死後苅田が四打席連続出塁となる四球から二盗、森口次郎の投ゴロをファースト煤孫が落球する隙に苅田は三塁に進み一死一三塁、苅田は完全に煤孫の守備を読んでいる。尾茂田が右前にタイムリーを放って2-1としてなお一三塁、尾茂田の二盗の際キャッチャー原が二塁に悪送球して3-1。8回には、家村相太郎四球、青木幸造の遊ゴロをショート中野隆雄がエラー、今岡謙次郎のタイムリー内野安打で4-1とリードを広げる。
ライオンは8回裏、先頭の坪内左前打、大友一明左前打、鬼頭数雄左中間二塁打で2-4、セネタースはレフトに武田勝、ライトに浅岡三郎を入れる。鬼頭がピッチャー野口明からセカンド苅田への牽制に刺されて一死三塁、水谷則一四球から二盗、代打桜井七之助の遊ゴロの間に大友が還って3-4、菊矢吉男が右前にタイムリーを放って4-4の同点に追い付く。
セネタースは9回三者凡退。ライオンは9回裏、先頭の坪内が四球で出塁、ここで大友一明が右中間にサヨナラ三塁打を放ってライオンが鮮やかなサヨナラ勝ちを収める。
菊矢吉男は6安打8四球3三振の完投で9勝目をあげる。菊矢吉男、野口明の両エースが投げ合い、ライオンに守備の乱れが見られたものの両軍特徴を生かして加点し最後はサヨナラと見応えのある好ゲームであった。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 1 0 2 1 0 4 セネタース 15勝25敗1分 0.375 野口明
0 0 1 0 0 0 0 3 1X 5 ライオン 15勝26敗 0.366 菊矢吉男
勝利投手 菊矢吉男 9勝10敗
敗戦投手 野口明 11勝14敗
二塁打 (ラ)坪内、鬼頭
三塁打 (セ)苅田 (ラ)大友
大友一明、サヨナラ三塁打
1、2回ともに三者凡退のライオンは3回、一死後柳澤騰市が中前打、原一朗もセンター左に安打を放ち坪内道則の左翼線二塁打で1点を先制する。
セネタースは初回は先頭の苅田久徳が三塁打、二回は1安打1四球、3回は苅田のヒットと2四球、4回は2四球といつ点を取ってもおかしくない展開であったが二つの併殺もあり無得点。ようやく5回、先頭の苅田が四球で出塁、一死後尾茂田叶の三ゴロが一塁に送球される隙を突いて苅田は三塁に進み中村民雄の左前タイムリーで1-1の同点とする。内野ゴロの間に三塁まで進む苅田の走塁は時々みかけるが、本日はファーストが守備に難のある煤孫伝であることを見越した上での走塁であろう。
セネタースは7回、一死後苅田が四打席連続出塁となる四球から二盗、森口次郎の投ゴロをファースト煤孫が落球する隙に苅田は三塁に進み一死一三塁、苅田は完全に煤孫の守備を読んでいる。尾茂田が右前にタイムリーを放って2-1としてなお一三塁、尾茂田の二盗の際キャッチャー原が二塁に悪送球して3-1。8回には、家村相太郎四球、青木幸造の遊ゴロをショート中野隆雄がエラー、今岡謙次郎のタイムリー内野安打で4-1とリードを広げる。
ライオンは8回裏、先頭の坪内左前打、大友一明左前打、鬼頭数雄左中間二塁打で2-4、セネタースはレフトに武田勝、ライトに浅岡三郎を入れる。鬼頭がピッチャー野口明からセカンド苅田への牽制に刺されて一死三塁、水谷則一四球から二盗、代打桜井七之助の遊ゴロの間に大友が還って3-4、菊矢吉男が右前にタイムリーを放って4-4の同点に追い付く。
セネタースは9回三者凡退。ライオンは9回裏、先頭の坪内が四球で出塁、ここで大友一明が右中間にサヨナラ三塁打を放ってライオンが鮮やかなサヨナラ勝ちを収める。
菊矢吉男は6安打8四球3三振の完投で9勝目をあげる。菊矢吉男、野口明の両エースが投げ合い、ライオンに守備の乱れが見られたものの両軍特徴を生かして加点し最後はサヨナラと見応えのある好ゲームであった。
12年秋 阪急vs金鯱 7回戦
11月14日 (日) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 0 0 2 0 0 0 0 4 阪急 16勝24敗2分 0.400 宮武三郎
2 0 0 0 0 0 0 0 0 2 金鯱 19勝22敗 0.463 鈴木鶴雄
勝利投手 宮武三郎 1勝0敗
敗戦投手 鈴木鶴雄 8勝7敗
二塁打 (阪)山下実 (金)黒澤、平川、鈴木
三塁打 (金)江口
両雄並び立つ
投手難に泣く阪急は老練宮武三郎をマウンドに送る悲愴。
阪急は初回、先頭の西村正夫が左前打、黒田健吾の二ゴロをセカンド江口行男が失して無死一二塁、山下実三振、山下好一の遊ゴロで黒田が二封となるが一塁はセーフ、更に快足西村が三塁を蹴ってホームを狙うとファーストスリム平川喜代美のバックホームが悪送球となり1点を先制してなお二死二塁、ジミー堀尾文人が中前にタイムリーを放って2-0として宮武を援護する。
金鯱は1回裏、二死後矢野槇雄が右翼線にヒット、黒澤俊夫も右翼線に二塁打を放ち二死二三塁、宮武のワイルドピッチで1-2、小林茂太四球で二死一三塁からダブルスチールを決めて2-2の同点に追い付く。宮武は暴投と重盗による失点と、まだ投手勘が戻って無いようである。
2回~4回を1安打で終えた阪急は5回、先頭の大原敏夫が中前打、西村四球、黒田の捕ゴロで一死二三塁、ここで山下実が右中間に決勝の二塁打を放って4-2とリードする。
宮武三郎は2回以降金鯱打線を無得点に抑えて6安打5四球1三振の完投で今季初勝利。翌日の読売新聞は「職業野球に参加して以来彼最初の完投勝利であろう」と伝えている。宮武は慶應義塾大学時代、長嶋に破られるまで東京六大学野通算ホームラン記録であった7本塁打を記録すると共に、投手としても通算38勝を記録している。阪急入団時は既に29歳であり、しかも山下実とは両雄並び立つところが無かったことから、プロでの実績を語られることはこれまでほとんど無かった(Wikipediaでも紹介されているのは大学時代が大半である。)が、プロでの活躍ぶりについては、大袈裟ではなく当ブログが再発掘したと言っても過言ではないでしょう。
この日は宮武が完投して山下実が決勝タイムリーを放ち、慶應義塾大学黄金時代を支えた両雄による勝利となった。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 0 0 2 0 0 0 0 4 阪急 16勝24敗2分 0.400 宮武三郎
2 0 0 0 0 0 0 0 0 2 金鯱 19勝22敗 0.463 鈴木鶴雄
勝利投手 宮武三郎 1勝0敗
敗戦投手 鈴木鶴雄 8勝7敗
二塁打 (阪)山下実 (金)黒澤、平川、鈴木
三塁打 (金)江口
両雄並び立つ
投手難に泣く阪急は老練宮武三郎をマウンドに送る悲愴。
阪急は初回、先頭の西村正夫が左前打、黒田健吾の二ゴロをセカンド江口行男が失して無死一二塁、山下実三振、山下好一の遊ゴロで黒田が二封となるが一塁はセーフ、更に快足西村が三塁を蹴ってホームを狙うとファーストスリム平川喜代美のバックホームが悪送球となり1点を先制してなお二死二塁、ジミー堀尾文人が中前にタイムリーを放って2-0として宮武を援護する。
金鯱は1回裏、二死後矢野槇雄が右翼線にヒット、黒澤俊夫も右翼線に二塁打を放ち二死二三塁、宮武のワイルドピッチで1-2、小林茂太四球で二死一三塁からダブルスチールを決めて2-2の同点に追い付く。宮武は暴投と重盗による失点と、まだ投手勘が戻って無いようである。
2回~4回を1安打で終えた阪急は5回、先頭の大原敏夫が中前打、西村四球、黒田の捕ゴロで一死二三塁、ここで山下実が右中間に決勝の二塁打を放って4-2とリードする。
宮武三郎は2回以降金鯱打線を無得点に抑えて6安打5四球1三振の完投で今季初勝利。翌日の読売新聞は「職業野球に参加して以来彼最初の完投勝利であろう」と伝えている。宮武は慶應義塾大学時代、長嶋に破られるまで東京六大学野通算ホームラン記録であった7本塁打を記録すると共に、投手としても通算38勝を記録している。阪急入団時は既に29歳であり、しかも山下実とは両雄並び立つところが無かったことから、プロでの実績を語られることはこれまでほとんど無かった(Wikipediaでも紹介されているのは大学時代が大半である。)が、プロでの活躍ぶりについては、大袈裟ではなく当ブログが再発掘したと言っても過言ではないでしょう。
この日は宮武が完投して山下実が決勝タイムリーを放ち、慶應義塾大学黄金時代を支えた両雄による勝利となった。
12年秋 ジャイアンツvs名古屋 7回戦
11月13日 (土) 甲子園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 3 0 0 0 0 0 3 ジャイアンツ 28勝14敗 0.667 青柴憲一 スタルヒン 成田友三郎
0 0 0 0 0 3 5 0 X 8 名古屋 11勝27敗3分 0.289 木下博喜
勝利投手 木下博喜 2勝5敗
敗戦投手 スタルヒン 15勝5敗
二塁打 (ジ)中島、青柴、成田 (名)遠藤、大沢
木下博喜、ジャイアンツから2勝目
ジャイアンツは4回、先頭の中島治康が左翼線に二塁打、一死後伊藤健太郎の遊ゴロをショート小坂三郎がエラー、内堀保の左前タイムリーで1点を先制、二死後青柴憲一が右翼線に二塁打を放って二者還り3-0とする。
5回までジャイアンツ先発青柴憲一に2安打に抑えられていた名古屋は6回、この回先頭の木下博喜が左前打で出塁、桝嘉一中前打、石田政良送りバント、ジャイアンツはキャッチャー内堀負傷により田代須恵雄に交代、大沢清四球で一死満塁、ここで四番遠藤忠二郎が左中間に二塁打を放って2-3、田中実の中飛で三走鈍足の大沢清がタッチアップからスタート、8-1-2と渡りタイミングはアウトであったが田代のエラーで大沢が生還して3-3の同点とする。ジャイアンツは7回からスタルヒンがリリーフに登場する。
名古屋は7回、この回先頭の三浦敏一が左前打で出塁、小坂の捕前送りバントをキャッチャー田代が二塁に悪送球、更にバックアップのセンター前川八郎が後逸して三浦が生還、中継に入ったセカンド筒井修が三塁に悪送球する間に打者走者の小坂まで生還して5-3、ジャイアンツは2エラーの田代に代えて三番手キャッチャーに津田四郎主将を起用。木下中前打、桝が送って石田も中前打、大沢清の得意の右打ちが炸裂して右翼線に二塁打となり6-3、津田のパスボールで7-3、遠藤四球後田中の投ゴロの間に大沢が還って8-3とする。
木下博喜は6安打7四球無三振の完投で今季2勝目を飾る。木下は9月7日の対ジャイアンツ1回戦に続いての完投勝利で今季の2勝はいずれもジャイアンツからのものでる。あの時も先制2点タイムリーを打っているが本日も2安打2得点と投打に活躍を見せる。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 3 0 0 0 0 0 3 ジャイアンツ 28勝14敗 0.667 青柴憲一 スタルヒン 成田友三郎
0 0 0 0 0 3 5 0 X 8 名古屋 11勝27敗3分 0.289 木下博喜
勝利投手 木下博喜 2勝5敗
敗戦投手 スタルヒン 15勝5敗
二塁打 (ジ)中島、青柴、成田 (名)遠藤、大沢
木下博喜、ジャイアンツから2勝目
ジャイアンツは4回、先頭の中島治康が左翼線に二塁打、一死後伊藤健太郎の遊ゴロをショート小坂三郎がエラー、内堀保の左前タイムリーで1点を先制、二死後青柴憲一が右翼線に二塁打を放って二者還り3-0とする。
5回までジャイアンツ先発青柴憲一に2安打に抑えられていた名古屋は6回、この回先頭の木下博喜が左前打で出塁、桝嘉一中前打、石田政良送りバント、ジャイアンツはキャッチャー内堀負傷により田代須恵雄に交代、大沢清四球で一死満塁、ここで四番遠藤忠二郎が左中間に二塁打を放って2-3、田中実の中飛で三走鈍足の大沢清がタッチアップからスタート、8-1-2と渡りタイミングはアウトであったが田代のエラーで大沢が生還して3-3の同点とする。ジャイアンツは7回からスタルヒンがリリーフに登場する。
名古屋は7回、この回先頭の三浦敏一が左前打で出塁、小坂の捕前送りバントをキャッチャー田代が二塁に悪送球、更にバックアップのセンター前川八郎が後逸して三浦が生還、中継に入ったセカンド筒井修が三塁に悪送球する間に打者走者の小坂まで生還して5-3、ジャイアンツは2エラーの田代に代えて三番手キャッチャーに津田四郎主将を起用。木下中前打、桝が送って石田も中前打、大沢清の得意の右打ちが炸裂して右翼線に二塁打となり6-3、津田のパスボールで7-3、遠藤四球後田中の投ゴロの間に大沢が還って8-3とする。
木下博喜は6安打7四球無三振の完投で今季2勝目を飾る。木下は9月7日の対ジャイアンツ1回戦に続いての完投勝利で今季の2勝はいずれもジャイアンツからのものでる。あの時も先制2点タイムリーを打っているが本日も2安打2得点と投打に活躍を見せる。
2010年11月9日火曜日
12年秋 タイガースvsイーグルス 7回戦
11月13日 (土) 甲子園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 計
0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0 2 タイガース 33勝8敗1分 0.805 若林忠志
0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 1X 3 イーグルス 25勝16敗1分 0.610 畑福俊英
勝利投手 畑福俊英 12勝10敗
敗戦投手 若林忠志 8勝4敗
二塁打 (タ)若林 (イ)野村
三塁打 (タ)景浦
イーグルス、サヨナラで十二連勝
タイガースは3回、一死後藤村富美男が二遊間に内野安打、山口政信四球で一死一二塁、景浦将が中越えに三塁打を放ち二者還って2-0と先制する。
4回まで若林忠志の前に無安打に抑えられていたイーグルスは5回、先頭のサム高橋吉雄が中前打で出塁、一死後杉田屋守も中前打、畑福俊英の遊ゴロで杉田屋が二封されて二死一三塁、辻信夫に代わる代打野村実が三前にセーフティ・バントを決めて三走高橋が生還し1-2。更に6回、寺内一隆中前打、中根之が一塁前に内野安打、バッキー・ハリスの中飛を中継したショート岡田宗芳の悪送球に間に寺内が還って2-2の同点に追い付く。
畑福俊英は7回に若林忠志に二塁打、松木謙治郎に四球を許した以降、8回~11回までをパーフェクトピッチング。イーグルスは7回は野村、寺内のヒットで二死一二塁、8回は高橋の左前打、10回もハリス左前打、高橋四球で二死一二塁と終盤にかけて一方的に押し気味に進めるが決定打を欠く。
イーグルスは11回裏(第一試合のため最終回)、先頭の杉田屋が中前打で出塁、畑福が送って一死二塁、ここで野村が右翼線にサヨナラの二塁打を放って3-2でタイガースを降し十二連勝を飾る。
畑福俊英は11回を投げ抜き5安打4四球2三振の完投で12勝目。景浦に打たれた三塁打のみが悔いの残るところではあるが、畑福にとって生涯最高のピッチングと言っても過言ではないのではないか。
イーグルスは今季タイガースに5勝2敗でこのカードを終了する。タイガースはこここまで33勝8敗1分であり、8敗のうち5敗をイーグルスに喫したものである。因みに昭和12年秋季リーグ戦をタイガースは39勝9敗1分で優勝するので、イーグルスは優勝チームの敗戦の過半数を占めるというねじれ現象を起こすこととなった。大学リーグ戦のように試合数が少なければ同様のねじれ現象は起こりうるが、プロ野球における長期リーグ戦においては、全世界を見渡しても空前絶後の記録であろう。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 計
0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0 2 タイガース 33勝8敗1分 0.805 若林忠志
0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 1X 3 イーグルス 25勝16敗1分 0.610 畑福俊英
勝利投手 畑福俊英 12勝10敗
敗戦投手 若林忠志 8勝4敗
二塁打 (タ)若林 (イ)野村
三塁打 (タ)景浦
イーグルス、サヨナラで十二連勝
タイガースは3回、一死後藤村富美男が二遊間に内野安打、山口政信四球で一死一二塁、景浦将が中越えに三塁打を放ち二者還って2-0と先制する。
4回まで若林忠志の前に無安打に抑えられていたイーグルスは5回、先頭のサム高橋吉雄が中前打で出塁、一死後杉田屋守も中前打、畑福俊英の遊ゴロで杉田屋が二封されて二死一三塁、辻信夫に代わる代打野村実が三前にセーフティ・バントを決めて三走高橋が生還し1-2。更に6回、寺内一隆中前打、中根之が一塁前に内野安打、バッキー・ハリスの中飛を中継したショート岡田宗芳の悪送球に間に寺内が還って2-2の同点に追い付く。
畑福俊英は7回に若林忠志に二塁打、松木謙治郎に四球を許した以降、8回~11回までをパーフェクトピッチング。イーグルスは7回は野村、寺内のヒットで二死一二塁、8回は高橋の左前打、10回もハリス左前打、高橋四球で二死一二塁と終盤にかけて一方的に押し気味に進めるが決定打を欠く。
イーグルスは11回裏(第一試合のため最終回)、先頭の杉田屋が中前打で出塁、畑福が送って一死二塁、ここで野村が右翼線にサヨナラの二塁打を放って3-2でタイガースを降し十二連勝を飾る。
畑福俊英は11回を投げ抜き5安打4四球2三振の完投で12勝目。景浦に打たれた三塁打のみが悔いの残るところではあるが、畑福にとって生涯最高のピッチングと言っても過言ではないのではないか。
イーグルスは今季タイガースに5勝2敗でこのカードを終了する。タイガースはこここまで33勝8敗1分であり、8敗のうち5敗をイーグルスに喫したものである。因みに昭和12年秋季リーグ戦をタイガースは39勝9敗1分で優勝するので、イーグルスは優勝チームの敗戦の過半数を占めるというねじれ現象を起こすこととなった。大学リーグ戦のように試合数が少なければ同様のねじれ現象は起こりうるが、プロ野球における長期リーグ戦においては、全世界を見渡しても空前絶後の記録であろう。
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