7月26日 (金) 西宮
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 パ軍 20勝31敗2分 0.392 湯浅芳彰
0 0 0 0 0 1 0 0 X 1 タ軍 33勝17敗 0.660 渡辺誠太郎
勝利投手 渡辺誠太郎 9勝7敗
敗戦投手 湯浅芳彰 2勝10敗
勝利打点 (タ)土井垣武 7
猛打賞 (タ)金田正泰 11
最短試合
西宮の第1試合は湯浅芳彰と渡辺誠太郎の先発で午後1時15分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。
パ軍は初回、先頭の白石敏男がワンボールからの2球目を三ゴロ、木暮力三は初球をファーストライナー、藤井勇はワンワンからの3球目を遊ゴロ、投球数は6球。
タ軍は1回裏、先頭の呉昌征がワンストライクからの2球目を一ゴロ、金田正泰はツーボールワンストライクからの4球目を中前打、しかし湯浅の牽制に釣り出されて「1-6-3-4」でタッチアウト、土井垣武はワンストライクからの2球目を三飛、投球数は8球。
パ軍は2回表、森下重好がワンボールからの2球目を遊飛、中谷順次がツーストライクナッシングと追い込まれて3球目を三ゴロ、富松信彦はツーツーからの5球目を三振、投球数は10球で合計16球。
タ軍は2回裏、本堂保次がワンボールからの2球目を投ゴロ、藤村冨美男監督がツーツーからの5球目をニゴロ、御園生崇男がツーツーからの5球目を三振、投球数は12球、合計20球。
パ軍は3回表、伊勢川真澄がツーボールワンストライクからの4球目を遊ゴロ、松井信勝がワンストライクからの2球目を右前打、湯浅がワンワンからの3球目を遊飛、トップに返り白石がツーボールワンストライクからの4球目を三塁に内野安打、しかし木暮はワンワンからの3球目を右飛、投球数は渡辺のこの試合最多となる16球、合計32球。
タ軍は3回裏、渡辺がワンボールからの2球目を遊ゴロ、高山泰夫がワンワンからの3球目を左飛、長谷川善三がワンボールツーストライクからの4球目を投ゴロ、投球数は9球、合計29球。
パ軍は4回表、藤井はワンストライクからの2球目をニゴロ、森下はワンボールからの2球目を三塁に内野安打、中谷はワンボールからの2球目を中飛、富松はツーツーからの5球目を投ゴロ、投球数は11球、合計43球。
タ軍は4回裏、呉昌征が5球で四球、金田はワンボールからの2球目を二飛、土井垣は6球で四球、本堂はワンボールからの2球目を遊ゴロで土井垣は二封、藤村の打席で2球目に本堂が二盗に成功して二死二三塁、しかし藤村は3球目を三振、投球数は18球、合計47球。
パ軍は5回表、伊勢川はワンボールからの2球目を右前打、松井はツーボールワンストライクからの4球目をニゴロ、「4-6-3」と渡ってダブルプレー、湯浅は初球を打って中飛、投球数は7球、合計50球。
タ軍は5回裏、御園生がワンボールからの2球目を三塁に内野安打、渡辺はワンワンからの3球目を遊ゴロ、「6-4-3」と渡ってダブルプレー、高山は3球三振、投球数は8球、合計55球。
パ軍は6回表、白石はフルカウントからの6球目を三ゴロ、木暮はワンボールからの2球目を左飛、藤井はワンストライクからの2球目をニゴロ、投球数は10球、合計60球。
タ軍は6回裏、長谷川がツーストライクナッシングからの3球目を三直、トップに返り呉昌征はワンボールからの2球目を中前打、金田が初球を左前に弾き返して一死一二塁、土井垣がスリーボールツーストライクからの6球目を中前にタイムリー、タ軍が1点を先制、本堂がワンワンからの3球目を三飛、藤村はフルカウントからの6球目に四球を選んで二死満塁、しかし御園生はワンボールからの2球目を遊ゴロに倒れて追加点はならず、投球数は湯浅のこの日最多となる23球、合計78球。
パ軍は7回表、森下が初球を打って二飛、中谷はツーボールワンストライクからの4球目を投ゴロ、富松はワンボールからの2球目を三飛、投球数は7球、合計67球。
タ軍は7回裏、渡辺は3球三振、高山泰夫は初球をニゴロ、長谷川はツーボールワンストライクからの4球目を中飛、投球数は8球、合計86球。
パ軍は8回表、伊勢川はワンストライクからの2球目を三塁に内野安打、松井はワンストライクからの2球目をニゴロで伊勢川が二封、湯浅はツーストライクナッシングからの3球目を二飛、トップに返り白石はワンストライクからの2球目を一ゴロ、投球数は9球、合計76球。
タ軍は8回裏、呉昌征がワンボールからの2球目を左前打、金田は初球を中前に弾き返して無死一二塁、土井垣はワンボールからの2球目を右飛、本堂はワンストライクからの2球目をニゴロ、これが「4-6-3」と渡ってダブルプレー、投球数は7球、合計93球。
パ軍は9回表、木暮はツーボールワンストライクからの4球目を右飛、藤井はツーストライクワンボールからの4球目を遊直、最後は森下がワンボールツーストライクからの4球目を三振、投球数は12球、合計88球。
渡辺誠太郎は5安打無四球2三振、88球の投球で今季2度目の完封、9勝目をマークする。
湯浅芳彰は8回を完投して7安打3四球3三振1失点、93球の投球であった。
試合開始は午後1時15分、試合終了は午後2時10分。この試合は55分で終了した「最短試合」として歴史に残ることとなった。
この試合が「最短試合」であることはよく知られているが、両軍投手の合計投球数が181球でこの時点での「最小記録」となったことはあまり知られていない。この後昭和22年8月10日、徳島二の丸球場で行われたホークスvsドラゴンズ戦で別所が8イニングを67球、服部が9イニングを107球で合計174球の「最小記録」が記録されることになる。その後更新されたかは不明。9回完投での最少投球数は昭和27年5月11日の近鉄戦での阪急の柴田英治と、昭和32年3月30日の西鉄戦での毎日の植村義信が記録した71球であるが、前者の試合は7対0、後者は5対1の試合なので、相手投手の投球数は多かった可能性が高い。
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