7月25日 (木) 西宮
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 0 0 0 0 1 0 2 ゴ軍 16勝27敗1分 0.372 内藤幸三 石田光彦
0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 パ軍 20勝30敗2分 0.400 真田重蔵
勝利投手 内藤幸三 6勝13敗
敗戦投手 真田重蔵 11勝10敗
セーブ 石田光彦 2
二塁打 (ゴ)田中、辻 (パ)伊勢川、藤井
三塁打 (パ)富松
勝利打点 (ゴ)酒沢政夫 2
内藤-石田の黄金リレー
西宮の第1試合は内藤幸三と真田重蔵の先発で午後1時13分、金政球審の右手が上がりプレイボール。
ゴ軍は初回、二死後田中宣顕が左中間に二塁打を放つが、菊矢吉男は三ゴロに倒れて無得点。
パ軍は2回裏、先頭の森下重好が左前打、木暮力三はストレートの四球で無死一二塁、しかし伊勢川真澄は三振、松井信勝は二飛、平野徳松は三振に倒れて走者を進めることもできずに無得点。
ゴ軍は3回表、先頭の辻功がレフト線に二塁打、坂本勲の投ゴロで二走辻は三塁に向かうが真田がサード平野に送球してタッチアウト、トップに返り坪内道則は右飛に倒れるが、酒沢政夫のライト線ヒットで二死一三塁、ここで真田がワイルドピッチを犯して三走坂本が還り1点を先制する。
パ軍は6回裏、先頭の富松信彦が右中間に三塁打、藤井勇がライト線に二塁打を放ち1-1の同点とする。
ゴ軍は7回表、先頭の末崎正隆は三ゴロ、内藤は三振、大友一明も三振に倒れて三者凡退。
パ軍は7回裏、先頭の松井は三振、続く平野も三振、真田は右飛に倒れて三者凡退。
終盤を迎えて内藤と真田に気合が入ってきた。投球数はここまで真田が101球、内藤が94球。
ゴ軍は8回表、先頭の辻が死球を受けて出塁、坂本の右前打で無死一二塁、トップに返り坪内の中飛で二走辻がタッチアップから三塁に進んで一死一三塁、酒沢のニゴロ併殺崩れの間に三走辻が還って2-1と勝ち越す。
パ軍は8回裏、先頭の白石敏男が三塁に内野安打、富松が四球を選んで無死一二塁、ゴ軍坪内監督はここで先発の内藤に代えて石田光彦をリリーフのマウンドに送り、藤井は三邪飛に倒れて一死一二塁、ここでダブルスチールを試みるがキャッチャー辻からの三塁送球に白石はタッチアウト、森下は四球を選んで二死一二塁、キャッチャー辻からの二塁牽制が悪送球となって二死二三塁、しかし木暮は三邪飛に倒れて無得点、石田が粘り切った。
石田は最終回も1四球無失点で切り抜け、内藤-石田の黄金リレーでゴ軍が快勝した。石田は8回のピンチで藤井、木暮の左打者を三邪飛に打ち取った。石田の球がキレている時はなかなか打てない。
パ軍は真田に代えるリリーフがいないが、パ軍は3日間試合が空いたこともあって石田を注ぎ込んだ。明日の巨人戦を捨てて目先の1勝を拾いにきたと言える。
この時点でセネタースは19勝31敗で勝率3割8分、ゴールドスターは16勝27敗1分で勝率3割7分2厘。ゲーム差ではゴ軍がセ軍に0.5ゲーム差を付けて上位になるが勝率ではセ軍が上位でゴ軍は依然として最下位。
何故このような逆転現象が起こるのか。16勝27敗の時点から3勝4敗で19勝31敗となる。3勝4敗の勝率は4割2分9厘で16勝27敗の時点の勝率3割8分よりも高いため、19勝31敗の時点での勝率は上がることになる。
(以下「練習問題」)
21勝22敗の「Aチーム」と22勝23敗の「Bチーム」はゲーム差無しであるが、「Bチーム」の勝率は4割8分8厘9毛で「Aチーム」の勝率4割8分8厘4毛を上回る。これは、21勝22敗の時点から22勝23敗の時点までの1勝1敗の勝率5割が、21勝22敗の時点での勝率4割8分8厘4毛を上回るためである。
22勝21敗の「Cチーム」と23勝22敗の「Dチーム」はゲーム差無しであるが、「Dチーム」の勝率は5割1分1厘1毛で「Cチーム」勝率5割1分1厘6毛を下回る。これは、22勝21敗の時点から23勝22敗の時点までの1勝1敗の勝率5割が、22勝21敗での時点の勝率5割1分1厘6毛を下回るためである。
すなわち、勝率5割以下の世界ではゲーム差無しの場合は試合数が少ないチームの順位は下になり、勝率5割以上の世界ではゲーム差無しの場合は試合数が少ないチームの順位が上になる。「ゲーム差なし」ということは、E地点からF地点までの勝率が5割であることを意味する。したがって、勝率5割以下の世界では勝率は上昇し、勝率5割以上の世界では下降することになる。
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