2020年10月6日火曜日

21年 巨人vsパシフィック 10回戦

8月4日 (日) 札幌円山

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 4 1 0 5 巨人 33勝23敗1分 0.589 諏訪裕良
1 3 2 0 0 1 1 0 X 8 パ軍 21勝35敗2分 0.375 井筒研一 真田重蔵

勝利投手 井筒研一 8勝12敗
敗戦投手 諏訪裕良 6勝6敗
セーブ    真田重蔵  2

二塁打 (巨)川上 (パ)富松2、森下
三塁打 (パ)木暮

勝利打点 (パ)白石敏男 1

猛打賞 (パ)富松信彦 1


パ軍、序盤で試合を決める

 札幌円山の第2試合は諏訪裕良と井筒研一の先発で午後4時丁度、池田球審の右手が上がりプレイボール。

 巨人は初回、一死後坂本茂がストレートの四球で出塁、黒沢俊夫の投ゴロが「1-6-3」と渡ってダブルプレー。

 パ軍は1回裏、先頭の木暮力三が右中間に三塁打、白石敏男の左前タイムリーで1点を先制する。

 パ軍は2回裏、先頭の富松信彦が中前打で出塁、伊勢川真澄のニゴロをセカンド坂本が大エラーする間に一走富松が一気に生還して2-0、打者走者の伊勢川は二塁に進み、松井信勝の遊ゴロで二走伊勢川が飛び出して「6-5-4」と転送されてタッチアウト、井筒の遊ゴロをショート山田潔がエラー、トップに返り木暮の三塁内野安打で一死満塁、キャッチャー多田文久三からの一塁牽制をファースト川上哲治が落球する間に三走松井が還って3-0、白石が四球を選んで再度一死満塁、藤井勇のニゴロ併殺崩れの間に三走井筒が還って打者9人で3点をあげて4-0とする。

 パ軍は3回裏、この回も先頭の富松がレフト線に二塁打、伊勢川の中前タイムリーで5-0、松井のニゴロの間に伊勢川は二進、井筒の中前打で一死一三塁、トップに返り木暮が四球を選び、白石の左前タイムリーで着々と2点を追加、6-0とする。

 パ軍は3回までに7残塁を記録しているが6得点と試合の主導権を握った。

 巨人は5回の守備からキャッチャー多田がセンターに回り、センター呉新亨が退いてプロ入り2度目の出場となる谷口記念治がマスクを被る。

 パ軍は6回裏、一死後森下重好がライト線に二塁打、二死後富松もライト線にタイムリー二塁打を放ち7-0と突き放す。

 巨人は6回まで井筒に3安打無得点に抑えられてきたが7回表、先頭の多田が四球で出塁、諏訪はレフト線にヒット、宮下信明のニゴロで諏訪が二封されて一死一三塁、山田の三ゴロをサード中谷順次が一塁に悪送球、三走多田が生還して1-7、山田には打点が記録される。トップに返り谷口が3球ファウルで粘って四球を選び一死満塁、坂本は二飛に倒れるが、黒沢が右前に2点タイムリーを放ち3-7、川上のライト線タイムリー二塁打で4-7と追い上げる。

 パ軍は7回裏、一死後井筒が左前打、これをレフト黒沢が後逸して井筒は三塁に進み、トップに返り木暮はストレートの四球で一死一三塁、白石のニゴロの間に三走井筒が還って8-4と再度突き放す。

 巨人は8回表、一死後諏訪の当りは遊ゴロ、これをショート白石がエラー、宮下がレフト線ヒット、山田も左前打で続いて一死満塁、パ軍藤本定義監督はここで井筒から真田重蔵にスイッチ、谷口の遊ゴロ併殺崩れの間に三走諏訪が還って5-8とするが反撃もここまで。

 パ軍の序盤戦の得点がこの試合の全てであったが、2回、3回と先頭打者として出塁した富松信彦の活躍が目に付いた。富松はこの日は六番であったがトップを打つことも多く、四球を選んで出塁率が高い。6回には追撃のタイムリー二塁打も放った。


0 件のコメント:

コメントを投稿