2015年12月18日金曜日

17年 巨人vs阪神 14回戦


10月25日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 2 0 0 0 0 0 2 巨人 64勝27敗4分 0.703 須田博
0 1 0 0 2 1 1 0 X 5 阪神 46勝43敗5分 0.517 若林忠志

勝利投手 若林忠志 21勝13敗
敗戦投手 須田博     21勝8敗

三塁打 (巨)楠

勝利打点 田中義雄 5


阪神内野陣、渋い活躍

 巨人先発の須田博はここまで21勝7敗、一方、阪神先発の若林忠志はここまで20勝13敗。戦列を離脱した21勝6敗の広瀬習一と共に激しくハーラー4位の座を争う二人が先発。

 阪神は2回、先頭の若林が中前打で出塁、野口昇の投前送りバントに須田がダッシュ良く飛び出して若林は二封、しかし平林栄治はストレートの四球、乾国雄も四球を選んで一死満塁、トップに返り塚本博睦の右前タイムリーで1点を先制する。

 巨人は4回、二死後楠安夫が右中間に三塁打、中島治康の三塁内野安打で1-1の同点、伊藤健太郎がライト線にヒット、永沢富士雄がライト線にタイムリーを放って2-1と逆転に成功する。

 阪神は5回、一死後松尾五郎の当りは遊ゴロ、これをショート白石敏男がエラー、藤井勇の投ゴロの間に松尾は二進、門前真佐人の左前タイムリーで2-2の同点、この打球をレフト伊藤がファンブルして打者走者の門前は二塁に進み、カイザー田中義雄の一塁内野安打で門前が還り3-2と逆転する。

 阪神は6回、一死後平林が三前にセーフティバントを決めて出塁、乾に代わる代打三輪裕章の三ゴロでランナーが入れ替わり、三輪が二盗に成功、トップに返り塚本は四球、松尾も四球を選んで二死満塁、藤井が押出し四球を選んで4-2とする。須田博はスタルヒン時代のノーコン病が再発したようだ。

 阪神は7回、先頭の田中がストレートの四球、若林が送って一死二塁、野口昇が中前にタイムリーを放って5-2と突き放す。

 若林忠志は6安打2四球3三振の完投で須田、広瀬に並ぶ21勝目をあげる。

 須田博は9安打8四球3三振5失点と乱れた。


 阪神の八番セカンド平林栄治が2回に貴重なつなぎの四球を選び、6回にはバントヒットを決めてホームに還った。九番サードで先発した乾国雄も2回につなぎの四球を選び、二番手サードの三輪裕章は2盗塁1得点、七番ショートの野口昇も2回に送りバントを決めて7回にはタイムリーも放った。昭和17年阪神低迷の原因は内野陣の弱体化にあるが、下位を打つ内野陣が本日のような渋い働きを見せれば巨人にも勝てるのである。


 

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