2022年12月25日日曜日

21年 阪急vs巨人 15回戦

10月27日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 阪急 51勝52敗2分 0.495 今西錬太郎 
0 0 0 0 0 0 4 1 X 5 巨人 61勝35敗2分 0.635 藤本英雄

勝利投手 藤本英雄   20勝5敗 
敗戦投手 今西錬太郎 7勝8敗

二塁打 (巨)山川2
三塁打 (巨)黒沢

勝利打点(巨)山川喜作 1


藤本英雄2安打完封、野口二郎の連続安打途切れる

 西宮の第2試合は今西錬太郎と藤本英雄の先発で午後2時17分、二出川球審の右手が上がりプレイボール。

 阪急は他チームより早く105試合目となる今季最終戦。巨人は8球団最少の98試合目で、ここからが正念場となる。

 藤本は今季最高とも言えるピッチングで4回までパーフェクトピッチング。5回二死後日比野武の中前打を許すが今西を三振に打ち取る。7回にも二死後野口明に右前打を許すが上田藤夫を遊ゴロに打ち取る。

 ここまで31試合連続安打の野口二郎は第1打席が二ゴロ、第2打席が一邪飛、第3打席が三ゴロと、藤本の投球に完全に差し込まれている。阪急は7回まで二人しか走者を出しておらず、三番打者の野口二郎には第4打席が回ってこない可能性もある。

 今西も好投を続け、6回まで2安打3四球無失点。今西のピッチングに呼応するように藤本も好投を続けた。

 巨人は7回裏、一死後林清一が右前打で出塁、藤本も左前打、山田潔は四球を選んで一死満塁、トップに返り呉新亨の二ゴロで三走林が本封されて二死満塁、ここで山川喜作がライト線をライナーで抜ける2点タイムリー二塁打、二死二三塁から千葉茂も左前に2点タイムリーを放ち4-0とする。

 巨人は8回表、黒沢俊夫が右超えに三塁打、一死後林の右犠飛で5-0とする。昨日活躍のベテランコンビでダメ押した。

 阪急は最終回、先頭の九番山田伝は左飛、トップに返り青田昇は二ゴロ、ネクストバッターズサークルで三番野口二郎が見つめる中、二番坂井豊司は中飛に倒れてゲームセット。この瞬間、野口二郎の連続安打記録は31試合で途切れたのである。

 藤本英雄は2安打無四球3三振で今季9度目の完封、20勝目をマークする。三者凡退が7度と、完全試合に近い投球であった。

 今西錬太郎も6回まで無失点の好投を続け、この投球が藤本の今季最高のピッチングを誘発したとも言える。その最大の被害者が野口二郎だったのである。

 阪急は105試合を終えて51勝52敗2分、勝率4割9分5厘で戦後復活初年度のシーズンを終了した。終戦後早い時期にチームの体勢を立て直し、シーズン前のオープン戦で好成績を収めたことから優勝候補の筆頭と言われ、シーズン当初は首位を走る成績であったが、他チームの陣容が整うに連れて順位を落としていった。この日の完封負けが今季15度目で最下位ゴ軍の14度をも上回る。投打に好選手を集めてはいるが、淡白な攻撃が敗因となるケースが多かった。

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