2016年9月17日土曜日

18年 阪神vs阪急 5回戦


6月20日 (日) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 阪神 16勝13敗1分 0.552 中原宏 若林忠志
0 0 0 0 0 0 0 2 X 2 阪急 13勝17敗 0.433 中田武夫


勝利投手 中田武夫 3勝4敗
敗戦投手 若林忠志 9勝4敗

二塁打 (神)中原

勝利打点 松本利一 1


松本利一、決勝の逆転打

 阪神は2回、一死後カイザー田中義雄が中前打で出塁するが、ピッチャー中田武夫からの牽制に釣り出され挟殺プレー、「1-3-6-1A」と転送されてタッチアウト。二死無走者となったが、門前真佐人の三ゴロをサード伊藤健一が一塁に悪送球して二死一塁、中原宏が左中間を破る二塁打を放って門前を迎え入れ1点を先制する。

 阪神先発の中原は好調なピッチングで、初回二死から下社邦男に中前打を許すが、池田久之を遊ゴロに打ち取る。2回表に先制打を放つと、その裏は松本利一、松本泰三を連続三振に切って取り三者凡退、3回も三者凡退に抑える。


 阪急は4回、一死後下社が四球で出塁、池田も四球を選んで一死一二塁、ここも中原が踏ん張り松本利一は捕邪飛、松本泰三は三ゴロに倒れる。

                      
 阪急は5回、先頭の中田が二遊間にヒット、仁木安が送りバントを決めて一死二塁、中村栄は三振に倒れるが、トップに返り上田藤夫が四球を選んで二死一二塁、ここも中原がフランク山田伝を遊飛に打ち取り阪急は無得点。しかし徐々に中原を捕まえてきた。


 阪急は6回、先頭の下社がセカンドにヒット、阪神ベンチはここで無失点の中原を下げて若林忠志がマウンドに上がる。池田が送りバントを決めて一死二塁、松本利一の中前打で二走下社が三塁ベースを蹴ってホームに突進、しかしセンター金田正泰からのバックホームにタッチアウト、三木久一も三ゴロに倒れて無得点。


 1点を追う阪急は8回裏、先頭の山田が三塁への内野安打で出塁すると二盗に成功、下社は四球を選んで無死一二塁、池田のピッチャー強襲ヒットで無死満塁、ここで松本利一がライトに逆転の2点タイムリーを放って2-1と試合をひっくり返す。


 中田武夫は終盤快調なピッチングを見せ、7回から9回の3イニングを三者凡退に抑えて7安打1死球2三振1失点、自責点ゼロの完投で3勝目をあげる。


 松本利一は6回の同点機に中前打を放ったがセンター金田正泰の好送球に阻まれる。しかし8回の満塁のチャンスには逆転打を放って雪辱した。金鯱時代はサウスポーのピッチャーだった松本利一は阪急では打撃を買われて一塁に転向し、昭和18年は主力打者として活躍した後入営、戦死を遂げることとなる。



0 件のコメント:

コメントを投稿