11月2日 (月) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 朝日 43勝47敗6分 0.478 内藤幸三
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 阪神 46勝45敗5分 0.505 御園生崇男
勝利投手 内藤幸三 5勝8敗
敗戦投手 御園生崇男 12勝15敗
二塁打 (朝)内藤、岩田
勝利打点 酒沢政夫 2
内藤幸三、12回を完封
内藤幸三と御園生崇男によるいつ果てるとも知れない投手戦は延長12回決着がついた。
朝日は初回、先頭の坪内道則の当りは三ゴロ、これをサード野口昇がエラーして無死一塁、酒沢政夫の二ゴロの間に坪内は二進、岩田次男の中前打で一死一三塁、浅原直人は二飛に倒れるが、内藤が四球を選んで二死満塁、しかし中谷順次は遊ゴロに倒れて無得点。
阪神は1回裏、一死後山口政信がツーナッシングから粘って四球を選び出塁するが、カイザー田中義雄の二ゴロは「4B-3」のゲッツー。
朝日は2回、先頭の広田修三が四球を選んで出塁、原秀雄が送ってこの回も一死二塁とするが、早川平一は三振、トップに返り坪内も左飛に倒れてスリーアウトチェンジ。
阪神は2回裏も一死後藤井勇がストレートの四球で出塁するが、御園生の二ゴロが「4-6-3」と渡ってダブルプレー。
朝日は3回、先頭の酒沢がセンター右にヒット、岩田次男は右飛に倒れるが、浅原もセンター右にヒットを放ち一死一二塁と3イニング連続でスコアリングポジションに走者を送るが、内藤は三振、中谷も三ゴロに倒れてこの回も無得点。
阪神は4回、先頭の塚本博睦が左前打で出塁するが、山口の二ゴロで塚本は二封、田中の遊ゴロで山口は二封、門前真佐人は左飛に倒れて走者を進めることもできず無得点。
阪神は7回、二死後藤井が中前打、御園生も左前打で続いてこの試合初めてスコアリングポジションに走者を送るが、野口は三ゴロに倒れてこの回も無得点。
朝日は8回、二死後内藤が右中間に二塁打、中谷に代わる代打林安夫の三塁線の当りがレフトに抜けたのを見て三塁に進んでいた内藤がホームを狙うが、バックアップのレフト山口政信口からの本塁送球にタッチアウト。林の記録は三塁内野安打で、内藤の三塁進塁と本塁突入はプレーが切れているので、レフトに抜けたのを確認してからホームを狙ったようだ。
朝日は10回、二死後岩田が左中間に二塁打を放つが、浅原は右飛に倒れてここも無得点。
阪神は10回裏、一死後平林栄治が中前打で出塁、ここで二盗を試みるがキャッチャー広田からの送球にタッチアウト、三輪裕章に代わる代打藤村隆男は三振に倒れてスリーアウトチェンジ。
朝日は12回、一死後斉藤忠二の当りは遊ゴロ、これを11回の守備からショートに入っていた大橋棣がエラー、トップに返り坪内がセンター左にヒットを放って一死一二塁、ここで酒沢がセンター右に殊勲の決勝タイムリーを放ち1-0とする。
内藤幸三は12回裏、一死後上田正にストレートの四球を与えるが、御園生を遊ゴロに打ち取り上田は二封、御園生が二盗を決めて二死二塁とするが、最後は野口を遊ゴロに打ち取り試合終了。内藤は12回を5安打5四球6三振に抑えて今季2度目の完封、5勝目をあげる。
朝日守備陣がノーエラーで力投の内藤を盛り立てた。
決勝タイムリーを放った酒沢政夫は前節週間MVPを獲得しているようにこのところ絶好調で、この日は九番から二番に上がっていた。これも竹内愛一監督の起用がヒットしたと言えるでしょう。九番打者を二番に上げた事例としては、1974年夏の甲子園で優勝した銚子商業で、九番セカンドの若海が3回戦の中京商業戦で3打数3安打、準々決勝の平安戦で4打数3安打と当たっていたことから、準決勝と決勝で二番に上がった事例が認められる。
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