2018年12月27日木曜日

19年 朝日vs近畿 4回戦


7月16日 (日) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
3 1 0 0 0 5 0 0 1 10 朝日 7勝13敗1分 0.350 内藤幸三
0 0 0 0 2 0 0 0 0  2  近畿 5勝15敗1分 0.250 中本政夫 木下勇

勝利投手 内藤幸三 6勝6敗
敗戦投手 中本政夫 2勝9敗

二塁打 (朝)金光2、吉田

勝利打点 なし

猛打賞 (朝)田中、金光 2 (近)岡村 5


坪内道則、幻の4打点

 本日の甲子園は朝日vs近畿によるダブルヘッダー。

 朝日は初回、先頭の酒沢政夫が一二塁間に内野安打、酒沢が二盗を決め、田中豊一が四球を選んで無死一二塁、坪内道則の投前送りバントをピッチャー中本政夫が一塁に悪送球、この間に二走酒沢に続いて一走田中もホームに還って2点を先制、犠打が記録された打者走者の坪内も三塁に進み、金光彬夫は四球を選んで無死一三塁、近畿ベンチはここで中本から木下勇にスイッチ、しかし菊矢吉男も四球を選んで無死満塁、内藤幸三の投ゴロは「1-2-3」と渡ってダブルプレー、二死二三塁から大島渡が中前にタイムリーを放って3-0とする。

 朝日は2回、二死後田中が中前打で出塁、坪内が三前にバントヒットを決めて二死一二塁、金光が左中間に二塁打を放ち4-0と突き放す。

 近畿は5回、先頭の荒木正がストレートの四球で出塁、木下も四球を選んで無死一二塁、松川博爾の遊ゴロは「6-4-3」と転送されるが、セカンド金光が一塁に悪送球、この間に二走荒木が還って1-4、一走木下の二封は認められ、打者走者の松川は二塁に進んで一死二塁、トップに返り野口渉の右前打で一死一三塁、吉川義次が四球を選んで一死満塁、堀井数男の三ゴロ併殺崩れの間に三走松川が還って2-4と追い上げる。

 朝日は6回、先頭の田端義夫が死球を受けて出塁、トップに返り酒沢の二ゴロの間に田端は二進、田中の中前打で一死一三塁、坪内の三ゴロをサード吉川が悪送球する間に三走田端に続いて一走田中も還って6-2、打者走者の坪内は三塁に進み、金光の三ゴロを又も吉川が悪送球して7-2、金光には打点が記録され、菊矢の三ゴロの間に金光は二進、内藤の二ゴロをセカンド野口渉がエラーして二死一三塁、大島に代わる代打仁木安が中前にタイムリーを放って8-2、吉田弘も中前打で続いて二死満塁、田端の右中間タイムリーで三走内藤が還り9-2として試合を決める。二走仁木も三塁ベースを蹴ってホームを狙うが、センター岡村俊昭からのバックホームにタッチアウト。

 朝日は9回にも四球で歩いた坪内を金光がレフト線二塁打で還して10-2とする。

 内藤幸三は7安打6四球2三振、自責点ゼロの完投で6勝目をあげる。

 坪内が2個の内野エラーを誘い、この間に4人の走者が生還した。当然坪内には打点は記録されないが、この4得点が試合を決めたものである。こういう「記録に表れない記録」を見つけ出す作業こそ、野球史研究の醍醐味ですね(笑)。

 

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