10月20日 (火) 西宮
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 阪神 44勝43敗5分 0.506 若林忠志
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 阪急 46勝42敗5分 0.523 小田野柏 森弘太郎
勝利投手 若林忠志 20勝13敗
敗戦投手 小田野柏 1勝2敗
二塁打 (神)平林
勝利打点 藤井勇 2
猛打賞 (神)平林栄治 1
若林忠志、6安打完封の巧投
阪神は3回、一死後乾国雄が四球を選んで出塁、トップに返り塚本博睦の一塁内野安打で一死一二塁、松尾五郎は右飛に倒れるが、藤井勇の二遊間内野安打で二走乾が還り1点を先制する。これがこの試合両チーム唯一の得点であった。
阪神先発の若林忠志はランナーを出しながらも粘り強いピッチング。三者凡退に抑えたの8回だけで、6安打4四球5三振、阪急の9残塁に助けられて今季3度目の完封、20勝目をあげる。
今季の20勝投手はここまで野口二郎33勝、林安夫25勝、神田武夫24勝、広瀬習一21勝、須田博21勝で若林は6人目となるが、完封数は野口二郎16回、林安夫11回、神田武夫6回、広瀬習一10回、須田博6回に対して若林は僅かに3回目。神田は体調の問題で完投能力がなくなってきており、須田は病み上がりで完封が少ないという事情がある。若林の場合は打たせて取るピッチングスタイルに起因するものでしょう。
平林栄治が4打数3安打二塁打1本でプロ入り初の猛打賞を記録した。平林は松本商業時代、戦後南海や中日で活躍して引退後は野球解説者やアマチュア野球記者となる土屋亨と共に昭和15年のセンバツと夏の甲子園に出場し、主力打者として夏の甲子園ではベスト4に進出する原動力となった。プロでは強打を発揮できなかったが、この試合では猛打賞の活躍であった。昭和18年を最後に兵役に就き、戦死することとなる。
*昭和15年センバツ出場時の松本商業のメンバー。「土屋亨」は「堀内」姓で出場している。(選抜高等学校野球大会50年史より)
*昭和15年夏の大会準決勝。平林栄治は3打数1安打3打点の活躍。センバツではセカンドだった土屋亨(堀内)は夏はサードに回った。海草中学は前年サードの真田がエースとなって二連覇を達成した。(全国高等学校野球選手権大会50年史より)
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