2023年7月17日月曜日

22年 巨人vs大阪 1回戦

4月25日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 0 0 0 0 0 0 0 2 巨人 3勝2敗 0.600 小松原博喜 川崎徳次 
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 大阪 3勝2敗 0.600 梶岡忠義 御園生崇男

勝利投手 小松原博喜 2勝0敗 
敗戦投手 梶岡忠義    1勝1敗 
セーブ     川崎徳次    1

二塁打 (大)藤村、御園生

勝利打点(巨)平山菊二 1


内堀保、3盗塁を防ぐ

 後楽園の第2試合は小松原博喜と梶岡忠義の先発で午後3時37分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 本日の後楽園は伝統の一戦とあって平日としては過去最高となる15,887人の観衆を集めた。野球人気はうなぎ上りである。

 巨人は初回、呉新亨が二前にドラッグバントを決めて出塁、山川喜作の右前打で無死一二塁、続く千葉の当りは中前に落ちたが、一走山川はハーフウェイからのスタートとなりセンター呉昌征から二塁に送球されてフォースアウト、記録はセンターゴロで呉新亨は三塁に進んで一死一三塁、川上哲治は勝負を避けられてストレートの四球で一死満塁、平山菊二の当りは遊ゴロ、ショート長谷川善三は併殺を狙って二塁に送球、セカンド武智修から一塁に転送されるがセーフ、この間に三走呉新亨に続いて二走千葉もホームインする好走塁を見せ2点を先制する。

 この回の千葉のセンターゴロについて、スコアカードには「F8」と記載されており「センターフライ」のように見えるが、二走呉新亨は三塁に進んでおり、千葉は一塁に出塁しているので「センターゴロ」であることは明らかである。呉昌征のこの試合の守備記録は「刺殺4、補殺1」と記録されており、呉昌征は千葉の第1打席以外に4つのセンターフライを捕球しているので、その4つの刺殺と初回に二塁に山川を封殺した補殺1と正しく記録されている。したがって、千葉の第1打席はスコアカードには「F8」と記載されているものの事実は「センターゴロ」であった。

 前回登板でプロ入り初勝利を完封で飾った小松原博喜は、この日も好投を続け5回まで無失点。しかし5回には先頭の富樫淳に中前打を許し、ここは内堀保が富樫の二盗を防いだが続く御園生崇男に左中間に二塁打を打たれた。そして6回裏、呉昌征と塚本博睦に連打を浴びたところで川崎徳次のリリーフを仰ぐ。

 川崎は無死一二塁のピンチを防ぎ、4イニングを無安打ピッチング、小松原の2勝目をアシストしてセーブを記録した。

 この試合の隠れたヒーローはキャッチャー内堀保であった。初回、先頭の呉昌征が四球で歩くと二盗を試みるが内堀が防ぎ、上述のとおり5回も富樫の二盗を刺し、最終回も一死後四球で出塁した金田正泰の二盗を防いだ。

 この日の巨人の勝利は内堀の3補殺によるところが大きかったのである。

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