2022年12月26日月曜日

両軍合計最少投球数記録

 昭和21年10月27日、後楽園の第2試合では別所昭の投球数が86球、若林忠志の投球数(8回)が81球。

 両軍合計167球は史上最少記録の可能性がある。

 当ブログが確認したこれまでの最少記録は、昭和21年7月26日に渡辺誠太郎が88球、湯浅芳彰が93球で合計181球。この試合は55分で終了した最短試合でもあった。

 この後、昭和22年8月10日に徳島西の丸球場で別所が67球の最少記録(8回なので参考記録)を達成した際、相手の服部受弘が107球で合計174球の記録が達成されるが、この日の167球よりも多いのである。

 戦前のスコアカードには投球数が記録されていない場合が多く、実際はこれよりも少ない記録が達成されていた可能性は否定できず、当ブログも全ての投球数を確認しているわけではないので見落としている可能性もある。

 まぁ、ヒマになったら再調査してみますか。なんせ貧乏ヒマなしなもんで(笑)。

 

4 件のコメント:

  1. 最少投球数の両チーム合計については、プロ野球記録大鑑(1993年)では9回完投+8回完投の場合で162球、両者9回完投の場合で165球というのが挙げられております。

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    1.  お世話になります。
       ご教示いただいた情報について再調査したところ、昭和15年8月11日、満州シリーズの大連で行われた阪急vsタイガース戦で、森弘太朗が77球(8回)、若林忠志が80球(9回)という記録が見つかりました。「9回完投+8回完投」の試合での最少記録は157球になります。
       この投球数については当時の読売新聞でも大きく取り扱われており、当ブログの実況中継でもお伝えしていました。
       そもそも「両軍合計最少投球数記録」という概念がなかったので気づかないままでした。「プロ野球記録大鑑」が間違っているというよりも、宇佐美徹也氏でもこのような記録には気づかなかっただけということだと思います。
       当ブログと貴殿との共同作業により「新発見」が見つかったと言ってよいでしょう(笑)。

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    2. 新発見おめでとうございます。157球はすごいですねー。
      「大鑑」によれば、165球の方は昭和23年8月11日(奇しくも同じ日)阪神vs大陽戦で、若林忠志78球+木下勇87球だそうです。この記録における若林のオーソリティーぶりが際立ってますね。

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    3. ありがとうございます。
      昭和23年の試合は仙台評定河原球場で行われました。この球場は当時センターまで82mでホームランが出やすく、ロビンスの田川豊が先頭打者本塁打を放ったことから両軍打者が積極的に打っていったことがこの記録につながったのではないでしょうか。

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