6月23日 (水) 甲子園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 阪神 17勝14敗1分 0.548 若林忠志
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 南海 13勝18敗1分 0.419 丸山二三雄
勝利投手 若林忠志 10勝4敗
敗戦投手 丸山二三雄 1勝6敗
二塁打 (神)金田、景浦
勝利打点 大島武 1
大島武、延長11回決勝打
阪神は初回、先頭の塚本博睦が四球で出塁、金田正泰の右前打で無死一二塁と先制のチャンス、しかしカイザー田中義雄の送りバントがキャッチャー守備妨害となって一死一二塁、玉置玉一の三ゴロの間に二者進塁して二死二三塁、しかし御園生崇男は三ゴロに倒れて無得点。
南海は1回裏、先頭の猪子利男が中前打で出塁するが、長谷川善三の送りバントがピッチャーへの小フライとなり若林忠志が一塁に送球してダブルプレー、岡村俊昭が二遊間に内野安打を放つが、中野正雄は二ゴロに倒れて無得点。
初回は両軍送りバント失敗で得点ならず。
阪神は2回と4回のチャンスを併殺で潰し、南海も5回に一死満塁のチャンスで猪子の投ゴロが「1-2-3」のゲッツー。
阪神は9回表、先頭の門前真佐人に代わって代打に景浦将が登場、甲子園に詰めかけた3,500人の観衆がどよめいた。昭和14年以来4年ぶりに打席に立った景浦はワンワン後の3球目を引っ張りレフト線に二塁打、代走に野口昇が起用されてベンチに戻る景浦を内野席の観衆が拍手で迎える。若林が投前に送りバントを決めて一死三塁、乾国雄は一邪飛に倒れ、武智修に代わる代打平林栄治が四球を選ぶと二盗に成功、しかし塚本はセカンドライナーに倒れてこの回も無得点。
阪神は9回裏の守備から、ファースト門前の代打に出て二塁打を放った景浦の代走に起用された野口昇がショートの守備に就き、ショート武智の代打に出た平林に代わり大島武が入ってファースト。
阪神は11回表、一死後野口昇が中前打を放って出塁、野口が勝負の二盗を敢行するがキャッチャー八木進からの送球にタッチアウト、若林が中前打を放って二死一塁、乾が四球を選んで二死一二塁、大島武が左前に均衡を破るタイムリーを放って1-0とする。これが決勝点となった。
若林忠志は8回からの4イニングを三者凡退に抑え、6安打1四球無三振で今季5度目の完封、10勝目をマークする。
景浦の復帰に沸く甲子園で延長11回表に決勝打を放った大島武は今季で退団。戦争の時代を生き抜き、2008年10月26日に85歳で亡くなられたことが、社団法人全国野球振興会(日本プロ野球OBクラブ)発行の「OB NEWS」Vol.41(2009年3月発行)により確認できる。
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