2015年7月7日火曜日

17年 第15節 週間MVP



 今節は巨人が2勝0敗2分、阪神が3勝1敗、大洋が2勝1敗1分、阪急が3勝2敗、朝日が2勝2敗、南海が2勝4敗、名古屋が1勝2敗、黒鷲が0勝3敗1分であった。

 夏の盛りに全球団が関西に集結し、西宮、西京極、神戸市民球場で熱戦が繰り広げられた。変則開催ということで、各チームの試合数が大きく異なっている。


週間MVP

投手部門

 大洋 野口二郎 3

 今節2完封をマーク。

 阪神 御園生崇男 1

 今節2勝。御園生は第5節では打撃部門で週間MVPに輝いている。

 巨人 広瀬習一 4

 今節1勝1分。8月2日の大洋戦は延長12回を無失点で引分け、8日の朝日戦は林安夫に投げ勝つ。


打撃部門

 朝日 浅原直人 1

 このところ四番に定着して今節は12打数4安打2得点5打点4四球1盗塁、本塁打1本の活躍を見せる。

 黒鷲 玉腰忠義 1

 今節16打数6安打、二塁打3本。4日の阪急戦では二塁打2本を含む猛打賞の活躍。


殊勲賞

 大洋 三富恒雄 6

 2日の巨人戦は広瀬習一と投げ合い延長12回を無失点引分け。第8節(5/20~5/26)以来、6度目の殊勲賞を獲得。

 阪急 中島喬 1

 4日の黒鷲戦で逆転サヨナラ三塁打。

 名古屋 岩本章 2

 8日の黒鷲戦で決勝スリーラン。


敢闘賞

 朝日 室脇正信 1

 今節11打数4安打の活躍。

 黒鷲 畑福俊英 2

 7 日の巨人戦で延長12回引分け完投。

 南海 柳鶴震 2

 今節の南海は6試合、柳は25打数7安打をマーク。不振の続く南海では一人好調をキープして活躍を見せている。

 阪急 池田久之 1

 今節13打数5安打の活躍。


技能賞

 大洋 野口明 1

 2日の巨人戦で2つの盗塁を阻止して2補殺を記録。

 南海 増田敏 1

 7日の 阪神戦でランニングスリーランホームランを記録する。

 名古屋 本田親喜 1

 今節11打数5安打の活躍。当時の報道によると監督としてチームの不振から精神的に追い詰められていたとのことであったが、山下実と監督を交代して精神的に楽になったようで、プレイヤーとして見違える活躍を見せている。


 

2015年7月6日月曜日

三冠への道 2015 その8




 ア・リーグは当ブログの予想通りプホルスとクリス・セールが受賞。13本塁打と75奪三振の圧倒的数字が順当に評価されました。


 ナ・リーグ投手部門はマックス・シャーザーが5月に続いて2か月連続受賞。もう一度当ブログが予想したジェイコブ・デグロムと比べてみてください。

 シャーザー 3勝2敗 38回3分の2 防御率2.33 WHIP0.62 被打率1割4分5厘 奪三振45

 デグロム  3勝1敗 37回3分の1 防御率1.21 WHIP0.67 被打率1割5分7厘 奪三振37



 防御率以外の数字はシャーザーが奪三振で少し上回っているだけでほとんど変わりませんが、防御率はデグロムがシャーザーの半分です!


 一昨年の2013年、当ブログは5月、6月と圧倒的数字を叩き出したまだアメリカン・リーグのタイガースに所属していたマックス・シャーザーを月間MVPと予想させていただきましたが、明らかに数字に劣るジェイソン・バルガスとバートロ・コロンに阻まれました。この年サイ・ヤング賞を受賞したのがマックス・シャーザーでしたから、当ブログの予想の正当性が証明された訳ですが、何故シャーザーが5月、6月の月間MVPを逃したかについて考察してみると、当時のシャーザーはバーランダーの二番手という位置付けで、投票する記者の脳裏に「シャーザーなんて~」という先入観が刻み込まれていたからだと考えます。


 現在のシャーザーは、2013年にサイ・ヤング賞を受賞したという実績がありますので、数字では明らかにジェイコブ・デグロムに負けているにもかかわらず、「格」を考慮されて受賞したものと考えます。「ノーヒット・ノーランをやったから」の理由は、週間MVPレベルでは正当化されますが、月間MVPの選考では総合的な数字を基本に選出するべきでしょう。


 打撃部門のジャンカルロ・スタントンについては予想でも述べた通り受賞について何ら不思議ではありませんが、途中離脱したためノーラン・アレナドと予想させていただいたものです。スタントンの受賞は、何ら問題が無いと考えます。


 

2015年7月5日日曜日

三冠への道 2015 その7 並んだ~



 個人タイトル争いも佳境に入ってきましたが、アメリカン・リーグ奪三振王争いが熾烈を極めています。


 何と、現在、クリス・アーチャー、コーリー・クルーバー、クリス・セールが141個で3人並びのトップに立っています。4位のカルロス・カラスコが110個ですから如何に3人の争いが激しいかが理解できます。


 投球回数を見るとアーチャーは115回3分の2、クルーバーは118回3分の2、セールが103回3分の1ですから奪三振率も9.00を大きく上回っているハイレベルな争いとなっています。


 アーチャーは9勝5敗、防御率2.18、WHIP0.95、被打率1割9分6厘でサイ・ヤング賞候補No1。クルーバーは昨年のサイ・ヤング賞ですが今季は3勝9敗、防御率3.64、WHIP1.14、被打率2割5分0厘と調子が上がりません。セールは6勝4敗、防御率2.87、WHIP0.97、被打率2割0分6厘、現在8試合連続二桁奪三振を継続中で、次の登板で新記録を狙います。


 アメリカン・リーグ当代随一の奪三振マシントリオの争いから目が離せなくなってきました。


 

17年 阪急vs南海 9回戦


8月8日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 1 0 0 3 4 阪急 33勝29敗2分 0.532 森弘太郎
0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 南海 35勝32敗 0.522 石田光彦

勝利投手 森弘太郎 17勝10敗
敗戦投手 石田光彦   6勝9敗

二塁打 (急)山下好一、池田、上田
三塁打 (急)森田

勝利打点 池田久之 3


池田久之、決勝タイムリー

 北原昇を怪我で欠く南海は岩本義行が三番に回り、四番に国久松一を起用してきた。国久は昭和14年、15年に四番の経験があるが、16年の南海四番は鬼頭数雄、村上一治、岩本義行の3人が務めただけで、今季はここまで全試合で岩本義行が四番に入っていた。


 南海は初回、好調が続く先頭の柳鶴震が左前打で出塁、猪子利男の遊ゴロでランナーが入れ替わり一死一塁、岩本の三ゴロが「5-4-3」と渡ってダブルプレー。2回は先頭の四番・国久がストレートの四球で出塁するが後続なく無得点。

 南海は3回、先頭の八木進が左翼線にヒット、レフト山下好一がファンブルする間に八木は二塁に進む。トップに返り柳は右飛に倒れるが、猪子が中前にタイムリーを放ち1点を先制する。

 南海先発の石田光彦は3回まで阪急打線を無安打に抑える好投。4回、先頭の上田藤夫に四球を与えるが、続く黒田健吾を一ゴロ併殺に打ち取る。この併殺は「3-6-3-6」と記録されており、ファースト中野正雄が一度二塁に送球したがセーフ、ショート増田敏からの折り返し送球で打者走者の黒田は一塁アウト、二塁に進んだ一走上田の離塁を見て中野が再び二塁に送球してタッチアウトというところでしょうか。二死無走者となって山下好一が右中間に二塁打、しかし中島喬は遊ゴロに倒れて無得点。

 石田は5回も一死後池田久之に左中間二塁打を許すが中村栄を遊ゴロに打ち取り、森弘太郎に四球を与えるがトップに返りフランク山田伝を一ゴロに打ち取りここまで無得点に抑えてきたが徐々に打たれてきた。

 阪急は6回、先頭の上田が左中間に二塁打、黒田が中前に同点タイムリーを放って1-1と追い付く。

 南海は4回、二死後中野がレフト線にヒットを放つが二塁を欲張りタッチアウト。5回も二死後八木の遊ゴロをショート中村栄が一塁に悪送球して八木は二塁に進み、柳が左前打を放って二死一三塁とするが、柳の二盗をキャッチャー池田が刺して無得点。6回も二死後国久が四球、岡村俊昭が右前打を放って二死一二塁とするが中野正雄は捕邪飛に終わる。7回は一死後増田が二遊間に内野安打、八木も左前打で続いて一死一二塁とするが、トップに返り柳の右飛に二走増田が飛び出しダブルプレー。8回も一死後岩本がストレートの四球で歩くが国久の三ゴロが「5-4-3」と渡ってダブルプレー。ここまでヒットか四球で毎回走者を出してきたが無得点。

 阪急は9回、6回の守備から日比野武に代わってファーストに入っている森田定雄のこの試合初打席、右中間に三塁打を放って無死三塁、池田が中前に決勝タイムリーを放って2-1、中村のバントが内野安打となって無死一二塁、森の三前送りバントをサード柳がエラーして無死満塁、トップに返り山田の三塁内野安打で3-1、上田の一ゴロで山田が二封される間に三走中村が還り4-1として試合を決める。

 南海は9回、二死後石田が右前打を放つが増田が右飛に倒れて試合終了。南海は毎回走者を出しながら1点止まりであった。9安打3四球1得点の割には7残塁、併殺3個と中野の暴走が原因である。


 勝利打点は決勝タイムリーを放った池田久之に記録されたが、そのきっかけを作った森田定雄の三塁打がこの試合を決したと言っても過言ではない。当ブログが森田定雄を「最も無名の最強打者」と名付けているのはご存知のとおり。


 

2015年7月4日土曜日

17年 名古屋vs黒鷲 9回戦


8月8日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 3 0 0 0 0 2 0 5 名古屋 23勝41敗2分 0.359 石丸進一 河村章
0 0 1 0 0 0 0 0 3 4 黒鷲    15勝43敗6分 0.259 石原繁三

勝利投手 石丸進一 10勝11敗
敗戦投手 石原繁三 10勝18敗
セーブ     河村章   2

二塁打 (黒)石原、富松
本塁打 (名)岩本 4号


勝利打点 岩本章 4


岩本章、決勝スリーラン

 名古屋は3回、先頭の石丸進一の当りは三ゴロ、サード玉腰忠義のエラーで石丸が生き、芳賀直一の三ゴロで石丸進一は二封、石丸藤吉がライト線にヒットを放って一死一三塁、ここで岩本章がライトスタンドに先制のスリーランを叩き込んで3-0とする。

 黒鷲は3回裏、先頭の石原繁三が左中間に二塁打、トップに返り山田潔が送って一死三塁、渡辺絢吾が5球ファウルで粘って三ゴロ、三走石原が還って1-3とする。

 名古屋は8回、先頭の石丸藤吉が四球から二盗に成功、岩本も中前打から二盗を決めて無死二三塁、本田親喜の三塁内野安打がタイムリーとなって4-1、無死一三塁から吉田猪佐喜の遊ゴロ併殺の間に三走岩本が還って5-1として試合を決めたかに見えた。

 黒鷲は9回裏、先頭の杉江文二が三塁に内野安打、木村孝平も左前打を放って無死一二塁、鈴木秀雄は一飛に倒れるが、石原に代わる代打松本操の中前打で無死満塁、松本に代えて代走古川忠道を起用、トップに返り山田が左前にタイムリーを放ち2-5、続く渡辺に左打ちの金子裕が代打として起用されると名古屋ベンチはここで石丸進一から左腕の河村章にスイッチ、しかし左対左の不利をものともせず金子が中前に2点タイムリーを放って4-5と1点差、しかし三番玉腰は中飛、四番木下政文は三飛に倒れて辛くも名古屋が逃げ切る。

 石丸進一は8回3分の1を投げて10安打2四球1三振、4失点ながら河村章のリリーフを仰いで10勝目をあげる。


 岩本章が決勝の4号スリーランを放った。現在ホームラン王は岩本義行の5本、岩本章は古川清蔵の4本と並んで2位に付けている。



 

2015年7月2日木曜日

17年 巨人vs朝日 10回戦


8月8日 (土) 西京極

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
0 0 1 0 1 0 0 0 0 1 3 巨人 43勝18敗3分 0.705 広瀬習一
1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 2 朝日 29勝34敗2分 0.460 林安夫

勝利投手 広瀬習一 18勝6敗
敗戦投手 林安夫     18勝15敗

二塁打 (巨)水原、白石 (朝)室脇、伊勢川

勝利打点 中島治康 11


広瀬習一、完投で18勝目

 西京極球場の第二試合はここまで17勝の広瀬習一と18勝の林安夫が激突。

 朝日は初回、広瀬の立ち上がりを攻めて先頭の坪内道則がセンター左にヒット、室脇正信の右中間二塁打で坪内が一気に生還、1点を先制する。

 巨人は3回、一死後呉波が内野安打から二盗に成功、水原茂の左中間二塁打で1-1の同点に追い付く。

 巨人は5回、先頭の坂本茂の遊ゴロをショート五味芳夫が一塁に悪送球、トップに返り呉の三ゴロの間に坂本が二進、水原の三塁内野安打で一死一三塁、中島治康がレフトに勝ち越しの犠飛を打ち上げて2-1と勝ち越す。

 朝日は6回、坪内の二ゴロをセカンド坂本がエラー、室脇の左前打で一死一二塁、鬼頭政一の三ゴロは「5-4-3」と転送されたがセカンド坂本からの一塁送球が悪送球となる間に二走坪内が生還して2-2の同点とする。坂本はダブルエラー、両チームの2点目は敵失絡みによるもので両投手の自責点ではなかった。

 朝日は7回、8回と四球の走者を出すが無得点。巨人は8回、9回とヒットの走者を出すが無得点。試合は延長戦にもつれ込む。

 巨人は10回表、先頭の坂本がライト線にヒット、トップに返り呉が投前に送りバントを決めて一死二塁、水原の二ゴロが進塁打となって二死三塁、ここで中島が中前にタイムリーを放ち3-2と勝ち越す。

 朝日は10回裏、先頭の林がレフト線にヒット、伊勢川真澄の一塁への当りで林は二封、一塁ランナーに代走酒沢政夫が起用、巨人ベンチはここでファーストを川上哲治から永沢富士雄に交代、広瀬からの牽制球で代走の酒沢はタッチアウト、最後は山本秀雄が中飛に倒れて巨人が接戦を制す。


 広瀬習一は6安打2四球1三振2失点、自責点1の完投で18勝目をあげて林安夫に並んだ。








*10回裏朝日攻撃の場面。先頭の林安夫がレフト線にヒット、続く伊勢川真澄の記録はあまり見ない記載となっている。一走林が二封されているので一ゴロですが、記載ぶりからすると小フライをファースト川上哲治が故意にバウンドさせて捕球し、林を二封したと考えられる。

 林安夫はバッティングもよく、足も速かった可能性がある。川上としては飛球を捕球するよりワンバウンドにして林を二封して巧く行けばゲッツー、悪くても伊勢川真澄を一塁ランナーに残した方が得策と計算したのであろう。

 直後に永沢富士雄に交代したのは、藤本定義監督はこういう姑息なプレーを好んでいなかったからかもしれない。




 

2015年7月1日水曜日

三冠への道 2015 その6



 6月の月間MVP予想といきます。


 ナ・リーグ打撃部門は12本塁打23打点、打率3割4分4厘、OPS1.204のジャンカルロ・スタントンで決まりの予定だったのですが、6月26日を最後にリタイヤ。12本塁打33打点、打率3割0分4厘、OPS1.034のコロラド・ロッキーズの三塁手ノーラン・アレナドが奇跡の逆転受賞と予想します。4月25日には「とっとこダブルプレー」もやっています(笑)。


 ア・リーグ打撃部門は奇跡のカムバックを果たしたアルバート・プホルスと予想します。6月は13本塁打26打点、打率3割0分3厘、OPS1.132でした。同じく26打点のタイガースのJ.D.マルティネスは11本塁打、2割9分0厘、OPS0.997でちょっと足りない。同じくタイガースのミゲール・カブレラは打率こそ3割8分4厘ですが、4本塁打19打点とこちらもちょっと足りない。


 ナ・リーグ投手部門は昨年の新人王ジェイコブ・デグロムが3勝1敗37奪三振、防御率1.21、WHIP0.67という安定感で初受賞と予想します。常連のクレイトン・カーショウは57奪三振、WHIP0.84ですが防御率が2.16と悪い。


 ア・リーグ投手部門は4勝投手が12人と大混戦になりましたが、2勝2敗ながら41回3分の1を投げて75奪三振と歴史的快投を見せたクリス・セールと予想します。