8月4日 (日) 札幌円山
2 2 1 0 0 0 0 0 0 5 セ軍 23勝33敗 0.411 一言多十
0 0 0 0 0 0 2 0 0 2 タ軍 37勝18敗 0.673 野崎泰一 御園生崇男
勝利投手 一言多十 5勝9敗
敗戦投手 野崎泰一 3勝6敗
敗戦投手 野崎泰一 3勝6敗
二塁打 (セ)熊耳 (タ)土井垣
三塁打 (セ)飯島 (タ)金田
勝利打点 なし
猛打賞 (セ)白木義一郎 3、熊耳武彦 5 (タ)本堂保次 6
御園生のミスが響く
札幌円山の第1試合は一言多十と野崎泰一の先発で午後2時5分、島球審の右手が上がりプレイボール。
セ軍は初回、一死後横沢七郎が左前打で出塁、飯島滋弥は左飛に倒れるが、大下弘が右前打、これをライト御園生崇男が大きく後逸する間に一走横沢に続いて打者走者の大下までホームインして2点を先制する。大下には打点は記録されていない。
セ軍は2回表、先頭の一言が四球で出塁、熊耳武彦のレフト戦二塁打で一言が一塁から還って3-0、レフト金田正泰からの三塁送球が悪送球となって熊耳は三塁に達しワンヒットワンエラー、ただし熊耳には打点が記録された。これは金田の悪送球が無くても一言が一塁からホームに還っていたと判断されたためである。したがって野崎にも自責点が記録される。無死三塁から清水喜一郎は投ゴロ、鈴木清一は遊ゴロに倒れて三走熊耳は三塁に釘付け、トップに返り白木義一郎が中前にタイムリーを放ち4-0とリードを広げる。昨日完投勝利をおさめた白木は今日は一番センターで出場している。
タ軍は3回からライトの御園生をマウンドに送り、ライトには小俣秀次が入る。
セ軍は3回表、先頭の飯島の当りは左中間を大きく割り、飯島は二塁から三塁、更に三塁ベースを蹴ってランニングホームランを狙うが、レフト金田からキャッチャー土井垣に返球されると三本間にストップ、土井垣からの送球を受けたピッチャー御園生がタッチしてアウト、三塁打の記録は残る。大下もニゴロに倒れて二死無走者、長持栄吉の当りは遊ゴロでスリーアウトチェンジかと思われたところ、ショート長谷川善三からの一塁送球が悪送球となって長持は二塁に進み、一言は四球を選んで二死一二塁、熊耳の中前タイムリーで5-0と突き放す。
6回まで6安打を放ち毎回走者を出しながら無得点のタ軍は7回裏、一死後塚本博睦が四球で出塁、トップに返り金田が右越えに三塁打を放ち1-5、土井垣もライト線に二塁打を放ち2-5と反撃開始。
タ軍は8回裏、先頭の御園生の当りはライトを襲い、御園生は一塁ベースを蹴って二塁に達したが、ここでセ軍のアピールプレーがあり、御園生が一塁ベースを踏まずに二塁に達したと判定されてアウト、記録は「9-6-3」のライトゴロで、一塁ベースを踏んでいないのでシングルヒットにもならない。一塁塁審はヒットの場合は必ず打者走者が一塁ベースに触塁しているかを確認する。一塁塁審沢東洋男は、御園生が一塁ベースを踏まずに二塁方向に走り去ったのを見逃さなかったのである。
反撃ムードに水を差されたタ軍はセ軍に逃げ切りを許した。
一言多十は9安打4四球無三振の完投で5勝目をマークする。
タ軍は無三振であったがセ軍も野崎、御園生から無三振、両軍無三振であった。
初回のタイムリーエラーに一塁ベース踏み忘れと、この日の御園生は冴えなかった。投攻走守に高いセンスを誇る御園生であるが、さすがに衰えたと見るべきか。
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