10月26日 (月) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 阪急 46勝44敗6分 0.511 小田野柏
1 0 0 0 0 0 0 0 X 1 大洋 54勝34敗6分 0.614 野口二郎
勝利投手 野口二郎 35勝15敗
敗戦投手 小田野柏 1勝3敗
勝利打点 野口明 7
野口二郎、年間最多完封記録を更新
大洋は初回、一死後濃人渉が中前打で出塁、浅岡三郎の三ゴロは「5-4-3」と転送されたが二塁はセーフで一塁はアウト、「打走法」が掛かっていた可能性がある。二死二塁となったところで野口明が左前に先制タイムリー、これが決勝点となり、スミ一を野口二郎が守り切って大洋が1対0で接戦を制す。
野口二郎は3安打1四球4三振で今季17回目の完封。三者凡退を7度記録する。
阪急唯一のチャンスは5回に到来した。すなわち、先頭の山下好一が右前にチーム初ヒット、小田野柏も右前打で続いて無死一二塁、しかし森田定雄は捕邪飛、日比野武も左飛に倒れて二死一二塁、中村栄が四球を選んで二死満塁とするが、この日ライトに入った笠松実は左飛に倒れて無得点に終わった。阪急外野陣はこのところセンターフランク山田伝、レフト山下好一、ライト小田野柏で、この日のように小田野が登板するとライトには笠松が入っている。
野口二郎は9回にも先頭の山田に中前打を許し、上田藤夫に送りバントを決められて一死二塁のピンチを迎えたが、黒田を遊ゴロ、山下好一を三振に打ち取り今季35勝目にして17回目の完封。これまで年間最多完封記録は須田博が昭和15年に記録した16回であったが、野口二郎が更新した。因みに昭和15年の須田はスタルヒンで11回、須田博で5回の完封を記録している。
阪急先発の小田野柏も8回を完投して3安打1四球3三振1失点の好投であった。
*野口二郎は3安打完封で今季35勝目、17度目の完封を記録して昭和15年に須田博が作った年間最多完封記録を更新した。
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