8月8日 (木) 西宮
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ゴ軍 19勝34敗1分 0.358 石田光彦 江田孝
0 2 6 0 0 0 0 0 X 8 グ軍 33勝22敗 0.600 松川博爾
勝利投手 松川博爾 5勝3敗
敗戦投手 石田光彦 10勝14敗
敗戦投手 石田光彦 10勝14敗
二塁打 (グ)山本、岡村
勝利打点 (グ)松川博爾 2
猛打賞 (グ)山本一人 9
松川博爾、2安打完封
第16節は西宮で5日間、ゴ軍、グ軍、阪急、中部の4チームのみによる10試合の変則開催。巨人、タ軍、セ軍、パ軍の札幌遠征組は北海道近隣地区で非公式試合(オープン戦)を行った可能性がある。まだ未調べですが、これは資料が残っているでしょう。
初日の第1試合は石田光彦と松川博爾の先発で午後1時2分、杉村主審の右手が上がりプレイボール。
グ軍は2回裏、先頭の山本一人監督が左前打で出塁、堀井数男の中前打で山本は三塁に進んで無死一三塁、堀井が二盗に失敗して一死三塁、木村勉は遊ゴロに倒れて二死三塁、岡村俊昭が四球から二盗を決めて二死二三塁、松川が中前に先制の2点タイムリーを放ち2-0とする。
グ軍は3回裏、先頭の安井亀和が三塁に内野安打、河西俊雄は左前打、田川豊は二遊間ヒットでグ軍自慢の上位打線が無死満塁のチャンスを作ると、山本が左中間に2点タイムリー二塁打を放ち4-0、堀井はストレートの四球で再度無死満塁、木村の左前タイムリーで5-0、更に岡村が左中間に走者一掃の二塁打を放ち8-0と大きくリードする。一死後宮崎仁郎の左前打で一三塁とするとダブルスチールを試みるが三走岡村の本盗は失敗。
松川博爾は初回、先頭の中村信一に左前打から二盗を許して無死二塁のピンチを迎えるが後続を抑え、2回に先制の2点タイムリーを放つとピッチングでも調子の波に乗り4回に末崎正隆に三遊間ヒットを許しただけの好投で、5回以降はゴ軍打線を無安打に抑え、2安打2四球2三振でプロ入り初完封、5勝目をマークする。
山本一人監督はサードを守ることが多く、後半戦もサードに入っていたがこの試合ではファーストに入った。鶴岡一人の自伝「御堂筋の凱歌」には「賭け屋との対決」の項で「八百長対策」について触れており、「南海でなんとなく臭いと思われたのは、21年再開第1年度の夏ごろであったが、八百長やるのは、投手、二塁、センターを結ぶ中心線が多いということを聞かされていたので、ぼくは三塁手であったが、それらの線のよく見える一塁を守って監視の目を注いだりした。」と書いている。この試合のことです。鶴岡の目には、相手の石田光彦の投球はどう映ったでしょうか。
*現在「野球殿堂博物館」で特集展示「鶴岡一人と南海ホークス」が開催されています(12月20日までの予定)。
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