7月26日 (金) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 4 0 1 0 0 0 0 0 7 中部 18勝25敗2分 0.419 松尾幸造 西沢道夫 服部受弘
0 0 1 0 1 0 0 3 0 5 阪急 30勝24敗 0.556 笠松実 溝部武夫 天保義夫
勝利投手 西沢道夫 5勝6敗
敗戦投手 笠松実 7勝7敗
セーブ 服部受弘 3
二塁打 (中)西沢 (急)青田
三塁打 (中)三村
本塁打 (中)小鶴誠 4号、杉浦清 1号
勝利打点 (中)小鶴誠 5
中部日本、2発で勝負決める
後楽園の第2試合は松尾幸造と笠松実の先発で午後3時2分、池田球審の右手が上がりプレイボール。
中部は初回、一死後杉浦清監督が四球を選んで出塁、小鶴がレフトスタンドにツーランホームランを叩き込んで2点を先制する。
中部は2回表、先頭の藤原鉄之助が右前打で出塁、岩本章は中飛、松尾は左飛に倒れるが、三村が中越えに三塁打を放ち3-0、トップに返り古川が四球を選んで二死一三塁、ここで杉浦がレフトスタンドにプロ入り初ホーマーとなるスリーランを叩き込んで6-0と大きくリードする。阪急先発の笠松はこの2発でKO、二番手のマウンドに昭和18年以来の登板となる溝部武夫が上がり、小鶴を遊ゴロに打ち取る。戦前の登録名は中田武夫で、「溝部」姓での登板は初めてとなる。
中部先発の松尾は初回先頭の上田にいきなり四球を与えたが続く山田伝を投ゴロ併殺に打ち取り難を逃れた。しかし大量リードをもらった3回、坂田清春、溝部に連続四球を与えて無死一二塁、中部は松尾を下げて西沢道夫をマウンドに送り、荒木茂の遊ゴロで溝部が二封されて一死一三塁、トップに返り上田の右前タイムリーで1-6とするが、三塁を狙った一走荒木がライト加藤正二からの送球に刺されてタッチアウト。
中部は4回表、先頭の岩本が左前打で出塁、西沢がレフト線に二塁打を放って無死二三塁、三村は二飛に倒れ、トップに返り古川の三ゴロで三走岩本がホームを狙うがサード坂井豊司からの本塁送球にタッチアウト、二走西沢は動かず二死二塁、杉浦が左前にタイムリーを放ち7-1と突き放す。
阪急は5回裏、先頭の坂井がレフト線にヒット、坂田も中前打で続いて無死一二塁、溝部の遊ゴロが「6-4-3」と渡ってダブルプレー、二死三塁から荒木が右前にタイムリーを放ち2-7とする。
阪急は8回裏、先頭の山田が左前打で出塁、青田の左中間二塁打で山田が還り3-7、野口二郎の遊ゴロで青田が三塁に走り、ショート杉浦が三塁に送球するがセーフ、野選が記録されて無死一三塁、野口明のニゴロで野口二郎が二封される間に三走青田が還って4-7、坂井の右前打で野口明は三塁に進み、坂田は遊飛に倒れて二死一三塁、溝部に代わる代打鳥居兵治の打席でキャッチャー藤原のパスボールが飛び出し三走野口明が還って5-7、鳥居は四球を選んで二死一二塁、しかし森田定雄に代わる代打日比野武は左飛に倒れてこの回の反撃は3点まで。
中部は最終回、西沢に代えて服部受弘をマウンドに送り込み逃げ切りをはかる。
阪急最終回の攻撃は先頭の上田が三振、山田が四球を選んで出塁、青田もストレートの四球で一死一二塁、ここで服部が何故か一塁に牽制球を投げるが悪送球となって一死二三塁、しかし野口二郎は三振、野口明はニゴロに倒れて中部が逃げ切った。
中部は得意の長打攻勢であげた序盤のリードを守り切った。小鶴と杉浦の2発で勝負を決めたのである。
阪急は5回まで3併殺に拙走もあって追い付くチャンスを逃した。
西沢道夫は5勝目をマークしたが、6イニングで9安打3四球と、相変わらず1イニングに2走者を出す内容で、阪急の拙攻に助けられたもの。打っては追撃のきっかけとなる二塁打を放った。打者転向が待たれるところである。
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