2025年7月8日火曜日

22年 阪急vs巨人 8回戦

7月7日 (月) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 1 0 2 1 4 阪急 23勝25敗2分 0.479 今西錬太郎 
1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 巨人 22勝26敗1分 0.458 川崎徳次

勝利投手 今西錬太郎 11勝5敗 
敗戦投手 川崎徳次      7勝7敗

二塁打 (急)下社、今西 (巨)川上

勝利打点(急)楠安夫 1

猛打賞 (急)下社邦男 3


阪急、単独4位に浮上

 西宮の第1試合は今西錬太郎と川崎徳次の先発で午後1時37分、二出川球審の右手が上がりプレイボール。

 現在同率で4位タイに並ぶライバル同士の一戦。

 巨人は初回、一死後平山菊二、千葉茂が連続四球、川上哲治が中越えにタイムリー二塁打を放ち1点を先制する。

 阪急は1回、2回と2安打を放ちながら無得点。3回~5回は三者凡退の連続。

 阪急は6回表、二死後青田昇がライト線ヒットから二盗に成功、野口明は四球、坂元義一も四球を選んで二死満塁、日比野武に代わる代打野口二郎が押出し四球を選んで1-1の同点に追い付く。

 阪急はキャッチャー日比野に代打野口二郎を起用したので、野口はライトに入り、五番ライト坂元のところに巨人から移籍してきた楠安夫が入って日比野に代わって阪急での初マスクを被る。

 阪急は8回表、先頭の下社邦男がライト線に二塁打、青田は四球、野口明の投ゴロが野選を誘って無死満塁、楠の二ゴロの間に三走下社が還って2-1と勝越し、野口二郎が中前にタイムリーを放ち3-1とする。

 阪急は9回表、先頭の今西がレフト線に二塁打、トップに返り田中幸男は死球を受け、下社の三遊間ヒットで無死満塁、青田の投ゴロで三走今西は本封されて一死満塁、野口明の左犠飛で4-1と突き放す。

 今西錬太郎は巨人打線を3安打1失点に抑え、11勝目をマークする。ハーラーダービーは藤本英雄が13勝でトップ、別所昭が12勝で続き、今西もハーラー争いに顔を出してきた。
 阪急は同率の巨人を倒して単独4位に浮上した。

 満塁からのセカンドゴロで勝利打点をあげた楠安夫は巨人から移籍して一昨日の大阪戦で5年ぶりの公式戦出場を果たし、この日は古巣との一戦で戦後初打点を記録した。楠は大変な勉強家として知られており、14年の現役生活でレギュラーだったのは昭和17年の1年間だけのバイプレイヤーだったにもかかわらず、現役引退後はその豊富な知識を活かしてテレビ、ラジオ各局で名解説者として活躍することになる。

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