2018年12月16日日曜日

19年 阪神vs産業 4回戦


7月14日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8  9  計
1 0 0 0 3 0 0 0  0  4 阪神 15勝4敗2分 0.789 辻源兵衛 若林忠志
3 0 0 0 1 0 0 0 1X 5 産業 8勝12敗1分 0.400 野口正明

勝利投手 野口正明   2勝3敗
敗戦投手 若林忠志 12勝3敗

二塁打 (神)金田 (産)加藤、藤野、野口、井上
本塁打 (産)金山 3号

勝利打点 なし


鈴木秀雄の三盗が悪送球を誘いサヨナラ

 阪神は初回、先頭の塚本博睦が死球を受けて出塁、呉昌征は四球を選んで無死一二塁、御園生崇男は左飛に終わるが、藤村冨美男がストレートの四球を選んで一死満塁、本堂保次はツーナッシングからキャッチャー後方へのフライ、しかしこれを藤野美登が落球、捕邪失が記録されて命拾いした本堂が中犠飛を打ち上げて1点を先制する。

 産業は1回裏、先頭の小坂三郎が右中間にヒット、中野道義のパスボールで小坂は二進、更に小坂が三盗を決め、鈴木秀雄は四球から二盗を決めて無死二三塁、加藤正二がレフト線に逆転二塁打を放って2-1、金山次郎の遊ゴロをショート武智修が一塁に悪送球して無死一三塁、金山が二盗を決めて無死二三塁、松尾幸造は三振に倒れるが、野口正明の三遊間タイムリーヒットで3-1とリードする。

 阪神は5回、先頭の呉昌征が二遊間にヒット、御園生は遊飛に倒れるが、呉が二盗を決めて一死二塁、藤村はストレートの四球、本堂もストレートの四球で一死満塁、金田正泰の右飛をライト大沢紀三男が落球する間に三走呉が還って2-3、辻源兵衛が押出し四球を選んで3-3の同点、武智がスクイズを決めて4-3と逆転に成功する。

 リードを奪った阪神は5回から先発の辻に代わって若林忠志監督がマウンドに上がり、辻がセカンドに回って本堂が中野に代わってマスクを被るが、この布陣が裏目に出た。

 産業は5回裏、二死後金山がレフトスタンドに同点ホームランを叩き込んで4-4とする。

 産業は9回裏、先頭の鈴木が中前打で出塁、加藤が四球を選んで無死一二塁、金山は三振、松尾幸造も中飛に倒れて二死一二塁、ここで鈴木が勝負の三盗、キャッチャー本堂からの送球が逸れる間に鈴木がサヨナラのホームを駆け抜け、阪神は10連勝でストップした。

 29年後の1973年センバツ準決勝、怪物江川に襲いかかった広島商業は二走金光が三盗を試み、キャッチャー小倉の悪送球を誘って決勝点をあげることとなる。

 

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