2018年12月18日火曜日

19年 阪神vs巨人 5回戦


7月15日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 4 0 0 0 1 0 0 2 7 阪神 16勝4敗2分 0.800 若林忠志
0 0 3 0 0 0 0 1 0 4 巨人 13勝7敗2分 0.650 藤本英雄

勝利投手 若林忠志 13勝3敗
敗戦投手 藤本英雄   6勝3敗

二塁打 (神)若林、呉昌征 (巨)呉新亨2、川畑
三塁打 (神)御園生

勝利打点 若林忠志 2

猛打賞 (巨)呉新亨 3


阪神、独走体勢

 笠松実に2連敗して後がなくなった巨人は藤本英雄が先発。阪神は当然、若林忠志監督が先発。

 阪神は2回、先頭の藤村冨美男が中前にクリーンヒット、金田正泰も中前にライナーで弾き返して無死一二塁、本堂保次の三前バントが内野安打となって無死満塁、ここで若林が一前にスクイズバントを決めて1点を先制、武智修の三前バントがタイムリー内野安打となって2-0、武智が二盗を決めて一死二三塁、ここでキャッチャー川畑博がパスボールを犯す間に三走本堂が還り3-0、小林英一は三振に倒れるが、トップに返り塚本博睦の三ゴロをサード中村政美がエラーする間に三走武智が還りこの回4点を先制する。

 巨人は3回、一死後水野忠彦の当りは遊ゴロ、しかしこれをショート武智がエラー、トップに返り黒沢俊夫はストレートの四球、呉新亨が左中間に2打席連続となる二塁打を放って1-4、藤本の三塁線2点タイムリーで3-4と1点差に迫る。

 阪神は6回、先頭の御園生崇男が右中間を深々と破る三塁打、藤村の二ゴロで御園生がホームに突っ込み、セカンド水野がバックホームするがセーフ、野選が記録されて5-3と突き放す。この1点は効果的であった。

 巨人は8回、先頭の黒沢が二遊間にヒット、呉新亨の三前バントが内野安打となって無死一二塁、藤本は中飛、中村の右飛をライト呉昌征が好捕して二死二三塁、川畑の三遊間ヒットで4-5と再び1点差、同点を狙って呉新亨が三塁からホームを狙うが三本間に挟まれ、「7-5-1」と渡ってタッチアウト。

 阪神は9回、先頭の若林が左中間に二塁打、武智の三振ナットアウトの間に二走若林は三進、すなわち、武智のスリーストライク目をキャッチャー川畑が捕球できず、武智はタッチアウトとなって三振が記録されたがボールインプレーのためその隙に二走若林が三塁に進んだということです。スコアカードの記載は「K -2」となっていることから川畑は武智をタッチアウトにしたことが分かります。武智が一塁に走って川畑が一塁に送球してアウトになっていれば「K 2-3」と記録されるからです。因みにキャッチャーが捕球して三振が記録された場合は「SO -2」と記録されますので三振ナットアウトと峻別できます。詳しくお勉強されたい方は、広瀬謙三著「野球スコアのつけ方」(昭和32年8月5日第1刷発行)をお読みください。ということで一死三塁、小林の一塁線ヒットで三走若林は動けず一死一三塁、トップに返り塚本博睦も三振ナットアウト、どうも急造キャッチャーの川畑はキャッチングが悪い。走者は動かず二死一三塁、ここでダブルスチールに成功、若林には「本盗」が記録される。更に二塁に盗塁を決めた小林が三盗、キャッチャー川畑からの三塁送球が悪送球となって小林が生還してこの回2点を追加、7-4とダメ押す。

 若林忠志は巨人打線に9安打を許しながら1四球1三振で完投、13勝目をマークする。

 この結果、阪神が独走体勢に入った。

 因みに、8回の中村政美の右飛を「ライト呉昌征が好捕」と実況中継させていただきましたが、スコアカードの「雑記」欄にこのプレーが「好捕」と書かれていることが理由であり、適当に書いている訳ではありませんので念のため。

 9回のダブルスチールも単純な「重盗」ではなかった可能性がありますが、これは直接スコアカードを見ながら解説しないと分からないと思いますのでここではやめておきましょう。

 

5 件のコメント:

  1. このコメントは投稿者によって削除されました。

    返信削除
  2. この話題はセンシティブなので、ネット上ではやめておきます。

    返信削除
    返信
    1. 全く迂闊でした。投稿コメントは削除しました。

      申し訳ございませんでした。

      削除
    2. このコメントは投稿者によって削除されました。

      削除
    3. またお会いした時に語り合いましょう。

      削除