6月22日 (火) 甲子園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 阪神 16勝14敗1分 0.533 中原宏 三輪八郎 大橋棣
5 2 0 7 0 1 0 1 X 16 西鉄 10勝18敗3分 0.357 野口二郎
勝利投手 野口二郎 6勝7敗
敗戦投手 中原宏 0勝1敗
二塁打 (神)田中 (西)中村民雄
三塁打 (神)富松、野口明2
勝利打点 野口二郎 1
西鉄大勝
西鉄は初回、先頭の中村信一が四球で出塁、濃人渉もストレートの四球、富松信彦の投前送りバントをピッチャー中原宏が三塁に送球するがセーフ、野選が記録されて無死満塁、野口明は捕飛に倒れるが、野口二郎が右前にタイムリーを放って2点を先制、黒沢俊夫のライト線ヒットで一死満塁、中村民雄がストレートの押出し四球を選んで3-0、ここで阪神ベンチは先発の中原から三輪八郎にスイッチ、山田秀夫の左前タイムリーで4-0、鵜飼勉の遊ゴロ併殺崩れの間に三走黒沢が還ってこの回5点を先制する。
西鉄は2回、先頭の濃人の三ゴロをサード玉置玉一が一塁に悪送球、富松はストレートの四球を選び、野口明は三邪飛に倒れるが、野口二郎の左前打で一死満塁、黒沢の三ゴロ併殺崩れの間に三走濃人が還って6-0、黒沢が二盗を決め、中村民雄が四球を選んで二死満塁、山田が左前に2打席連続のタイムリーを放って7-0と突き放す。
3回は三者凡退で終わった西鉄は4回に猛攻を見せる。先頭の野口明が四球からパスボールで二進、続く野口二郎が連続四球、黒沢の右前打で無死満塁、中村民雄がレフト線に二塁打を放って2点追加し9-0、山下好一だが四球を選んで再び無死満塁、鵜飼の中前タイムリーで10-0、トップに返り中村信一が押出しの死球を受けて11-0、濃人は三邪飛に倒れて一死満塁、ここで富松が右中間に走者一掃の三塁打を放って14-0として止めを刺した。
阪神は5回から三輪八郎が降板して内野手登録の大橋棣がマウンドに上がる。
西鉄は5回、二死後山田、鵜飼が連続四球、しかしトップに返り中村信一の当りはセカンドライナー、大橋はプロ入り初登板の初回を何とか無失点で切り抜ける。
西鉄は6回、二死後野口明が左中間に三塁打、ここで急造投手・大橋がワイルドピッチを犯して15-0。
大橋は7回の西鉄の攻撃を三者凡退に抑えたが、8回、一死後濃人にストレートの四球を与えて濃人が二盗、野口明が2打席連続となる三塁打を左中間に放って16対0として西鉄が大勝した。
大量得点に守られた野口二郎は4安打1四球2三振で今季3度目の完封、6勝目をあげる。野口二郎の通算237勝のキャリアの中で、最も楽な試合だったかもしれない。
西鉄の勝因は数多いが、序盤は八番山田秀夫の2打席連続タイムリー、九番鵜飼勉が追撃のタイムリーを含む2打点と下位打線の活躍、中盤以降は三番富松信彦の満塁走者一掃三塁打、野口明の2打席連続三塁打と主軸の活躍が目立った。何よりも、阪神二番手の三輪八郎の乱調が最大の要因でしょう。
そんな中でプロ入り初登板した内野手・大橋棣は4イニングを2安打4四球1三振2失点、西鉄が本気を出す状況ではなかったとは言えなかなかの好投で、関西大学時代に強肩を謳われた片鱗を見せた。プロでの登板はこの1試合のみとなる。
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