2016年4月11日月曜日

18年 朝日vs阪急 2回戦


4月15日 (木) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 朝日 3勝3敗 0.500 林安夫 内藤幸三
0 0 0 1 4 0 0 0 X 5 阪急 3勝2敗 0.600 中田武夫 笠松実

勝利投手 笠松実 1勝0敗
敗戦投手 林安夫 1勝3敗

二塁打 (急)池田2、笠松
三塁打 (急)下社2

勝利打点 下社邦男 1

猛打賞 (朝)小林章良 1


下社邦男、2打席連続三塁打

 阪急は2回、二死後下社邦男が左中間に三塁打、しかしフランク山田伝は一ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。

 朝日は3回、二死後林安夫が四球で出塁、小林章良が右前打を放って二死一三塁、渡辺時信がライト線に先制タイムリーを放って1-0とする。

 阪急は4回の守備から先発の中田武夫に代えて笠松実をマウンドに送り込む。

 阪急は4回裏、先頭の上田藤夫が三前にセーフティバント、サード景浦賢一が一塁に大悪投して打者走者の上田は一気に三塁に進む。上田の記録は内野安打、池田久之が四球を選んで無死一三塁、笠石徳五郎の二ゴロをセカンド原秀雄がエラーして1-1の同点、笠石には打点が記録された。無死一二塁から中村栄の投前送りバントをピッチャー林が三塁に送球して二走池田は三封、松本泰三が四球を選んで一死満塁、ここで林の三塁牽制に三走笠石が刺されてツーアウト、伊藤健一も左飛に倒れてこの回は同点止まり。林はこの回2個の補殺を記録した。

 阪急は5回、先頭の笠松が左前打で出塁、トップに返り下社が左中間に2打席連続三塁打を放って2-1と勝越し、山田が四球から二盗を決めて無死二三塁、ピッチャー林の二塁牽制悪送球の間に三走下社が還って3-1、二走山田も三塁に進み、上田の二ゴロの間に山田が還って4-1、池田が右中間に二塁打を放って一死二塁、笠石の遊ゴロをショート酒沢政夫がエラーして一死一三塁、中村がセンター右にタイムリーを放って5-1とする。


 阪急二番手の笠松実は6イニングを1安打ピッチング、2四球2三振無失点に抑えて今季初勝利を飾る。


 阪急は下社邦男が2本の三塁打を放って勝利打点も記録、池田久之も二塁打2本、笠松も二塁打を放ってチームで5本の長打を記録した。


 朝日では小林章良が3本の右前打を放って猛打賞を記録した。


 

2016年4月9日土曜日

18年 阪神vs南海 2回戦


4月15日 (木) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 阪神 3勝3敗 0.500 三輪八郎 渡辺誠太郎
0 1 0 2 5 0 0 0 X 8 南海 3勝2敗 0.600 清水秀雄
 
勝利投手 清水秀雄 2勝1敗
敗戦投手 三輪八郎 2勝2敗

二塁打 (神)野口昇 (南)加藤2、長谷川

勝利打点 加藤喜作 1

猛打賞 (南)加藤喜作(4安打) 1



加藤喜作が4安打!

 阪神は三輪八郎、南海は清水秀雄、両サウスポーの先発。

 南海は2回、先頭の清水が四球を選んで出塁、八木進は左飛に倒れるが中野が四球を選んで一死一二塁、平井猪三郎は三振に倒れるが、加藤喜作が左中間に二塁打を放って1点を先制する。

 南海は4回、一死後平井が四球を選んで出塁、加藤が三塁に内野安打、トップに返り猪子利男の投ゴロで加藤が二封されて二死一三塁、ここで重盗を敢行、戦場から復帰して昭和14年以来の登場となる平井が本盗を決めて2-0、長谷川善三の右中間二塁打で3-0とする。

 阪神は5回から先発の三輪八郎に代えて渡辺誠太郎をマウンドに送るが、火に油を注ぐ結果となった。

 南海は5回、先頭の別所昭の遊ゴロをショート野口昇が一塁に悪送球、清水が四球、八木の三前バントが内野安打となって無死満塁、中野が左前に2点タイムリーを放って5-0、平井が送りバントを決めて一死二三塁、加藤のレフト線二塁打で7-0、トップに返り猪子が三塁内野安打から二盗を決めて一死二三塁、長谷川の三ゴロの間に三走加藤が還って8-0として試合を決める。


 清水秀雄は5安打4四球8三振の力投で今季初完封、2勝目をあげる。


 平井猪三郎は4月11日の阪急戦で4年ぶりに復帰、本日が帰還後初のスタメン登場となって本盗と送りバントを決める渋い活躍を見せた。


 加藤喜作が4打数4安打3打点、二塁打2本を記録。様々な形で日本球界に寄与することとなる加藤にとっては小さな出来事かもしれないが、プロ野球選手時代の加藤喜作の記録としては特別のものであったと推察される。



*加藤喜作は4打数4安打3打点、二塁打2本を記録した。戦前最高の遊撃手とも言われる加藤もセカンドを守っている。




 

2016年4月7日木曜日

18年 西鉄vs名古屋 2回戦


4月15日 (木) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 西鉄 1勝5敗 1.667 野口二郎
0 0 2 0 0 0 0 0 X 2 名軍 5勝0敗 1.000 森井茂

勝利投手 森井茂    1勝0敗
敗戦投手 野口二郎 1勝3敗

二塁打 (名)石丸藤吉

勝利打点 岩本章 2


森井茂、5安打完封

 西鉄は野口二郎が先発、名古屋は森井茂が今季初先発。快速球vs超技巧派の対決となった。

 名古屋は3回、一死後金山次郎が中前打、森井も中前打を放って一死一二塁、トップに返り石丸藤吉の中前打で一死満塁、岩本章が中前に痛烈な2点タイムリーを放って2-0とする。

 西鉄は2回、先頭の野口明がストレートの四球、野口二郎が中前打を放って無死一二塁、しかし中村民雄は一飛、祖父江東一郎も遊飛、宇野錦次は三ゴロに倒れる。

 西鉄は5回、先頭の祖父江がレフト線に二塁打、宇野は左飛に倒れるが、富松信彦の左前打で一死一二塁、トップに返り中村信一の遊ゴロで富松は二封されて二死一三塁、中村の二盗はキャッチャー藤原鉄之助に刺されてスリーアウトチェンジ。

 西鉄は6回、一死後濃人渉が中前打、野口明が四球を選んで一死一二塁、しかし野口二郎の三ゴロは「5-4-3」と渡ってダブルプレー。

 西鉄は9回、先頭の濃人が中前打、野口明は捕邪飛に倒れて一死一塁、野口二郎の遊ゴロは「6-4-3」と渡ってダブルプレーで試合終了。


 名古屋先発の森井茂は5安打3四球1三振の完封で今季1勝目。野口二郎を2つの併殺打に仕留めたことが勝因であった。


 名古屋はこれで開幕5連勝。うち、完封勝利は4回目となった。松尾幸造、石丸進一、西沢道夫、森井茂の4人が完封勝利を飾っている。


 

2016年4月5日火曜日

18年 巨人vs大和 2回戦


4月15日 (木) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 1 1 0 2 巨人 2勝4敗 0.333 藤本英雄
0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 大和 2勝3敗 0.400 広島清美 片山栄次

勝利投手 藤本英雄 2勝1敗
敗戦投手 片山栄次 2勝2敗

本塁打 (和)苅田 1号 (巨)多田 1号


小池繁雄、意地の三封

 開幕から1勝4敗と調子の出ない巨人は藤本英雄が先発。一方、開幕から2勝2敗といつになく好調の大和は巨人戦で時々好投する広島清美が先発する。

 巨人は初回、先頭の呉昌征が四球で出塁、青田昇は右飛に倒れるが呉が二盗に成功、白石敏男も四球を選んで一死一二塁、しかし中島治康は中飛、伊藤健太郎も中飛に倒れて無得点。

 巨人は2回、先頭の坂本茂がストレートの四球で出塁、大和ベンチはここでコントロールの定まらない広島から片山栄次にスイッチ、これが効を奏して多田文久三は二飛、小池繁雄の遊ゴロが「6-4-3」と渡ってスリーアウトチェンジ。

 巨人は3回、一死後呉がストレートの四球で出塁、青田は中飛に倒れるが白石がレフト線にヒット、中島も四球を選んで二死満塁とするが、伊藤の遊ゴロで中島が二封されてこの回も無得点。

 大和は5回まで藤本に封じ込まれて無安打無得点。序盤のチャンスを逃した巨人も4回、5回、6回と三者凡退。

 大和は6回裏、先頭の苅田久徳がレフトスタンドにアーチを架けて1点を先制する。大和が藤本から奪った初ヒットであった。巨人には嫌な流れになりかけた。

 巨人は7回、一死後多田がレフトスタンドに同点ホームランを叩き込んで1-1の同点とする。多田の一発が巨人の悪循環を断ち切った。

 巨人は8回、一死後青田の打球は三ゴロ、これをサード大塚鶴雄がエラー、白石がライト線にヒットを放ち一死一三塁、中島が右中間に決勝タイムリーを放って2-1と勝ち越す。

 藤本英雄は3安打5四球7三振の完投で2勝目をあげたが、苦しいピッチングであった。


 大和7回の攻撃、一死後鈴木秀雄が四球で出塁、片山の二ゴロの間に鈴木は二進、杉江が四球を選んで二死一二塁、トップに返り木村孝平の三ゴロを捕球したサード小池繁雄は二走鈴木を封殺せんと三塁ベースに駆け込むがセーフ、このプレーに野選が記録されて二死満塁、続く苅田の当りも三ゴロ、この打球を捕球したサード小池は今度はしっかりと三塁ベースを踏んで二走杉江を三封して意地を見せた。


 ということで、この試合の見出しは「小池繁雄、意地の三封」とさせていただきます。


2016年4月3日日曜日

18年 第1節 週間MVP



 昭和18年第1節は、名古屋が4勝0敗、朝日が3勝2敗、阪神が3勝2敗、大和が2勝2敗、南海が2勝2敗、阪急が2勝2敗、西鉄が1勝4敗、巨人が1勝4敗であった。


週間MVP

投手部門

 名古屋 西沢道夫 1

 今節2勝1完封。打っても4月13日の巨人戦で勝利打点。


打撃部門

 朝日 浅原直人 1

 今節17打数6安打5得点7打点、勝利打点2個。

 巨人 呉昌征 1

 今節18打数9安打5四球4盗塁、猛打賞2回。


殊勲賞

 名古屋 小鶴誠 1

 4月3日の大和戦で10回サヨナラ二塁打。

 名古屋 岩本章 1

 4月11日の大和戦で決勝ホーマー。

 大和 苅田久徳 1

 4月13日の巨人戦で沢村栄治から決勝打。


敢闘賞

 朝日 真田重蔵 1

 今節2勝。

 南海 別所昭 1

 打者として12打数4安打。

 大和 片山栄次 1

 今節2勝。

 阪急 上田藤夫 1

 今節13打数4安打。

 阪神 乾国雄 1

 今節13打数4安打。


技能賞

 大和 呉新亨 1

 4月13日西鉄戦の単独本盗を含む4盗塁。

 阪急 下社邦男 1

 4月13日阪神戦で「雪隠詰め」を演出するバックホーム。

 名古屋 金山次郎 1

 4月13日巨人戦で勝利呼び込む進塁打。


 

2016年4月2日土曜日

18年 阪急vs阪神 1回戦


4月13日 (火) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 3 0 0 0 0 0 0 3 阪急 2勝2敗 0.500 森弘太郎
0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 阪神 3勝2敗 0.600 三輪八郎 若林忠志

勝利投手 森弘太郎 1勝0敗
敗戦投手 三輪八郎 2勝1敗

二塁打 (急)仁木、森 (神)塚本2、武智、門前

勝利打点 なし

猛打賞 (神)塚本博睦 1


雪隠詰め

 阪急は初回、一死後フランク山田伝が四球で出塁、二死後山田が二盗に成功、池田久之も四球を選んで二死一二塁とするが、笠石徳五郎は三ゴロに倒れて無得点。

 阪急は2回、先頭の中村栄が四球で出塁すると下社邦男が送って一死二塁、しかし伊藤健一は捕邪飛、森弘太郎も三振に倒れてこの回も無得点。

 阪神は2回裏、先頭のンカイザー田中義雄のセーフティバントをピッチャー森がお手玉、エラーが記録されて無死一塁、パスボールで田中は二進、門前真佐人が送りバントを決めて一死三塁、乾国雄が四球を選んで一死一三塁、三輪八郎の二ゴロで三走田中がホームを狙うが、セカンド上田藤夫がホームに送球すると田中は三塁ベースに逆戻り、キャッチャー池田が三塁に送球するがこれをサード伊藤が後逸、二塁に進んでいた乾はこれを見て三塁に走り、田中も再度ホームを狙うがバックアップしたレフト下社が素早くホームに送球、田中は又も三塁に逆戻りするが既に乾も三塁ベースに到着しており「雪隠詰め」、占有権は田中にあるので乾が「7-2-5」でタッチアウトとなった。打者走者の三輪は二塁に進んでおり二死二三塁、武智修は二ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。

 阪急は3回、先頭の仁木安が右中間に二塁打、山田が四球を選んで無死一二塁、上田の一塁線送りバントをファースト門前が間に合わない三塁に送球、しかもこれが高く逸れる悪送球となって仁木が還り1点を先制、このワンプレーで犠打と野戦とエラーが記録された。一走山田は三塁に、打者走者の上田は二塁に進んで無死二三塁、池田の右犠飛で2-0、二走上田もタッチアップから三塁に進み、笠石が四球から二盗を決めて一死二三塁、中村は浅い左飛に倒れるが、下社の一塁内野安打で三走上田が還って3-0とリードする。

 阪神は6回、一死後田中が左前打、門前の左中間二塁打で一死二三塁、乾に代わる代打御園生崇男の中犠飛で1点返して1-3とするが反撃もここまで。


 森弘太郎は8安打2四球無三振の完投で今季初勝利を飾る。名投手森弘太郎の、戦前最後の勝利となった。


 阪神打線は8安打を放ち二塁打も4本飛び出したがあと1本が出ずじまいで8残塁。

 阪急は4安打ながら9四球を選んだが3回以降は得点できずに11残塁。

 フランク山田伝が4四球3盗塁を記録する活躍を見せた。



*2回に記録された「雪隠詰め」の場面。





*「雑記」欄には「三塁に走者二人でて
アウトされる」と記載されている。昭和15年3月31日のライオンvsタイガース1回戦(2012年7月7日掲載)で起きた「雪隠詰め」は「雑記」欄の記載がなく、スコアカードから読み解いたものでした。





 

18年 南海vs朝日 1回戦


4月13日 (火) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 2 0 0 0 0 0 1 4 南海 2勝2敗 0.500 別所昭
0 0 0 3 0 0 0 0 0 3 朝日 3勝2敗 0.600 内藤幸三 林安夫

勝利投手 別所昭 1勝1敗
敗戦投手 林安夫 1勝2敗

二塁打 (南)別所、加藤 (朝)酒沢

勝利打点 猪子利男 1

ファインプレー賞 (朝)浅原直人 1


別所昭、プロ入り初勝利!

 南海は2回、四番ピッチャー別所昭が一塁に内野安打、清水秀雄が四球を選んで無死一二塁、鈴木芳太郎の送りバントは捕邪飛となって失敗、八木進の投ゴロの間に二者進塁して二死二三塁、中野正雄の左前タイムリーで1点を先制する。

 南海は2回、先頭の猪子利男がストレートの四球で出塁、長谷川善三の送りバントが野選を誘い無死一二塁、岡村俊昭が投前に送りバントを決めて一死二三塁、別所の三ゴロで三走猪子がホームを突き、サード景浦賢一のバックホームはセーフ、野選が記録されて2-0、一死一三塁から清水の一ゴロで三走長谷川が還り3-0とリードを広げる。

 南海4回の攻撃、一死後中野のカウントがワンツーとなったところで朝日はキャッチャーを広田修三から小林章良に交代、2球目のファウルの時に広田が怪我をしたか、3球目を捕球した時に突き指したのでしょうか。

 朝日は4回、先頭の酒沢政夫がライト線に二塁打、早川平一の遊ゴロの間に酒沢は三進、浅原直人の三塁内野安打がタイムリーとなって1-3、内藤幸三の三ゴロをサード鈴木がエラー、続く小林の打席でダブルスチールを決めて一死二三塁、4回途中からマスクを被る小林が中前に同点の2点タイムリーを放って3-3と追い付く。

 南海は8回、二死後別所が左中間に二塁打、続く清水のヒット性の打球をライト浅原がファインプレー、無得点に終わる。

 南海は9回、一死後八木の当りは遊ゴロ、これをショート酒沢が一塁に悪送球、中野は左邪飛に倒れるが、加藤喜作が右中間に二塁打を放って二死二三塁、猪子の三塁内野安打が決勝タイムリーとなって4-3と勝ち越す。


 南海先発の別所昭は4回に3安打を許して3点を失ったが、4回以降は9回まで三者凡退を続けるパーフェクトピッチング、3安打2四球4三振の完投でプロ入り初勝利をあげる。別所はこの後309個の勝利を積み重ねて通算310勝を記録することとなる。




*別所昭は125球の熱投でプロ入り初勝利をあげる。