7月16日 (日) 甲子園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 2 0 2 0 2 0 1 7 近畿 6勝15敗1分 0.286 清水秀雄
0 0 0 0 0 0 4 0 0 4 朝日 7勝14敗1分 0.333 菊矢吉男 内藤幸三
勝利投手 清水秀雄 4勝6敗
敗戦投手 菊矢吉男 0勝1敗
本塁打 (朝)田中 1号(満塁)
勝利打点 清水秀雄 2
田中豊一、戦前最後のグランドスラム
ダブルヘッダー第二試合は午後2時26分、川久保喜一プレートアンパイアの右手が上がりプレイボール。
近畿は3回、先頭の野口渉が二塁にヒット、トップに返り松川博爾が送って一死二塁、吉川義次は四球、堀井数男も四球を選んで一死満塁、清水秀雄の二ゴロの間に三走野口が生還、更に送球の隙を突いて二走吉川もホームに還り2点を先制する。
近畿は5回、一死後松川が中前にクリーンヒット、ピッチャー菊矢吉男がボークを犯して松川は二進、吉川は四球、この4球目がワイルドピッチとなって一死一三塁、吉川が二盗を決め、堀井が四球を選んで一死満塁、ここで朝日は内藤幸三をリリーフに送り、菊谷はファーストに回りファースト金光彬夫がセカンドに入りセカンドの桜沢三郎が下がってここに内藤が入る。清水の一ゴロをファーストに回ったばかりの菊矢がエラー、この間に三走松川に続いて二走吉川も還って4-0とする。清水はここでも1打点、内野ゴロだけで3打点を記録する。
近畿は7回、先頭の吉川がショートにヒットを放つとこの試合3個目の盗塁に成功、堀井は三振に倒れるが、清水の遊ゴロをショート酒沢がエラーする間に二走吉川が還って5-0、この打席では清水には打点は記録されないが、吉川は清水の内野ゴロの間に3度目の生還となった。続く岡村俊昭の三ゴロの間に清水は二進、八木進の三塁へのヒットで二死一三塁、木下勇が三塁にタイムリーヒットを放って6-0と大きくリードする。
朝日は7回裏、先頭の大島渡に代わる代打仁木安が四球を選んで出塁、吉田弘は左飛、ここはエンドランが掛かっていたのか一走仁木が大きく離塁しており、レフト堀井が一塁に送球するがファースト丸山二三雄が後逸、仁木は一塁ベースを踏み直して二塁に進み、更に二塁ベースを蹴って三塁を狙うが、白球を拾い直した丸山からの三塁送球にタッチアウト、二死無走者となって万事休したかと見えたが、内藤が右前打、田端美夫が左前打、更にトップに返り酒沢が四球を選んで二死満塁、ここで田中豊一がライトスタンドに満塁ホームランを放って4-6と追い上げる。
近畿は9回、一死後岡村が一塁線にヒット、岡村が二盗を決め、八木は四球、ここでダブルスチールを決めて一死二三塁、木下は三振に倒れるが、丸山のピッチャー強襲ヒットで岡村が還り7-4と突き放して試合を決める。
清水秀雄は9安打6四球5三振、田中に満塁本塁打を浴びたが145球の完投で4勝目をマークする。
田中豊一が放った満塁本塁打は、戦前最後のグランドスラムであった。
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