0 0 0 0 0 0 2 0 0 2 巨人 3勝3敗 0.500 中尾輝三
0 0 0 0 1 0 0 2 X 3 太陽 3勝3敗 0.500 真田重蔵
勝利投手 真田重蔵 1勝1敗
敗戦投手 中尾輝三 0勝1敗
二塁打 (巨)黒沢 (太)佐竹、森下
勝利打点(太)森下重好 1
真田が完投で今季初勝利
後楽園の第2試合は中尾輝三と真田重蔵の先発で午後3時32分、国友球審の右手が上がりプレイボール。
真田は初回にエラーによる走者を一人出しただけで4回まで無安打ピッチング。5回に内堀保に初ヒットを許すが、6回も三者凡退。
太陽は5回裏、先頭の伊勢川真澄が四球で出塁、佐竹一雄がライト線に二塁打を放って無死二三塁、平野徳松は四球を選んで無死満塁、真田の打席でキャッチャー内堀が三塁に牽制悪送球、三走伊勢川が還って1点を先制する。更に辻井弘のヒットで一死満塁とするが、ここは中尾が踏ん張って荒川昇治、藤井勇は連続三振。
巨人は7回表、先頭の千葉茂の当りは二ゴロ、これをセカンド荒川がエラー、川上哲治の中前打で無死一二塁、平山菊二の投前送りバントは真田が三塁に送球して二走千葉は封殺、しかし黒沢俊夫がレフト線に逆転の2点タイムリー二塁打を放ち2-1とリードする。
太陽は8回裏、先頭の辻井が四球を選んで出塁、荒川は二飛に倒れるが、藤井の打席で内堀の一塁牽制が又も悪送球、辻井は三塁に進み、藤井は四球、中谷順次もストレートの四球で一死満塁、このチャンスに開幕から中谷に四番の座を譲り五番に入っている主砲森下がレフト線に意地の逆転二塁打を放ち3-2とする。
太陽は9回表の守備でセカンドをルーキー荒川から松井信勝に交代。
変わったところに打球は飛ぶ。巨人は9回表、先頭の川上は二ゴロ、続く平山も二ゴロ、最後は黒沢が遊ゴロに倒れて敗北。
真田重蔵は4安打無四球2三振の完投で今季初勝利をあげる。
最終回の守備固め、この日セカンド荒川は1失策、ショート平野は2失策。藤本定義監督はショートも守れる松井をセカンドに入れた。そして松井が2つのゴロを無難に捌き、最後は平野が締めたのである。藤本監督の隠れた名采配であった。
2年連続20勝を狙う真田は、海草中学時代は三塁手であった。もちろん、先輩に嶋清一がいたためであるが、嶋が抜けてピッチャー転向を打診されたときは渋っていたという。サードのポジションに愛着があったとも伝えられるが、負けん気の強い真田は嶋と比較されることを嫌がっていたのではないか。嶋は戻ってこれなかったが、真田はこれから全盛期を迎えることとなる。
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