7月23日 (日) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 阪神 17勝5敗2分 0.773 若林忠志
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 巨人 13勝9敗2分 0.591 藤本英雄
勝利投手 若林忠志 14勝3敗
敗戦投手 藤本英雄 6勝4敗
三塁打 (神)藤村
勝利打点 本堂保次 2
藤村冨美男、攻守に活躍
5連敗で後がなくなった巨人はこのところ打撃好調の川畑博を四番に据えるテコ入れ策をとるが効を奏さなかった。
阪神は初回、先頭の呉昌征が二塁にヒット、しかし辻源兵衛の放ったセカンドライナーに呉が戻れずダブルプレー。巨人先発の藤本英雄はこの後、3回まで無安打ピッチングを続ける。
巨人は初回、一死後黒沢俊夫が中前打で出塁すると二盗に成功、中村政美の二ゴロの間に黒沢は三進、しかし新四番・川畑は三ゴロに倒れて無得点。
巨人は2回、先頭の藤本の当りは三ゴロ、これをサード藤村冨美男がエラー、近藤貞雄の遊ゴロで藤本は二封、近藤が二盗を決めて初回に続き先制のチャンスを迎えるが、佐藤武夫は中飛、宮下信明は二ゴロに倒れて無得点。
巨人は3回、先頭の渡部弘は三ゴロ、トップに返り呉新亨の強烈な三ゴロを藤村がファインプレー、黒沢は二ゴロに倒れて無得点。
阪神は4回、先頭の呉昌征が中前打で出塁、辻も中前打を放って無死一二塁、御園生崇男の投ゴロで辻が二封、御園生が二盗を決めて一死二三塁、藤村冨美男が四球を選んで一死満塁、しかし本堂保次は二飛、門前真佐人は中飛と後続が続かず無得点。
阪神は6回、一死後辻が四球を選んで出塁、御園生の右前打で辻は三塁に走り一三塁、御園生が二盗を決めて一死二三塁、藤村の右飛で三走辻がタッチアップからホームを狙うが、ライト近藤からのバックホームにタッチアウト。
巨人は7回、先頭の藤本がストレートの四球で歩くが、近藤が初球を打って出て遊ゴロ、「6-4-3」と転送されてダブルプレー、佐藤も遊ゴロに倒れて無得点。
巨人は8回、先頭の宮下は三ゴロに倒れるが、渡部が左前打を放って出塁、トップに返り呉新亨が三塁にヒットを放ち一死一二塁、しかし二走渡部は若林からの二塁牽制にタッチアウト、呉新亨が二盗を決めて二死二塁、黒沢は四球を選んで二死一二塁、中村の右前打で二死満塁とこの試合最大のチャンス、川畑の当りは強烈な三ゴロ、これを藤村が好捕して二塁に送球、一走中村が二封されてこの回も無得点。
阪神は9回、一死後藤村がセンター右奥に三塁打、本堂が決勝の中犠飛を打ち上げて1-0とする。
若林忠志は7安打2四球無三振で5月6日の阪急戦以来今季4回目の完封、14勝目をあげる。
巨人はこれで6連敗。黒沢以外の8人の右打者が三ゴロを7個と遊ゴロを5個記録、若林の変化球を引っ掛けていたことが敗因であった。作戦面でも疑問が残る。7回裏先頭の五番・藤本が四球で出塁した場面、六番・近藤が初球を打って遊ゴロ併殺。折角強打の佐藤武夫が加入して七番に座っているのだからここは送るべきではなかったか。但し佐藤が歩かされると八番・宮下、九番・渡部と打撃に期待できない下位打線となる。須田が残っていれば代打に起用するところであるが須田は軽井沢に幽閉されている。まぁ、チームの状況が悪い時はこんなものでしょう。
藤村冨美男が2つのファインプレーで若林を助け、9回には決勝点に結び付く三塁打を放った。その前の3打席は中飛、四球、右飛。センター右奥に放った第4打席の三塁打はスリーボールツーストライクからのもの、ボールをよく見てセンターから右に弾き返す打撃が最後に花開いた。
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