0 0 3 0 0 3 1 1 0 8 中日 32勝18敗1分 0.640 藤本英雄
1 1 0 0 0 0 0 0 0 2 大阪 38勝14敗1分 0.731 梶岡忠義 野崎泰一
勝利投手 藤本英雄 14勝8敗
敗戦投手 梶岡忠義 10勝4敗
二塁打 (中)金山、古川、小鶴
本塁打 (中)杉浦清 3号
勝利打点(中)杉浦清 4
恐竜打線、実力を発揮
西宮の第2試合は藤本英雄と梶岡忠義の先発で、第1試合が当時としては珍しく2時間31分かかったため午後4時25分、金政球審の右手が上がりプレイボール。
大阪は初回、先頭の呉昌征が中前打で出塁、金田正泰の右前打で無死一三塁、富樫淳の投ゴロで三走呉は三塁ストップ、一走金田は二塁に進んで一死二三塁、藤村富美男の二ゴロの間に三走呉がホームに突っ込むがセカンド金山次郎からの本塁送球にタッチアウト、二死一三塁から藤村が二盗、この時キャッチャー藤原鉄之助は三塁に送球するがレフトに抜ける悪送球、三走金田が還って1点を先制、藤村も三塁を回って一気にホームを狙うがレフト杉江文二からの返球を中継したサード三村勲からの本塁送球にタッチアウト。
大阪は2回裏、先頭の土井垣武が一塁線ヒットで出塁するが二盗に失敗、本堂保次は左前打で出塁すると二盗に成功、玉置玉一の右前打で本堂は三塁ストップするが送球の間に玉置が二塁に進んで一死二三塁、長谷川善三が一塁線にスクイズバントを決めて2-0、二走玉置も三塁を回ってホームを狙うがファースト大沢清からの本塁送球にタッチアウト。
大阪は積極的な走塁が目立つが少々暴走気味。
中日は3回表、一死後金山次郎が右中間に二塁打、古川清蔵がレフト線にタイムリー二塁打を放ち1-2、大沢の中前タイムリーで2-2の同点、大沢が送球の間に二塁を狙うがタッチアウト、二死無走者となったが杉浦清監督がレフトスタンドに第3号ホームランを叩き込んで3-2と勝ち越す。
中日は6回表、先頭の杉浦の当りは遊ゴロ、これを守備の良いショート長谷川がエラー、加藤正二の三前送りバントをサード藤村がお手玉、犠打とエラーが記録されて無死一二塁、一死後藤原は四球を選んで一死満塁、三村に代わる代打小鶴誠がセンター右奥に走者一掃のタイムリー二塁打を放ち3点追加、6-2とリードを広げる。
中日は7回表、先頭の金山が中前打で出塁、古川も三塁に内野安打、二死後加藤の右前タイムリーで7-2と突き放す。
大阪ベンチは8回から先発の梶岡に代えて野崎泰一をマウンドに送る。
中日は8回表、先頭の藤原が四球で出塁、小鶴は左前打、トップに返り杉江に代わる代打笠石徳五郎が四球を選んで無死満塁、金山の左犠飛で8-2とダメ押す。
藤本英雄は8安打1四球4三振の完投でハーラー単独トップに立つ14勝目をマークする。
中日は打線の不振により大阪に大きく離されたが、この日は久しぶりに打線がつながった。
大阪は7月に入って負け知らずの8連勝が続いていたが7月初の敗戦で連勝がストップした。序盤の暴走気味の走塁が響いた。